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アカデミー賞受賞者を16名も輩出!映画学部など芸術系プログラムが有名な【サンフランシスコ州立大学】

アメリカ西海岸・カリフォルニア州サンフランシスコ。年間を通して過ごしやすい気候や、都市と自然のバランスの良さ、さまざまな文化が融合した先進的な雰囲気が人々を惹きつける、アメリカ屈指の観光地です。不動産や観光分野のマーケティング・PRを専門とする「レゾナンス・コンサルタンシー」が発表した2023年度「The World’s Best Cities(世界最高の都市)」ランキングでは世界第7位を獲得しました。

サンフランシスコ近郊には、スタンフォード大学やカリフォルニア大学バークレー校など、複数の大学が集まっています。そのうちの一つ、サンフランシスコ州立大学(San Francisco State University)は、ダウンタウンから車で約20分、海からもほど近い自然豊かなエリアにある総合大学。黒人への暴力や構造的な人種差別に抗議するデモ「ブラック・ライブズ・マター(Black Lives Matter:BLM)」の共同代表アリシア・ガーザや、サンフランシスコ初の黒人市長ウィリー・ブラウン・ジュニア など、世界を変えるようなアクションを起こした人々を多数輩出してきました。

大学のモットー「Experientia Docet(Experience Teaches:経験が教える)」のとおり、インターンシップやフィールドワーク、コミュニティ・サービス・ラーニングなど実践的な学習を通して、卒業後のキャリアやライフワークに直接つながる知識・スキルを身に着けられる大学です。

今回の記事では、サンフランシスコ州立大学とはどのような大学なのか、そして充実している芸術系のプログラムのなかでも特に評価の高い学部・学科を3つご紹介します。

「全米でもっとも人種的多様性に富んだ大学」7位にランクイン

サンフランシスコ州立大学は、1899年に教師を育成するための学校として設立されました。そのような経緯から今でも教育に力を入れており、権威ある教育賞の受賞者も講師陣に名を連ねています。また、質の高い教育を提供していることで知られる「カリフォルニア州立大学(California State University)システム」にも所属しています。

学生と講師の比率は20:1。クラスの平均人数が少ないため、講師と1対1の時間を確保でき、授業や課題で分からないところを質問しやすいのが特徴です。

なお、学生のほとんどがカリフォルニア州出身で、留学生は全学生の3.7%(2022年秋時点)と少なめ。ただし、「全米でもっとも人種的多様性に富んだ大学」7位(2019年度U.S. News & World Report Best Colleges rankings)に選ばれたことからもわかるように、キャンパスは非常に国際色豊かで、疎外感や居心地の悪さを感じずに留学生活を過ごせます。「せっかくアメリカへ留学するなら英語漬けの日々を送りたい!」という人にもぴったりな学習環境です。

サンフランシスコ州立大学で有名な学部・学科3つ

1960年代後半に全米で初めて設置された学部。当時は先住民や有色人種に対する差別がキャンパス内に根強く残っており、それに反発した講師陣や職員がデモ等を繰り広げ、ネイティブアメリカン(アメリカ先住民)、アジア系アメリカ人、アフリカ系アメリカ人(黒人)、ラテン系アメリカ人の歴史や文化、価値観などを学べる学科の設立を要求しました。それら4つの学科に、Race and Resistance Studiesを加えた5つの学科で現在の民族学部は構成されています。

なお、Race and Resistance Studiesは、差別やレジスタンスの歴史について学び、それがどうアートやカルチャーに表現されているか、いかにして人種間の対立を乗り越えてコミュニティを形成できるかを探る学科。また、副専攻を通して、アラブやイスラム諸国、LGBTQについて深く研究することも可能です。

▲画像引用元:サンフランシスコ州立大学
▲画像引用元:サンフランシスコ州立大学

「Variety」誌や「Hollywood Reporter」誌によって、全米トップクラスの映画プログラムに選ばれています。

学士課程(Bachelor of Arts in Cinema)では映画を理解・分析する方法を学んだり、製作の最新技術に触れたりしながら、クリエイティブな表現力、クリティカルシンキング、社会との関わり方を習得します。また、副専攻としてアニメーションを学べます。

修士課程は二つあり、Master of Arts in CinemaMaster of Fine Arts in Cinemaから選択が可能。前者は、通常の映画のみならず、インディペンデント映画やビデオインスタレーションなど幅広い映像作品に携わりたい人を対象としています。キャンパス内での学習に加え、プロの映画製作者や学者を訪ねたり、地元で開催されるフィルムフェスティバルなどの運営に関わったりと、芸術の街サンフランシスコならではの体験も。卒業生の進路は、エンタテインメント業界のプロデューサーやジャーナリスト、美術館のキュレーターなどさまざまで、著名な映画賞である「アカデミー賞」受賞者は16人にものぼります。

Master of Fine Arts in Cinemaは、より製作活動に重きを置きたい人が対象。従来および最新の映像技術に精通し、自分が思い描く作品を生み出せる人材の育成を目的としています。

学部内の設備も充実しており、2D・3Dアニメーション製作や映像作品の編集に使用できる数々のハードウェアとソフトウェアをそろえているほか、音響・照明機器やカメラも使用可能。撮影時に使えるステージもあります。

1955年に英語学科(English Department)の一部として開設され、1968年に学科として独立。歴史も実績もある学部で、アン・ライス(和訳もされている「ヴァンパイア・クロニクルズ」シリーズの作者)をはじめとする数多くのベストセラー作家やピュリッツァー賞受賞者を輩出しています。

学科では、学士課程プログラムを一つ、修士課程プログラムを二つ提供。学生は、フィクションやノンフィクション、詩などさまざまな文学ジャンルを学習・研究するほか、劇の創作や文学翻訳にも取り組みます。

学士課程は、この学科のコースをはじめ、英語や比較世界文学、民族学、女性&ジェンダースタディーズなどさまざまな学部・学科の授業を履修。作家やライターを目指す学生はもちろん、編集など出版業界の仕事や、ブックアート、アートマネジメントなどの職に就きたい方を対象としています。

修士課程は、Master of Arts in Creative WritingおよびMaster of Fine Arts in Creative Writingから選択が可能。どちらも本格的に作家・ライターを目指す学生、クリエイティブ・ライティングを教えたい学生を対象としたプログラムです。学生は、授業やセミナーを受講するほか、ワークショップやコミュニティプロジェクトに参加するなど、さまざまな執筆・教育体験を経て卒業論文を完成させます。

Master of Fine Arts in Creative Writingは、4年制大学などで教えたい場合に必要な資格が取得できるプログラム。修了までにおよそ3年間かかります。

今回は民族学部、映画学部、クリエイティブ・ライティング学科の3つをご紹介しました。サンフランシスコ州立大学には、アートやデザイン、音楽、演劇&ダンスなど、芸術関連のプログラムが豊富に用意されています。アメリカでこのような分野を学びたい方は、ぜひ一度beoまでご相談ください。

日本の高校・大学を卒業してアメリカ留学を目指す場合、英語力やアカデミックスキルを習得できる大学・大学院進学準備コース(パスウェイコース)の受講をおすすめします。サンフランシスコ州立大学の進学準備コースは、Oxford International Education Group(OIEG)が提供しています。OIEGやサンフランシスコ州立大学について詳しく知りたい方、アメリカ留学を検討されている方は、beoの留学カウンセラーにお気軽にご相談ください。

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