こんにちは、beo広報のミシャと申します。
簡単に自己紹介をしますと・・・。私はドイツ出身で、デュッセルドルフ大学で日本語を専攻。2005年秋に日本へ留学し、都内の大学院で日本語や日本文学について学びました。修士課程終了後は日本のメディア企業に就職し、10年間、いろいろ取材したり、記事を書いたり。そして、2019年の夏から、beoで広報を担当させてもらっています。
趣味は旅行と読書。とくに島が好きで、奄美大島の美しい海や、鹿児島県・桜島の絶景が印象に残っています。本は現代文学の小説をよく読み、人間の描写がうまい吉田修一などがお気に入り作家です。ちなみに、食べ歩きも大好きです(写真は2019年、桜島で)。
私はいつも楽しく生活することを心掛けていますが、それでも日本で過ごしたこれまでの約15年間で、さまざまな「危機」も経験してきました。社会人になったばかりのときに起きたリーマン・ショック、東京で体験した「3・11」、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)・・・。海外で生活していると、両親など頼りになる人が近くにいなかったり、言葉が壁だったりするなど、心細いところはあるのですが、一方でそれを乗り越えた経験こそ、人生の大きな財産だと思っています。
さて、長くなりましたが、新型コロナウィルスの収束がまだ見えない今だからこそ、海外での勉強や学位取得を目指す留学にも「勇気」が必要です。これから留学のスタイルや学び方も変わっていくかもしれませんが、とても貴重な経験であり、あなたの人生の財産になることは今後も変わらないでしょう。
下記では、コロナ禍で注目される公衆衛生学とこの分野を世界的にもリードするイギリス大学についてご紹介します。「新しい留学様式」でぜひ海外を目指しましょう!
集団の健康維持について研究ー注目の「公衆衛生学」
集団の健康維持について研究する「公衆衛生学(Public Health)」という学問をご存じでしょうか。
公衆衛生学は、個人ではなく、都市や地域、国などで暮らす「皆さん」の健康を守るためにどうすればいいかについて研究するものです。イギリスの大学がその研究・教育の最先端を走り、今、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の収束に一翼を担おうとしています。
公衆衛生学のなかには、病気の発生原因や流行状態を研究する疫学や、データ分析によって感染拡大などを予測する統計学といったアプローチを採用し、複眼的に感染症への対策を打ち出します。公衆衛生学を学んだ方は、医療機関や政府機関、NGOなどで研究者やコンサルタント、アナリストとして活躍することが多いです。
なぜ、イギリスで公衆衛生学が進んでいるのでしょうか。
イギリスでは19世紀に、産業化に伴ってロンドンを中心とした大都会で人口密度が高まり、コレラなどの感染症が流行しました。その対策として、多くの人にきれいな水を提供する仕組みを開発したことが、公衆衛生学の始まりだといわれます。1960年代には、戦後イギリスの経済成長や格差の拡大を背景に経済学や社会学の視点も取り入れ、低所得の人たちの健康を守るなど、公衆衛生学をさらに発展させました。
公衆衛生学に強いイギリスの大学は、まず、医学系名門のインペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)や、キングス・カレッジ・ロンドンやクイーン・メアリーなどロンドン大学のカレッジ。また、リーズ大学、バーミンガム大学、シェフィールド大学、グラスゴー大学、ヨーク大学、ウォーリック大学などでも公衆衛生学が盛んです(写真はヨーク大学のキャンパス)。
インペリアル・カレッジ・ロンドンは2020年3月末、新型コロナウィルスに死者数は今年世界で180万人に達する可能性があるとの研究結果を発表し、世界各国から注目を集めました。ほかの大学も感染拡大の予測を公開したり、政府などに介入策を提言したりしています。公衆衛生学は今、まさに注目の学問だといえそうです。
公衆衛生学をはじめ、イギリス大学・大学院への留学をお考えの方は、お気軽にbeo留学カウンセラーにお問い合わせください。