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留学は考えているけど準備を始める前に疑問を解消しておきたいという方も多いはず!
こちらの基礎編では「留学のメリット」から「留学にかかる費用や奨学金」まで留学準備を始める前に知っておくべきことを解説します。
「留学って実際どうなの?」
留学という文字を目にすると、誰しも思い浮かぶことではないでしょうか?
現在の日本はグローバル社会が進んでいるとは言え、多くの会社・組織で日本語や日本文化が通用します。また、近年ではフリーランスという選択が当たり前にできる世の中となり、ますます「日本国内」で『完結』できる環境が整いつつあります。
それでも、「留学って本当に良い経験なのです」というメリットを、今回は5つのポイントに絞ってお伝えしていきます。
この一言に尽きます。多様な文化や価値観の違いからの学び、他国への関心の広がり、自国への理解の深まり…様々な「国際的感覚」が養われることになり、自分の考え方・捉え方やアンテナの成長を感じ、そして、今まで以上に自信を持つことができます。「自分と向き合い、将来をどうしていくか再度考えて道筋を立てることができた」という声もあります。
取り組む姿勢や、大学・大学院/語学など留学のレベルや種類によっても大きく変わりますが、積極的に「伝えたい」という気持ちを持って日々を過ごせば、スピーキングだけでなく、発音も格段と良くなり、日に日に英語が「わかる!」という時間が増えていきます。
ただし、「留学さえすれば英語を話せるようになる」という安易な考えは捨てるべきだと言えます。すべてはその環境下での努力次第!日本にいる間にも英語準備は始められます(そう思うと、渡航する前から留学は始まっているのですね)。
ちなみに、意外と留学先で身につけた発音は帰国後も癖のように染みついていて、月日が経っても「発音がネイティブ」と言われることも多いですよ。
留学経験はアピールポイントとしてもちろん有効。ただ、留学をする学生も過去に比べると増えているため、留学期間をどう過ごしどのような成果があったか、をしっかりと伝えることが重要です。
近年では、大学時に1年休学して留学した、または大学卒業後に1年間留学した、という経験がまったく劣勢にはならず、上記でも触れた通りその間の姿勢が評価されます。
社会人にとっても、同じことが言えるので、意図的なキャリアアップに留学は最適。イギリスの大学院(修士)留学は1年間で修了するのでキャリアブランクも短く、社会人には非常に人気の渡航先となっています。
自分にプラスαの付加価値を付ける上でも、留学という選択はおすすめです。
また、留学後に現地でキャリアを作りたいと考える際にも有利です。大学・大学院留学では、大学側がキャリアサポートをしっかりと行い、現地企業や法人団体などとのパイプをしっかりとつくっているので、活用することができます。
留学先では世界から様々な国の留学生が集まっています。留学という経験を通して、世界中からの生涯の友人にたくさん出会うこともできるでしょう。外国人の輪の中に日本人は自分1人…そんな経験、日本ではなかなかできないですよね。卒業後も、友人たちとのコネクションがどう人生に影響するかも楽しみですね。海外旅行の際に再会できたり、相手が来日した際はこちらが案内役となったり…ビジネス面でもそのコネクションが有効になるタイミングがあるかもしれません。
■ Volatility(変動性)
■ Uncertainty(不確実性)
■ Complexity(複雑性)
■ Ambiguity(曖昧性)
この4つの言葉の頭文字を取り、現代社会を表す新用語として注目されている“VUCA”。これから私たちが生きていく社会は今まさに肌で感じ取る通り、非常に予測不可能なものですが、その反面、「予測不可能な世界に出会うチャンス」でもあります。
思い切って海外に踏み出し、様々な風に吹かれることで、思考力・解決力・判断力を身につけ、これからの「予測不可能」をネガティブではなくポジティブに捉えられる考え方、そして自分自身が納得した方向へと舵を切れる行動力やスキルを養うことができるのです。
留学は楽しいことだけではありません。時には大変な苦労や「帰国したい」と思うような辛いことにも遭遇します。ですが、それでも留学に行くメリットは大きいもので、人生の選択肢が大きく広がる経験です。メリットがあればデメリットもあります。しかし、ピンチを乗り切ることで、自分のできることがまたひとつ増え、帰国する頃には良い笑い話になっているもの。
下記のbeoから留学を実現した先輩たちの「留学に行って良かった!」という声をぜひ読んでみてください。
留学はしたいけど自分にはどんな留学方法が適しているのかイマイチわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?事実、留学方法は様々な方法がありますので、皆さんの留学で達成したい目標と照らし合わせながら、自分に合っている留学方法を検討していきましょう。
まずは英語力をアップさせたいという方は語学留学がおすすめです。語学留学には様々なタイプのコースがあり、一番人気な一般英語コースでは英語の4技能(読む、聞く、話す、書く)を総合的に向上させていきます。他にもビジネス英語コースや、イングリッシュプラスと呼ばれる「英語とアート」や「英語とヨガ」等、様々な目的に合わせてプログラムを選ぶことができます。入学時に必要な英語力は定められていないことが一般的なので、挑戦しやすい留学方法です。
大学や大学院に進学する前に、良い成績を修めていくために必要なアカデミックスキル(ノートの取り方、論文の書き方、プレゼンテーションの仕方等)を学ぶとともに大学・大学院で専攻する分野の基礎知識を学ぶコースになっています。準備コースで土台を固めることができるので、進学後も安心して授業を受けていくことができます。また日本の高校生がイギリスやオーストラリアへの大学進学を検討している場合、基本的にはファウンデーションコースの受講が必須になります。
日本の大学に進学せずに、海外の大学に進学し、卒業するという方法もあります。イギリスやオーストラリアは3年制、アメリカやカナダは4年制など、国によって教育システムに違いがありますので、必ずチェックしましょう。また、海外大学では、日本の大学であまり開講されていないような分野の専攻も可能です。海外の大学で英語で専攻科目の授業を受けることで、卒業時には英語力と専門分野での強みを生かし、よりグローバルに活躍することができる可能性が広がるでしょう。
大学4年間すべてを海外大学で過ごすのは少し不安という方は1学期~1年間、海外大学に留学することも可能です。現地の大学生と同じように学生生活を送ることで英語力の向上はもちろん、海外大学の授業を体験し、新しい知識をつけることができます。大学によって留学生が履修できる科目に制限があることもあるので、事前にチェックしましょう。
大学での専攻科目をより深く研究したい方、専門性を高めキャリアアップにつなげたい方は大学院留学がおすすめです。大学院では専攻分野を突き詰めて研究しますので、卒業時には専攻分野のスペシャリストになることができます。また大学留学に比べて大学院ではより多くの世界中からの学生が集まりますので、グローバルなネットワークを築くことができます。留学期間は修士課程で、イギリス1年間、オーストラリア1~2年間、アメリカ2年間と国によって異なりますので確認しましょう。
準備コース、大学/大学院留学を目指す場合は所属している学校もしくは卒業した学校の成績の提出が必要になります。欧米の大学には日本のような入試制度はないので、大学入学では高校の成績、大学院入学では大学の成績が重要視されます。
一般的には下記のように入学基準の最低ラインを定めている大学が多いです。
高校の成績 | 評定平均3以上(トップ校であれば4以上) |
---|---|
大学の成績 | GPA2.8以上(トップ校であれば3.0以上、スーパートップ校であれば3.6以上) |
出願先によって専門科目の履修条件や求められる成績基準が異なることがありますので、必ず確認しましょう。
あなたが希望する留学方法によって求められる英語力は異なります。留学前に英語力を向上させておくことは大きな準備の1つですので、しっかり確認しておきましょう!
留学方法 | 必要な英語力(目安) |
---|---|
語学留学 | 特になし |
大学・大学院準備コース | IELTS5.5相当(英検準1級、TOIEC700点程度) |
大学留学 | IELTS6.0 ~ 7.0(英検準1級 ~ 1級、TOIEC800点 ~ 960点程度) |
学部短期留学 | IELTS6.0 ~ 7.0(英検準1級 ~ 1級、TOIEC800点 ~ 960点程度) |
大学院留学 | IELTS6.5 ~ 7.5(英検準1級 ~ 1級、TOIEC900点 ~ 990点程度) |
語学学校で初日にテストを受けて自分のレベルに合ったクラスを受講することになります。一部ビジネス英語のコースなど受講の際に一定レベル以上の英語力が必要な場合もあります。
多くの準備コースで、海外大学の授業についていくために必要なアカデミックスキルを身につけられる科目が提供されているので、準備コース受講中に英語力を磨いていくことができます。
ネイティブの学生がなにも勉強せずにIELTSを受験するとIELTS6.0相当のスコアが取れると言われています。ネイティブの学生と対等に授業を受けていくためには同等の英語力が求められます。英語力が足りない学生向けに英語の準備コースを用意している大学もあります。
学部短期留学では現地の学生に交ざって大学で科目履修をします。大学留学同様にネイティブの学生と同じくらいの英語力が必要です。大学によっては学部短期留学生向けに英語の準備コースを用意している大学もあります。
大学院では専門性の高い勉強内容となり、大学生に比べてリサーチや執筆する論文のボリュームが大きいので、それらをこなしていくためのより高い英語力が求められます。英語力が足りない学生向けに英語の準備コースを用意している大学もあります。
以上は目安の英語力になりますので、コースごとに求められる英語力を必ず確認しましょう!
また大学・大学院準備コース、大学/大学院留学の場合は出願の際に求められているスコアの取得が出来ていない場合も出願ができる大学も多いです。その場合、英語力以外の入学条件を満たしていれば、必要な英語力を取得するという「条件付きの合格」をもらい、英語スコアが取得でき次第出願先に提出し、「条件付きの合格」を「無条件の合格」に変えてもらうことなります。
留学の費用は、留学の種類だけでなく、滞在する都市や期間によっても大きく異なります。
また、留学には授業料・教材費の学費と生活費の他に、ビザ申請料、海外留学保険料、航空券代金など留学の種類や期間に関わらず必要な費用があります。
自分の希望に合った実現可能な留学の形を見つけるためには、費用面を事前にしっかりと把握しておくことが大切です。
語学留学に必要な費用は大まかに以下の通りです。留学費用は、留学する都市や滞在形式によって異なります。生活スタイルによっても費用は異なってきますので、予算に合わせて賢く計画を立てましょう。
語学留学 国別 授業料+滞在費目安
2週間 | 12週間 | 24週間 | 36週間 | |
---|---|---|---|---|
カナダ | CAN$1,300 117,000円 | CAN$7,600 684,000円 | CAN$14,000 1,260,000円 | CAN$17,000 1,530,000円 |
アメリカ | US$1,350 148,500円 | US$8,000 880,000円 | US$15,000 1,650,000円 | US$18,800 2,06,000円 |
イギリス | £950 147,250円 | £5,700 883,500円 | £10,000 1,550,000円 | £12,100 1,85,500円 |
オーストラリア | AUS$1,25 106,250円 | AUS$7,300 620,500円 | AUS$17,000 1,445,000円 | AUS$21,700 1,844,500円 |
※上記はおよその目安です。
※US$1 = 110円、1ポンド = 155円、AU$1 = 85円、CN$1 = 90円で換算しています。
大学進学・編入の場合は、ルートによって期間や費用が変わります。
単位認定留学・休学留学で、1年間大学学部の授業を受ける場合には、学部の1年間の授業料を目安にしてください。
アメリカの修士課程は通常2年間です。イギリスの修士課程は一般的に履修期間が1年間のため、授業料・生活費ともに安くおさえられます。オーストラリアの修士課程は1.5~2年です。
また、イギリスやオーストラリアは国内の大学がほとんど公立大学なので、大学間の授業料の差が少ないですが、アメリカは州立大学と私立大学が混在しているため、大学間での費用の差が大きいです。
また生活費は都市によっても異なりますし、ライフスタイルによって大きく差が出るところでありますが、一般的に英語圏の国であれば年間200万程度の生活費がかかると言われています。
大学/大学院留学 国別 授業料目安
アメリカ | US$16,400~US$45,800※公立か私立によって大きく値段が異なります 1,804,000円~5,038,000円 |
---|---|
イギリス | £13,000~£28,000 2,015,000円~4,340,000円 |
オーストラリア | AU$24,400~AU$45,800 2,074,000円~3,893,000円 |
大学進学準備コース(ファウンデーション)留学
アメリカ | US$25,970~US$39,000※留学生のための1年次コース 2,856,700円~4,290,000円 |
---|---|
イギリス | £13,000~£22,500 2,015,00円~3,487,500円 |
オーストラリア | AU$14,900~AU$34,630 2,309,500円~2,943,550円 |
※上記はおよその目安です。
※US$1 = 110円、1ポンド = 155円、AU$1 = 85円で換算しています。
<語学留学 割引・キャンペーンの活用>
語学留学の場合、早期申込みや一定期間(中・長期間)の申し込みによる割引サービス、期間限定のキャンペーン割引が適用になる場合があります。この割引では、授業料の割引きだけでなく、+1週間の追加滞在プレゼント等のキャンペーンもあります。割引やキャンペーンの対象になるコースや期間が限られる場合も多いですが、ご自身の留学期間中に適応できるキャンペーンがないかどうかは確認してみることをおすすめします。
<大学・大学院 奨学金制度の活用>
大学・大学院留学の場合、奨学金制度が充実しています。国内外の教育機関だけでなく国や地方自治体、民間団体の奨学金も多数ありますので、これらを活用して留学費用の足しにすることもできます。
現地での生活に慣れてくれば、スーパーでのお買い物もできるようになります。ご自身で自炊をし、お昼ご飯にサンドイッチを作って学校に持っていったり、工夫次第で食費を安く抑えることもできます。
ホームステイでの滞在の場合、朝・夕2食付の滞在ができたり、家具や家電を買い揃えたりする必要もないため費用を抑えられますが、その分ホームステイ代は高めに設定されていることが多いです。シェアハウスや一人暮らしの場合、家賃は抑えられますが、必要な家電等を自分で揃えなければならない場合もあります。食費は別途かかりますが、ご自身で出費を調整することはできます。安心して健康的に勉学に励める環境を整えるために、ご自身にとっての最適な環境を見つけていきましょう。
留学費用は決して安くないですが、奨学金があれば留学費用を補填することができます。奨学金は日本国内の団体から受けられるものもあれば、海外の団体から受けられるものもあります。こういった団体からの奨学金は国内外問わず、渡航時期の1年前くらいに申請の締め切りが設定されていることがあるので、締め切り日と申請時に提出しなければならない書類を事前に確認しましょう。
そのほかの奨学金として海外大学が用意している奨学金もあります。一般的に成績優秀者に与えられるものが多いですが、大学によっては日本人学生向けの奨学金や早期合格受諾者向けの奨学金も用意があるのであわせて確認しましょう。海外大学側が用意している奨学金に申し込む場合は多くの場合でその大学からの合格証が必要です。
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