大学/大学院留学で必要なGPAについて徹底解説!
大学/大学院留学に向けて準備をしている際に「GPA」というキーワードに出会うことがあるでしょう。欧米の大学には日本のような入試制度はないため、審査において成績基準を表す「GPA」は重要視されるポイントです。しかし、日本の大学によってはGPAの評価基準が異なったり、そもそもGPA制度を導入していなかったりする大学もあります。ここでは出願でとても大切だけど少し理解が難しい「GPA」について解説しています。
GPAについてよくある疑問4選
そもそもGPAって何?
GPAとはGrade Point Averageの略で、各履修科目の成績評価としてGrade Point を付与し、1単位あたりの平均点を出す成績評価方式、またはその方式で算出された成績評価点のことです。下記の計算式でGPAを算出できます。
GPA = (科目の単位数×GP)の合計 ÷ 総単位数
またGPAは主に下記の留学方法で必要になります。
- 大学編入留学
- 1学期~1年間の大学学部短期留学
- 大学院留学
留学先によって成績評価基準が違う?
国が違えば教育システムが違いますので、あなたの留学先によって成績評価は異なります。実はGPAには国際的に統一された基準はなく、アメリカでは一般的に5段階(0~4)の数値で出されたり、その他の国では、国や大学によって上限値が異なる場合があります(0~7、0~11など)。ここでは国別の一般的な成績評価の違いを確認しましょう。
イギリス
イギリスにはGPA制度がありません。イギリスでは下記のようなクラス別の評価となっております。イギリスでは多くの大学の最低条件がUpper Second-Class以上となっており、TOP大学になるとFirst-Class(1st)以上の成績を持っていることが求められます。
評価点 | 評価グレード | Grade Point |
70%以上の成績 | First-Class(1st) | なし |
60-69%の成績 | Upper Second-Class(2:1) | なし |
50-59%の成績 | Lower Second-Class(2:2) | なし |
40-49%の成績 | Third-Class(3rd) | なし |
40%未満の成績 | Fail | なし |
オーストラリア
オーストラリアではGPA制度はあるものの日本で一般的に採用されているGPA制度とは上限値が異なります。
評価点 | 評価グレード | Grade Point |
80%以上の成績 | High distinction(HD) | 7 |
70-79%の成績 | Distinction(D) | 6 |
60-69%の成績 | Credit pass(CR) | 5 |
50-59%の成績 | Pass(P) | 4 |
50%未満の成績 | Fail(N) | 0 |
アメリカ
多くの日本の大学で採用されているGPA評価はアメリカの評価と同様になっています。
評価点 | 評価グレード | Grade Point |
90%以上の成績 | A | 4.0 |
80-89%の成績 | B | 3.0 |
70-79%の成績 | C | 2.0 |
60-69%の成績 | D | 1.0 |
50%未満の成績 | F | 0 |
※上記はあくまで目安です。大学によって評価基準が異なることもございます。
アメリカには、世界の大学の成績をアメリカ式のGPAに換算するサービスを提供しているNPOがあり、アメリカの大学・大学院に留学する場合は出願先によってはそこで算出したGPAの出願が求められることもあります。 イギリス、オーストラリアには、標準的な成績換算のシステムがありませんので、イギリス、オーストラリアの大学・大学院に出願する場合には、成績証明書の原本を提出するか出願窓口で再換算されたGPA※1を原本と合わせて提出していきます。
※1 イギリス・オーストラリア大学の日本出願窓口のbeoではお客様の成績が出願先に不利に映らないように必要に応じてGPAの再換算を行っております。beoより補足資料として出願するGPA再換算データを受理するかどうかは最終的には出願先の判断になります。
日本の大学によって成績評価が違う?
日本の大学ではそれぞれに成績評価が異なり、成績表に成績がどのように印字されるかも様々です。日本の大学の成績のつけ方はおおまかに次のように分類できます。
下記では多くの日本の大学で採用されているアメリカ式の評価基準について記載させていただきます。
評価グレードが5段階の場合
評価点 | 評価グレード | Grade Point |
90%以上の成績 | 秀/S | 4.0 |
80-89%の成績 | 優/A | 3.0 |
70-79%の成績 | 良/B | 2.0 |
60-69%の成績 | 可/C | 0 |
50%未満の成績 | 不可/F | 0 |
評価グレードが4段階の場合
評価点 | 評価グレード | Grade Point |
80%以上の成績 | 優/A | 4.0 |
70-79%の成績 | 良/B | 3.0 |
60-69%の成績 | 可/C | 2.0 |
50-59%の成績 | 不可/F | 0 |
※上記はあくまでも「例」である点に注意してください。
※評価点に対する評価グレードは大学ごとや学部ごとに異なる大学もあります。
※0ポイントを計算に含める方式と、計算の対象外とする方式があり、大学ごとに異なります。
上記のように出願先になる海外の大学の評価基準も異なれば、日本の大学側の評価基準も異なります。在籍している大学や卒業した大学で採用されている評価基準によってはGPAの値が低く出てしまうこともあるので、まずは「1-3留学先によって成績評価が違う?」から自分の留学先を選び、一般的な評価基準に合わせて成績を換算してみましょう。 最終的には出願先で自分の成績がどのように評価されるかについてリサーチをする必要もあるでしょう。
GPAが低い場合どうしたらいい?
上記の一般的な評価基準に合わせて換算しても自分のGPAが低いと感じる場合も留学をあきらめる必要はありません。GPAの数値を志望動機書や職務経歴書で補える可能性もありますし、大学によっては成績要件が足りない方のための準備コースを提供している大学もあります。
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以上、海外大学進学で重要なGPAについて解説しました。上記の通り、留学先や出身大学によって成績評価が異なりますので、成績が低く、心配な方も成績の評価基準を見直すと入学条件を満たすことができる可能性もあります。
BEOでは皆様のお持ちの成績と留学先の入学条件を照らし合わせ、これまでの合格実績をもとに、合格を勝ち取るためのアドバイスをしていきます。
まずは無料の個別カウンセリングにてご相談ください。
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