この記事を書いた人
T・Sさん
2023年9月よりイギリスのノッティンガム大学修士課程「MA Translation and Localisation Studies」コースに留学中。
皆さん、こんにちは。私は現在、MA Translation and Localisation Studies の修士号を取得するためにイギリスのノッティンガム大学(University of Nottingham)へ留学しています。この記事では、私が学んでいるキャンパスとコースについてご紹介していきます。
豊かな自然に囲まれて学ぶのは、気持ちが良い!
ノッティンガム大学には複数のキャンパスがありますが、私はその中でも1番広いUniversity Park Campusで学んでいます。私が学んでいる言語学系以外にも心理学、薬学、地理学、考古学、工学など様々な学問が教えられており、キャンパスは多くの学生で賑わっています。徒歩約20分の距離にはJubilee Campusという中規模のキャンパスもあり、日本人に人気なコンピューターサイエンスや英語教授法(TESOL)のコースが開講されています。
コースによっては複数のキャンパスをまたいで講義があるため、学生は各キャンパスを繋ぐHopper busという無料のバスを利用することが可能です。キャンパス間の移動には様々な選択肢があるため、動き回るのはとても簡単です。
University Parkは広大な敷地の半分近くが森林と湖に囲まれています。朝日に照らされる湖や夕焼けなど、時間帯ごとに美しい景色を見ることができるので、日々の通学が素敵な散歩となります。豊かな自然に囲まれて学ぶのは本当に気持ちが良いので、このキャンパスで学ぶことができるのは、ノッティンガム大学に来てよかったと思える要素の一つです!ちなみに私はイギリスに来てから散歩をするのが趣味になりました(笑)
なお、キャンパスは自然に囲まれていますが、ノッティンガムの中心街まではバスで20分ほどです。街には基本的なものはなんでも揃っており、日本のお米や調味料なども購入できます。もちろん、キャンパスの近くにもスーパーやドラッグストアがあるので買い物のたびに中心街まで行く必要はありません。
イギリスで初めてローカライゼーションに主軸を置いた翻訳コース
ローカライゼーションとは、製品やアプリなどのコンテンツをある国の言語、文化、宗教などのその地域特有のものに合うように最適化することを指します。私は翻訳学だけではなく、ローカライゼーションについても学びたいと考えていたため、両方をメインコンテンツとして学べるノッティンガム大学に進学することを決めました。簡単に説明したものの、ローカライゼーションは想像していたよりも奥が深く、現在毎週の講義でより理解を深めていっている最中です。
このコースが提供している講義の一つに英中翻訳があるため、コースメイトは中国からの留学生が多いですが、スペインやフランス、アメリカなど他の国から学びに来ている学生もいます 。講義を通して、多種多様なバックグランドを持つ彼らと交流できるのは貴重なことだと思っています。
私が現在学んでいる講義は3つあります。
- Introduction to Localisation:ローカライゼーションへの入門学。理論的な内容を学び、翻訳学全般やローカライゼーションに関するディスカッションを行います。
- Audiovisual Translation:字幕翻訳の演習を行います。
- Translator’s Toolbox:翻訳支援ツールの使い方を学ぶ講義です。
下2つはいずれも実技的な授業が行われています。大学院のコースにしては珍しく毎週のリーディングはほとんどありませんが、代わりに毎週実践の課題があります。忙しさは変わりませんが、文献を読み込むよりも実践を重ねるほうが私の性に合うので、楽しく学習できています。
今のところ、私の講義はすべてTranslation Suiteという翻訳支援ツールなどがインストールされている図書館の教室で行われています。システムが完備されているパソコンが必要なため、キャンパスの様々な場所で講義を受けることができないのは少し残念ですが、自主学習スペースはキャンパスのあちこちにあるので自習をするたびに場所を変えることで気分転換をしています(笑)
読んでくださった皆さまへ
軽くではありますが、今回はキャンパスとコースを紹介しました。
ノッティンガム大学は、自然の豊かさと都市としての利便性が絶妙なバランスを保っており、充実した学生生活を送ることができると思います。大学から少し離れてはしまいますが、美しい自然保護区も複数あるため、自然を満喫したい方には本当におすすめです。
少しでもノッティンガムという都市や、大学に興味を持っていただけたら幸いです。 ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
ノッティンガム大学について
ノッティンガム大学(The University of Nottingham)ははロビン・フッドの街として知られるイギリス中部のノッティンガムに広大なキャンパスを持つ大学です。研究分野では世界トップクラスの大学と評価され、総合的評価でもイギリスのトップ級に入っています。海外の研究機関とも積極的に提携するなど、教育・研究に国際的な視点を取り入れています。人気コースは国際関係学やMBA(経営学修士)、ビジュアル文化など。同大はイギリスに加え、マレーシアと中国にもキャンパスを構えています。