この記事を書いた人
Kobori Takatoshiさん
2023年9月よりイギリスのサウサンプトン大学修士課程「MSc Aerodynamics and Computation」コースに留学中。
皆さん、こんにちは。
2023年9月から、いよいよ私のサウサンプトン大学での留学生活が始まりました。
今回の記事では、私自身が所属している工学部や空気力学&解析コースについて詳しく解説していきます!
専門性高く研究できる大学の学習環境
①細分化されたコース
大学には5つの学部がありますが、私が所属しているのはFaculty of Engineering and Physical Sciences(工学部)の中にある、 Aeronautics and Astronautics(航空宇宙工学科) になります。こちらのコースは以下3つに細分化されており、私は空気力学&解析コースに所属しています。
- Aerodynamics & Computation(空気力学&解析)
- Race Car Aerodynamics(レースカーの空力)
- Space Systems Engineering(宇宙システム工学)
ちなみに“空気力学&解析コース”と、“レースカーの空力コース”の大きな違いは、レースカーコースにはヒルクライム競技(登坂コースで競う自動車レース)の車両を設計するという講義があるという点です。イギリスの大学全般に言えることですが、専攻分野は細分化されていることが多いため、自分の学びたいことを専門性高く学べるというのはとても魅力的なポイントです。志望校を選ぶ上で色々な大学を見ていると、こんなことまで学べるのか!と驚くことが多かったです。
②図書館
大学のもう一つの魅力的なポイントは図書館です。ハートリー図書館(Hartley Library)はイングランド南部で最大級の大学図書館の一つに数えられており、実際に行くと本当に大きく、建物は写真には納まりきりません。5階建ての建物の中には数えきれないほど多くの専門書が所蔵されており、勉強やパソコンを使用できるスペースはもちろん、スターバックスまで中に入っています。図書館好きな人にはかなり居心地の良い空間だと思っています。
サウサンプトン大学で空気力学を学ぶべき理由
サウサンプトン大学の工学部は全般的に定評がありますが、特に空気力学が強いことで有名です。120年以上に渡り、空気力学関係の研究を続けており、イギリス大学が所有する風洞では最大級のR.J Mitchell Wind Tunnelも所有しています。
またモータースポーツ界では1番有名である空力専門家のエイドリアン・ニューウェイ氏もサウサンプトン大学の卒業生です。モータースポーツ工学や自動車工学を学べる大学院はいくつかありますが、レースカーの空力に絞って学べる大学は少なくともイギリスでは唯一であると思います。どのような学生が入学しているの?
コースには高い競争率を勝ち抜いた学生が集まっています。私の出願したコースは定員人数がわずか15人ほどでした。特に“レースカーの空力コース”の方は求められる成績条件も高く、私もこちらが第1志望でしたが残念ながら不合格で、空気力学&解析コースに再出願してなんとか合格をいただくことができました。現地で仲良くなったメキシコ人の友人も全く同じパターンで合格を取得したようで、“レースカーの空力コース”の学生を越えてやる!と意気込んでいます(笑)。
競争率は高いと言いましたが、実際に入学してみると空気力学を専門に学んできた学生ばかりではなく、私と同じように機械工学専攻出身の学生や材料力学専攻の学生もいたので、専門性が高いからと言って断念するのではなく、興味があって食らいつく意思があれば出願してみるといいと思います!
読んでくださった皆さまへ
今回は私が専攻しているコースについて簡単にご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
サウサンプトン大学は国際的な大学のため、大学のキャンパスを歩いていても留学生を見かける機会はかなり多く、アウェーな空気を感じることは少ないと思います。今回お伝えしきれなかった大学の魅力はまだまだありますが、これから留学する方の選択肢にサウサンプトン大学を入れてもらえると嬉しいです!
サウサンプトン大学について
サウサンプトン大学(University of Southampton)はイギリスの名門大学群のラッセルグループに所属する大学。イングランド南部の海沿いの街、サウサンプトンに位置し、立地を生かした海事学や工学、理系科目では特に高い評価を得ています。同大学のキャリアセンターでは学生の起業を積極的に支援し、UBI Globalによるランキングでは新規事業の立ち上げに最も貢献したイギリスの大学に選ばれています。