気付けばもう梅雨に入り、あっという間に夏休みに突入しそうですね。
高校生活も同様です。3年間は長いようで短いです。
「将来は何になりたい?」「いつか海外で勉強したい! 」と自分の将来について漠然と考えている方は多いと思います。特に高校2~3年生の皆さんは来年の卒業を控え、具体的に進路に向き合う時間が増えているのではないでしょうか?
ただ、「周りに海外留学を考える人も少なく、情報が集まらない」「先生は詳しくないから相談できない」という悩みを抱えている方が大半だと思います。
今回はそんな皆さんの悩みを解決すべく、知っておきたい「大学留学の情報」をQ&A形式でご紹介していきます。
大学留学を検討する高校生や親御さんは、ぜひ参考になさってください。
まず大前提として日本の高校卒業後、イギリス、オーストラリアなどの海外大学に進学する場合にはファウンデーションコースを受講することが必要となってきます。(パスウェイコースと呼ばれることも)
※アメリカに留学する場合は流れが異なるのでbeoにご相談ください。
それでは詳しく見ていきましょう!
Q)ファウンデーションコースってなに?
ファウンデーションコースは海外大学で必要となる英語や学習スキルを習得するための準備コースです。イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドで必要となり、大学入学前に受講が必須です。必要になる理由は「日本と海外の教育制度」が異なり、日本の高校卒業資格が海外大学の入学資格として認められていないからです。
日本の大学が4年制なのに対し、上記の国は3年間で学士号を取ることが可能です。
しかし、これらの国々には日本のような一般教養課程が無く、入学したら即、専門科目を学び始めます。なぜなら、現地の高校生はすでに専門エリアを絞っており、勉強を始めているからです。
この知識の差を埋めるために採用されているシステムがファウンデーションコースです。
Q)ファウンデーションは絶対受けないとダメ?
はい。大学への直接入学が認められている「国際バカロレア」や「Aレベル」を持っていれば不要ですが、一般的な日本の高校卒業資格を取得する方は受講が必須です。ご自身の進学ルートがご不安な場合は、ぜひbeoにご相談ください!
Q)なにを勉強するの?
大学入学後は、ネイティブの学生に混じって勉強をすることになるので、授業の内容を理解できる高度な英語レベルが必要となります。そのためファウンデーションコースでは主に以下を勉強します。
・アカデミックな英単語や表現、文法
・ディスカッションやプレゼンテーションなどの議論・批評のスキル
・レポートやエッセイの書き方
・専門分野の基礎知識(コースによる)
提供されているファウンデーションによって内容は異なるため、詳細は各コースのホームページを確認してみましょう。
英語力が足りない方向けに、英語を強化するプログラムをプラスで提供しているところもあります。
Q)ファウンデーションは修了したら大学に進学できるの?
ファウンデーションを修了しても、大学学部への進学が確約されているわけではありません。
進学をするためには、授業に参加をし、進学希望のコースが求めている成績条件を満たすことが必須となります。
残念ながら、英語力の不足が原因で、進学が叶わない方は毎年いらっしゃいます。
渡航をするまでに「いかに英語力を伸ばせるか」が大学進学への鍵となりますので、情報収集や出願準備は効率的に進めて、英語の学習に時間を充てられると理想的です。
進学したい大学やコースによっては、ファウンデーションコースではなく別のコースを受講する必要があります。たとえば、オックスフォードやケンブリッジなどのトップクラスの大学や医学部・獣医学部などを目指す場合、Aレベルというコースの修了が求められます。(現地高校修了資格)
そのため、ご自身の希望する大学やコースがどの準備コースを必要としているのか、事前にチェックをしておくことが大切です。
Q)ファウンデーションコースは各大学ごとにあるの?
ファウンデーションは種類がいろいろあり、進学したいコースごとにも異なる可能性があります。
混乱しやすいポイントなので、ご不安な場合はbeoと一緒に確認しながら進めていきましょう!
今日は基礎となるポイントをお伝えしていきます。
まず、ファウンデーションの開講先には大きく分けて3つのタイプがあります。
①大学
②進学準備校
③国内の提携機関
①大学
こちらは進学したい大学でファウンデーションを受講するタイプです。
ただ、こちらにも以下の2種類があり、(b)の委託型が主流です。
(a)大学が運営している
(b)大学がファウンデーションの提供を進学準備校(プロバイダー)に委託している
(例:Kaplan、INTO)
【特徴】
・進学したい大学とコースが明確になっている人向け
・大学キャンパス内で学べる(キャンパス近くの可能性も有)
・大学の設備を使える(例:ジム、カフェ)
・学部コースへの出願不要
・(a)のほうが(b)より入学要件が高めの傾向(例:英語、成績)
・最終成績を満たせない場合は進学不可。(b)の場合は準備校へ相談必須
・大学寮/準備校の寮に滞在
全ての大学が大学運営のファウンデーションを提供している訳ではないです。
また、委託もしておらず、大学でファウンデーションを開講していないケースも考えられます。
②進学準備校(Multi-progression型)
このタイプのファウンデーションは複数の大学進学を目指せます。特定の大学直轄型ではないため、進学の滑り止めを持っておけるのが最大の特徴です。
全ての大学に進学できる訳ではなく、開講しているファウンデーションコースを認めている加盟校への進学を目指します。
例えばMander Portman Woodward(通称:MPW)が開講しているNCUK Foundation。
こちらはイギリス名門校などが加盟する英国大学連盟(NCUK)が提供するファウンデーションコースで、所定の成績で修了した学生はNCUK加盟校への進学が可能となります。
【加盟校例】
・University of Leeds
・The University of Manchester
・The University of Bristol
・The University of Birmingham
・Queen Mary, University of London. など
ビジネス、工学、理系、文系など様々な進学ルートを提供しているため、志望校で迷っている方はMPWのファウンデーションを検討してみてはいかがでしょうか!
MPWはロンドン、ケンブリッジ、バーミンガムにキャンパスを構えており、ファウンデーションコースの卒業生は約60%がラッセルグループ(研究に強いイギリスの名門大学群)もしくはロンドン大学へ進学しています。
【特徴】
・ 進学保証制度があり、成績を満たした場合はNCUK加盟校へ進学可能(例:A校の成績は満たせなかったが、B校なら受け入れ可能)
・MPWキャンパスで受講。寮も完備
・志望校が決まったら、大学学部への出願が必要となる(MPWにてサポート)
・ファウンデーションに入学する時点で志望大学やコースは未決定でもOK
→ 現地に渡航してから、大学を見に行って決める方も多い
また、獣医学部、医学部、ケンブリッジ大学などファウンデーションを認めていないコース・大学に進学したい場合、MPWではAレベルというコースも開講しています。過去に100名以上の医学部合格者を輩出しているため、もしも前述したコースへの進学を検討している場合はMPWが最適の選択肢です。
③国内の提携機関
前のセクション(②)でご紹介したNCUKのファウンデーションですが、こちらのコースは日本からも受講が可能で、beoは日本国内で唯一、NCUKファウンデーションコースを提供している窓口です。
【特徴】
・日本で受講ができるため、滞在費や食費/留学費用を大幅に節約したい人におすすめ
・海外でファウンデーションを受講するよりも、早く大学を卒業できる
・ 進学保証制度があり、成績を満たした場合はNCUK加盟校へ進学可能
・進学するための滑り止めを持っておける
・ファウンデーションに入学する時点で志望大学やコースは未決定でもOK
・志望校が決まったら、大学学部への出願が必要となる(beoにてサポート)
・進学できるコースのルートがMPWより限定的
全ての大学が1つだけのルートを持っている訳ではなく、場合によっては①②③すべてから進学できるケースもあります。
ご自身の学びたい分野・大学はもちろんですが、高校の成績や英語力によってルートはさまざまです。
どんな選択肢があるか調べるのは大変ですので、お気軽にbeoにお問い合わせください。
Q)ファウンデーションの出願にはなにが必要?
出願には以下が求められます(例:イギリスのファウンデーション)
・英語力の証明書(IELTSなど)
・高校の英文成績・卒業証明書(出願時は見込み証明)
・推薦状
・志望動機のエッセイ
・パスポートのコピー
こちらもコースごとに書類が変わる可能性があるため、出願前に確認が必要です。
Q)成績は高校3年生のときのみ見られている?
3年間のすべてを見られますが、3年生の成績が1番重要なのは間違いありません。
理系に進学するのに、1年生から3年生で徐々に理系科目の成績が下がっていたことが理由で、不合格になったケースもありました。
全体的に成績を落とさず、キープ/向上し続けるのが大切なのでご注意ください!
今回ご紹介したQ&Aはよくいただく質問ですが、慣れ親しんだシステムではないため、混乱した方もいると思います。
はじめてのことは分からなくて当たり前!
まず考え始めて欲しいのは
・行きたい大学はある?
・学びたい分野は?
・どこの国で学びたい?
・どんな大学生活を過ごしたい?
・優先したいポイントはある?(生活費を抑える、街にサッカーチームがある など)
海外の大学へ進学することはとても大きな変化です。
周りに相談できる環境も少なく、1人で抱え込んでしまうことも多いはず。
beoでは皆さんが安心して、効率的に留学準備を進められるよう、さまざまなサポートを提供しています。
どんな選択肢があるのかを知ることから始めてみませんか?
みなさんの留学の希望をお伺いできるのを楽しみにしています。(ご家族でのカウンセリングも可能です!)
最終更新日:2024年6月26日