こんにちは!ケンブリッジ大学ビジネススクール(CJBS)でMBAプログラムを受講しているTです。
前回の留学記ではCJBSの学習面に関して紹介しましたが、今回は、学校生活の中でも生活面にフォーカスしてまとめたいと思います。
食事について
朝食は、スーパーで購入したパンなどを軽く食べて節約していました。物価が高いイギリスですが、大きな食パンが1£以下で買えるため、とても助かっています。
昼食は、ビジネススクールの食堂で簡単に済ませたり、講義の合間に友人と各カレッジでランチを楽しんだりしています。時間がないときは、スーパーで買っておいたクッキーなどのスナックを食べ、次の授業に備えることもあります。
夕食は家族と一緒に食べることが多く、ピザやパスタなど手頃な価格のものが中心でした。また、カレッジのフォーマルディナーにも参加し、友人たちと情報交換をする機会もありました。フォーマルディナーのルールはカレッジごとに異なり、ガウンの着用が必須でスマートフォンの使用が禁止されているカレッジもあれば、ガウン不要でカジュアルな雰囲気のカレッジもあります。
ディナーの内容は、前菜・メイン・デザートが基本のセットで、食後のコーヒーも提供されます。外食に比べてリーズナブルなため、人気のカレッジのフォーマルディナーには多くのMBA学生が参加していました。
自炊について
カレッジに住んでいる学生の多くは、カレッジの朝食・ランチ・ディナーを利用して生活費を抑えていました。ケンブリッジでは外食の値段が比較的高いため、カレッジに住んでいない学生の多くは自炊をしていたと思います。例えば、パンが安いため大量に購入しサンドイッチを作ったり、スーパーのミールディール(サンドイッチなどの食事+スナック(フルーツも可)+ドリンクをセットでお得に購入できるサービス)を活用したりして、支出を抑えていました。
ただし、イギリスでは肉の下処理の方法が日本とは異なるため、調理に手間がかかることもありました。我が家でも、どのスーパーで何を買うか試行錯誤を重ねていました。
とはいえ、日本食が恋しくなることもあるため、炊飯器を購入し、韓国系スーパーで日本の米を調達していました。また、「出前一丁」が1£以下で買えるため、手軽に日本を感じられる食事としてよく利用していました。
イギリスでは飲み物の価格も高めですが、大学内には飲み水を補給できる場所が多くあるため、多くの学生がウォーターボトルを持参していました。

余暇の過ごし方について
ケンブリッジでは、各カレッジが主催する音楽やスポーツイベントが充実しており、アンテナを張っていればさまざまなイベントに参加できます。また、MBAの同級生が多くのイベントを企画してくれるため、平日の講義後や週末にはさまざまなアクティビティが開催されていました。
さらに、ケンブリッジの名物としてパンティング(ケム川を小舟で巡る観光アクティビティ)があります。家族や友人と一緒に、美しいケンブリッジの景色を楽しむことができます。基本的にはプロのガイドが操縦しますが、自分で挑戦することも可能で、実際に果敢に挑戦する学生もいました。中にはバランスを崩し、冷たい川に落ちてしまう友人もいましたが、それも良い思い出の一つになっています。

私は家族とともにケンブリッジに来ているため、週末は子どもと過ごす時間を大切にしていました。大きな公園であるパーカーズ・ピースで一緒に遊んだり、近くのプールに出かけたりしました。また、同じ保育園に通う子どもの保護者と仲良くなる機会もあり、近くの遊具のある公園を開拓するなどして楽しんでいました。
家族と過ごす時間以外では、MBAの同級生とプレミアリーグの試合をパブで観戦したり、バーベキューをしたりしていました。また、MBAの同期の中には大学のサッカー部に所属している学生もいたため、彼の試合を観戦する機会もありました。
その試合をきっかけにサッカー熱が高まり、MBAの仲間と一緒にイングランド代表の試合をスタジアムで観戦したり、家族旅行の途中でマンチェスター・シティやマンチェスター・ユナイテッドの試合を観に行ったりするなど、スポーツ観戦を楽しむことが多かったです。
スタジアムでは、普段のMBA生活ではあまり見ることのない、イギリス人のスポーツに対する熱狂ぶりを間近で感じることができ、とても良い経験になりました。また、欧州のMBA学生が集まるスポーツイベント「MBAT」に向けた練習を通じて、同級生との交流を深める機会もありました。
MBAプログラムが始まった当初、日本人メンバーでオックスフォードマラソンに参加し、全員が無事に完走できたことは良い思い出です。ケンブリッジでもマラソン大会が開催され、MBAの学生の多くが挑戦していました。

旅行について
週末の短期間の休暇や長期休暇を利用して、イギリス国内の旅行も楽しみました。ロンドン、ノッティンガム、リバプール、マンチェスター、湖水地方、シルバーストーン、エディンバラに加え、ケンブリッジ周辺のエリー(Ely)、ピーターバラ(Peterborough)、ノリッジ(Norwich)なども訪れ、イギリスの美しい風景を満喫しました。
ただ、子どもが行きたい場所と親が行きたい場所がずれることが多く、エディンバラ城で子どもが泣き出してしまったときには反省し、その後は子どもの希望も考慮して「Peppa Pig」のアミューズメントパークに行くなど、バランスを取るよう心がけました。
長期休暇を利用して海外旅行をする同級生も多く、スペインやフランスなど、温暖な気候の地域で過ごす学生が多かった印象です。特に、イギリスの冬の寒さは厳しく、スペインのテネリフェ島などへ避寒する学生もいました。
また、年末にはクリスマスマーケットを楽しむために、ドイツやエディンバラ、バーミンガムなどへ旅行する人も多くいました。同級生の中には、サッカー観戦のためにスペインまで遠征する者もおり、それぞれが思い思いの休暇を満喫していました。
最後に
イギリスでの生活は、日本とは異なる環境に適応しながら、新たな価値観を吸収する日々の連続です。食事の工夫や仲間との交流、スポーツ観戦や旅行を通じて、単なる「留学」ではなく、「人生の一部」としてケンブリッジの時間を楽しむことができました。
留学は勉強だけでなく、生活そのものが学びの場です。どんな瞬間も大切にしながら、自分らしいスタイルで充実した時間を過ごしていきたいと思います。
引き続き、BEOの留学体験談を通じてCJBS生活の様子をご紹介していく予定ですので、お楽しみに!