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【連載:留学体験談】イギリスで翻訳者として活躍する先輩が語る「留学生活から現地就職まで」④大学院の卒業式に参加!映画のような雰囲気に感動

Yoshida Daikiさん

2021年9月からイギリスのリーズ大学修士課程「Professional Language and Intercultural Studies MAに入学。2022年9月に同コース卒業後、6月よりアルバイト勤務していたイギリス現地の法律事務所にて翻訳者として従事。

リーズ大学を卒業されたYoshidaさんからのリアルな留学体験談を連載でお届けします!

今回は、吉田様がご参加されたリーズ大学大学院の卒業式での様子について詳しくお伝えします。

大学院留学をご検討中の方やリーズ大学に興味がある方はぜひお読みください。

現地から留学体験レポートをお届けします!

皆さん、こんにちは。2021年9月から始まった修士コースでしたが、あっという間に終了し、つい先日卒業式に参加してきました。こうやって無事に卒業式を迎えることができ、本当に嬉しく思います。今回は最終成績や卒業式への参加に向けての様子などについてお伝えしたいと思います。

いよいよ最終成績発表、一年間の結果は?

最終成績が卒業式の前に発表されました。恐らく学部や学科ごとによって最終成績の開示時期が異なりますが、私が所属していた学部は11月24日に最終成績が発表されました。修士論文自体は8月末に提出していたので、最終成績が発表されるまでの期間は特に何もすることがありませんでした。日本人の友人はフランスに旅行をしたり、卒業論文を提出したと同時に日本に帰国をしたり、各々過ごしていたようです。

ちなみに私の最終成績は以下の通りです。成績の見方は以前の記事で解説をしたので本記事では省略しますが、幸いなことに一番上のDistinctionで修了することが出来ました。留学前には自分がDistinctionで卒業できるなんて想像もしていませんでしたが、最終成績を確認したと同時に一年間の努力が報われたことを感じることができ、誇らしい気分になりました。

卒業式の参加案内メールが届く

卒業式の参加案内は最終成績開示前の10月26日にメールで受け取りました。卒業式に参加するには、締切り期限までにこの案内メールに返答する必要があります。以下3つの選択肢から自分の希望に合うものを選ぶ必要がありました。

1. Attend your December graduation in person and pick up your certificate on the day.
(12月の卒業式に対面で参加をし、証書を当日受け取る)

2. Defer your graduation to July or December 2023 (you won’t receive your official degree certificate until your chosen date).
(2023年7月か12月の卒業式に参加する(選択した日付まで卒業証書は受け取れない)

3. Choose not to attend in person and receive your certificate in the post.
(対面での卒業式に参加せず、証書は郵送での受け取り)

他の留学生の様子を見てみると、(3)を選択した人が最も多かったです。中国人のコースメイト曰く、中国はコロナ政策の影響により、国外への出国を制限していることから、卒業式に参加できない留学生が多数いるとのことでした。日本人の友人は12月の航空券が高いことや仕事の関係上参加できないという理由から、(3)を選択した人が多かったように思います。

まるでハリー・ポッターの世界のような卒業式

卒業式当日はハリーポッターみたいなガウンと四角い帽子を着用したこともあり、かなりテンションが上がりました。また実際に映画やドラマで見ていた光景が広がっていたことに感動を覚えたと同時に、無事に大学院を修了することが出来たと安心したことを今でも覚えています。

卒業式はリーズ大学のホールで行われました。私の式は17時15分開始だったのですが、開始30分前には会場にいる必要があったので、16時45分には到着していました。写真の赤レンガの建物がホールです。リーズ大学のアーカイブから実際の式の様子を見ることが出来ます。卒業生やスクールの教授達が入場する際、オルガンで演奏が奏でられ、壮大な雰囲気にとても感動しました。

式にはに200名くらいの卒業生が参加していました。前の席からPhD(5名)、マスター(100名)、学部生(100名くらい)が座っており、学部全体で式が行われました。

式全体は簡潔にまとめられており、式辞、卒業証書授与、スピーチの三構成で終わりです。非常にフランクな雰囲気で、式はサクサクと進みます。また日本の卒業式のように、証書の受け取り方や起立・着席の細かい練習はないので、あまり心配しなくても大丈夫です。

卒業証書を受け取る際は、ひとり一人の名前が呼ばれて、皆の前で直接受け取ります。ステージで証書を受け取るだけですが、やはり自分の名前が呼ばれた際は本当に心臓がバクバクでした。また海外の卒業式あるあるだと思うのですが、卒業生の名前が呼ばれたら、両親や親戚、友達が大きな声で声援を送っており、思わず笑ってしまいました。

 

ガウンの借り方と参加チケット

外国の卒業式と言えばやっぱりガウンですよね。このガウンですが、レンタル方式になっていて、購入する必要はありません。またレンタル期限も卒業式1日のレンタルか、1週間のレンタルか選択することが可能です。

ガウンのレンタル方法ですが、上記の卒業式案内メールにガウンの予約サイトが掲載されているので、そこから手続きを行います。イギリスの大学は、大学ごとに大学カラーが割り振られており、リーズ大学の場合は緑色です。その為ガウンのフードが緑色になっています。

卒業式の四角い帽子に関して、こちらはレンタルすることは出来ず、購入する必要があります。なお帽子を購入しても卒業式中に被ることは出来ません。私はあくまで記念品として、また卒業式の写真用として購入しました。

卒業式に参加するにはチケットが必要です。卒業生、また卒業生の付き添い最大2名までは、無料でチケットを予約することが出来ます。一方、それ以上の人数が式に出席する場合、有料のチケットを購入する必要があります。こちらのチケット予約も、卒業式案内メールから手配することが出来ます。

 

卒業式参加にあたっての注意点

最後に卒業式に参加するにあたって、いくつか注意点をお伝えしたいと思います。まず卒業生はガウン着用が必須となっています。ガウンを着用していないと式会場に入ることが出来ません。また冬の卒業式に参加を予定している方は寒さに注意してください。私がリーズ大学の卒業式に参加した日は、気温マイナス2度まで下がり、当日は屋外で凍えながら写真を撮っていました。防寒対策は必須です。

読んでくださった皆さまへ

今回はイギリスの大学の卒業式についてお伝えしました。渡航前は不安でいっぱいだったイギリス大学院留学ですが、無事に卒業式を迎えることができ、本当に嬉しかったです。また留学生活を振り返ってみると、英語と課題に苦戦した日々を思い出すと同時に、優しいハウスメイト、良い友達、そして頼りになる先生方に出会えた経験は、私の一生の宝物になると感じています。留学を通じて生涯大切にしたい仲間に出会えたことは何より幸せでしたし、留学を計画している読者の皆様にも、現地で素晴らしい出会いがあるよう祈っています。
次回記事では、就職活動について(大学のキャリアサポート、民間のエージェントなど)について解説します。お楽しみに!

リーズ大学について

リーズ大学(University of Leeds)は1904年に設立された大学で、イングランド北部リーズにキャンパスを置きます。QS World University Rankings 2023では、世界TOP100に選出されたイギリス名門大学で、研究部門を強みとするイギリス名門校群「ラッセル・グループ」に所属しています。学生数39,000人以上の大規模校で、137か国から学生が集まる「留学生に人気な大学」としても有名です。分野は翻訳・通訳学に特に権威があり、イギリス国内で数校のみ開講している「日英翻訳」に特化した科目が人気を集め、これまでに多くの日本人留学生を受け入れてきました。