この記事を書いた人
Ishii Takehiroさん
2022年9月よりイギリスのリーズ大学ビジネススクール修士課程「Full Time MBA」コースに留学中。
東京理科大学理工学部を卒業した後、大手メーカーに入社し、国内営業を経て、事業企画や海外拠点のマネジメント業務に従事。その後、営業人材の育成と紹介をしている株式会社アルヴァスデザインに入社し、新規開拓の営業、教育コンテンツの開発や講師としての登壇、社内の人事制度の立案、ワークショップ会場の設計など多岐にわたって業務に携わる。
皆さん、こんにちは。2022年9月からイギリスのリーズ大学ビジネススクールMBAコースに留学していIshii Takehiroと申します。
今回はMBA留学をお考えの社会人の皆さまへ、私がMBAを目指したきっかけや留学を決断するまでに乗り越えた壁などをシェアしたいと思います。また後半では現在通っているMBAコースの魅力についても少しお話したいと思います。
MBA留学を目指したきっかけ
私が留学を志したのは、2019年の頃でした。当時、英語でリベラルアーツを学ぶ私塾に通っていたことが1つのきっかけでした。この塾では、英国の有名ビジネス雑誌であるThe Economistを元に、さまざまなリベラルアーツを学ぶ設計でした。この過程で、世界のさまざまなリーダーの思考に触れ、自分の視野をもっと広げたいと感じるようになりました。
そんな最中、翌年に新型コロナウイルスが流行し、私たちのビジネスは大きな打撃を受けました。このような苦境の中で、私は「会社を引っ張るリーダーであれたか?」というと、回答に自信がありませんでした。新型コロナウイルスの猛威が私に与えたメッセージの1つが、「苦しい時に立ち上がれることができるリーダーになれ!」でした。このような背景から、もっと厳しい環境に身を置き、リーダーシップを磨きたいと感じ、イギリスへの留学を志すようになったのです。
仕事、育児と並行しながらの留学準備
留学を決意し、いざ留学準備を開始。やることは山積みでした。私の場合、仕事や育児と並行しての留学準備でしたので、一筋縄ではいかず、さまざまな壁が立ちはだかってきました。
壁①英語力
海外には旅行した経験しかなく、英語には苦手意識がありました。進学先から求められていたIELTSのスコア獲得に加えて、私が意識したことはネイティブの方とコミュニケーションすることです。具体的には英語教室に通い、日本語を全く話せない方と英語のみで会話する機会を作るようにしていました。ネイティブのように流暢に話せなくても、「意思疎通ができるな!」と自信が持てるレベルになるまでネイティブの方との会話機会を作ることをおすすめします!
壁②育児
当時4歳であった息子の子育てもあり、朝4時に起きて夜10時に寝るという朝型サイクルをフルに回していました。今振り返ると、当時は結構頑張っていたなと感じます(笑)。育児をしながら留学を志している方も多いと思いますが、時間の確保は自分の努力次第だと思います。朝型の方は子供が起きる前に勉強をする、夜型の方は子供が寝てから勉強をするというようにご自身のペースを見つけると良いと思います。私は、朝型なので朝に勉強をして、夜は子供との時間を過ごすことでバランスを保つようにしていました。
壁③志望校の選択
志望校を決定することもなかなか時間がかかりました。インターネットで色んなことを調べることはできますが、大学特有の強みやカラーを見つけることは簡単ではありません。今振り返って、やって良かったなと思うことは「卒業生にコンタクトすること」です。私は、beoの留学フェアやSNSなどを活用して、卒業生から生の情報を得るようにしていました。大学の情報を得られるだけでなく、MBA受験では必須の面接対策のポイントまで教えてくれる卒業生の方もいらっしゃいました!
困難を乗り越えた先にあった刺激的なMBA留学生活
私がさまざまな留学準備の困難を乗り越え、最終的に進学先として選んだのはリーズ大学ビジネススクールMBAコースです。慣れない海外生活ではありますが、世界中のビジネス経験豊富なリーダーたちと出会い、互いに切磋琢磨し合える最高な環境で勉強できていて、控えめに言っても、とても楽しいですし、刺激的です!
ここで、実際にMBAコースに通ってみて感じた、3つの魅力をご紹介します。
①経験豊富な教授陣と積極的なクラスメイト
▲クラスメイトとの写真
MBAコースの教授の多くは豊富なビジネス経験を持っています。私が最もお世話になったMBAディレクターは、元々コンサルタントとしての長い経歴があり、日本に本社がある会社も長く担当していました。また、インターナショナルに活躍していた教授もおり、各国の文化や働き方の違いなどをよく理解しています。その上で、講義をしてくれるので「机上の空論だな~」と感じることは少ないです。
またクラスメイトも積極的な学生が多く、先日「○○という理論を活用してみてください!」というトピックだった際は、クラスメイトから「実際の現場では、○○の理論は使えないと思う。」という発言に始まり、教授陣も「○○の理論を批判する△△という見方もできる。具体的には~~という事例もあるよ。」という風にディスカッションが展開されていきました。
②充実した施設
▲図書館、講義スペース、カフェなどがあるパーキンソンビルディング
講義を受ける教室には、どの席からでも聞きやすく、見やすいように「マイク機能」や「モニター設置」などの最新のテクノロジーを駆使したデザインが採用されています。加えて、大きな4つの図書館もあります。そのうちの1つであるレイドロー図書館は、24時間開いていますし、勉強スペースも至るところにあるので、とことん勉強できます!
またジムやプールもあり、勉強ばかりで疲れたら、運動することでリフレッシュできます!
③留学生のサポートの手厚さ
▲到着初日の送迎バスで大学に着いた時の写真
MBA生に限りませんが、リーズ大学では留学生へのサポートがかなり充実しています。例えば、渡英初日には最寄りの空港(マンチェスター空港、リーズブラッドフォード空港)からバスを手配してくれたり、到着後に食べることができる軽食を準備してくれていました。学生寮への入寮も在校生が手続きをサポートしてくれ、寮内の案内もしてくれたので、とてもスムーズでした。
また、親身に対応してくれるスタッフが常駐していて、慣れない留学生活の中で困っていることなどあれば、相談することができます。特にMBAの場合は、生活全般について対応してくれるMBA専門のスタッフがいますし、希望であればMBAのディレクターに直接相談することも可能です。
読んでくださった皆さまへ
今回は私がMBA留学を実現するまでの過程とリーズ大学ビジネススクールMBAコースについてお伝えしました。
皆さんの中にはMBA留学にむけて、英語力、仕事や家庭との両立などのさまざまな不安要素からなかなか第一歩を踏み出せていない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、不安はいつになっても全てを取り除くことはできません!むしろ、不安な状況の中でリーダーとして踏み出す力が必要なのです。そのためには大きな勇気が必要かもしれません。その際に今までに体験したことのないプレッシャーを感じるかもしれません。だけどそんな時は、MBA留学を実現した自分の姿を想像してみてください!きっと、数年後には「その時想像もできなかった自分」に出会うことができると思います。
今後はMBA留学の良さや留学生活の楽しみ方、「これ知っておけばよかった!」という失敗談に至るまで、留学生活の様子をシェアして、留学を悩んでいる方の背中を押せるような体験談を書いていきたいと思います。次回もお楽しみに!
リーズ大学について
リーズ大学(University of Leeds)は1904年に設立された大学で、イングランド北部リーズにキャンパスを置きます。QS World University Rankings 2023では、世界TOP100に選出されたイギリス名門大学で、研究部門を強みとするイギリス名門校群「ラッセル・グループ」に所属しています。学生数39,000人以上の大規模校で、137か国から学生が集まる「留学生に人気な大学」としても有名です。特にビジネススクールは三大ビジネススクール認証機関であるAACSB、AMBA、EQUISのすべてからトリプル認証を受け、国内外から注目を集めています。