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【連載:留学体験談】クリエイティブライティング(詩の創作)を学びにイギリスへ!③イギリスからパリへ旅行に

K・Hさん

2022年9月からイギリスのイーストアングリア大学修士課程「MA Creative Writing Poetryに留学中。

イーストアングリア大学へ留学中のK・Hさんからのリアルな留学体験談を連載でお届けします!

今回は、授業がお休みの期間を使ってパリへ旅行したことについて詳しくお伝えします。

大学院留学をご検討中の方やイーストアングリア大学に興味がある方はぜひお読みください。

現地から留学体験レポートをお届けします!

みなさん、こんにちは。イギリスはもう本格的な冬に突入し、厚いコートや手袋が必要な季節になってきました。
今月はリーディング・ウィークという授業がお休みの一週間を利用して行ったパリ旅行についてお伝えしたいと思います。

ロンドンから高速鉄道でパリへ

名前の通り、リーディング・ウィークというのはリーディング課題を進めるために設けられた授業がお休みの一週間です。勉強内容によって、リーディング・ウィークがない学部もあるようですが、時期は違えども、多くの学部に似たようなお休みがあるようでした。この時期をめがけて旅行をしたり、家に帰ったりしている学生が多くいます。私はヨーロッパにいるこの機会をつかって、友人と一緒にパリへ3泊4日の旅行に出かけることにしました。

ロンドンからパリへはユーロスター(高速鉄道)に乗って、2時間半ほどで到着します。私たちはひとまずノリッチからロンドンへ向かわなければいけなかったので、かなり長い旅路となりました。もちろん、お休みとはいえリーディング課題もたくさんあったので、電車内で暇になることはありませんでした。

私は以前フランスのニースへ旅行兼語学学習のために行ったことがあったのですが、パリには行ったことはなく、留学中に絶対に行きたい場所の一つでした。日本からフランスへ旅行する費用よりは安価に済むため、イギリスにいる今が良いチャンスだと思いました。もちろん、それでも費用をおさえるために、電車の時間を調節したりなど、しっかりと節約しながら計画を立てました。ユーロスターが到着するGare du Nord駅に到着したのは夜だったので、観光は翌日からとなりました。

美術館巡りを楽しむ

パリ旅行の主な目的は美術館巡りで、ルーブル美術館、オルセー美術館、オランジェリー美術館の三つに行きました。パリにはたくさんの美術館があり、見ることができた美術館は多くある中のほんの少しでしたが、他の美術館はまたいつかの楽しみにとっておきたいと思います。

すべての美術館のチケットの状況は旅行の前に調べて行ったのですが、多くの美術館ではEU加盟国の学生向けの学生割引や、入館料無料などの特典がありました。美術の専攻の学生や教員への割引などもありましたが、残念ながら私たちはもうEU加盟国に所属している学生ではなく、美術学生でもないため、しっかりとチケット代を払って入館しました。

ルーブル美術館とオルセー美術館は今までに見たこともないほどの展示の数で、館内もとても広く、一日でまわりきれるようなものではありませんでした。そのため、特別展示(オルセー美術館ではムンク展がやっていました!)やどうしても見たい展示に絞ってまわりました。モネの睡蓮の壁画で有名なオランジェリー美術館はほかの二つの美術館に比べて小さく、展示数も少なく、とても心地の良い空間でした。

新しくお気に入りになった画家とその作品との出会いや、教科書で見ていた作品を見ることができてとても楽しかったのですが、どの美術館も、ものすごい量の情報を吸収する空間だったので、美術館を出たあとはどっと疲れてしまいました。また、美術館では友人や家族に絵葉書を買ってかえりました。

 

おいしいものがいっぱいの街

パリ旅行で楽しみにしていたのは美術館のほかに、おいしいものを食べることでした。普段の生活では、あまり外食をせず自炊をしていることが多いので、旅行中は少し贅沢をすることにしました。小さなビストロでお夕飯をたべたり、カフェでお茶を飲んだり、とても幸せな時間を過ごしました。一番嬉しかったのは、お魚のタルタルという形で生魚が食べられたことです。イギリスにもお寿司やさんなどで生のお魚を食べることはありますが、他のメニューでは出会ったことがありません。

食べ物に関しては悪く言われることが多いイギリスですが、留学してから困ったことはまだありません。スーパーにはほとんど何でもそろっていますし、ノリッチの街にはいろいろな国のレストランもあり、食べ物の選択肢は豊かです。もちろん、小さな不都合などもありますが、アジアンスーパーに足を運べば日本食の多くも手に入ります。私はアメリカで長く生活をしていたので、イギリスのケーキは合成着色料が控えめだなと感じているくらいです。

また、パリでは、パン屋さんやケーキ屋さんは少し歩けばすぐあるという状況で、甘いものや焼き菓子が大好きな私にとってはとても幸せな空間でした。ケーキは、イギリスにはあまりないふわふわの生クリームを使ったデザートが久しぶりに食べられてとても嬉しかったです。(イギリスのケーキもとってもおいしいのですが、ずっしりと重たく、クリームもバターベースのものが多く、日本のショートケーキのようなものはほとんどありません)普段食べられないものを食べるのも旅行の楽しみでした。

食べることや、美術館巡り以外にも、大きな公園をお散歩したり、好きな映画の舞台を観光したりと、予定がつまった四日間でした。また、私は会話程度のフランス語を学んでいたので、それが使えてうまくコミュニケーションが取れた時はとても嬉しかったです。レストランでオーダーするときや、電車の乗り方を聞きたいときに、拙いながらも伝わり、聞き取れた経験はまたフランス語を学びなおしたいと思うきっかけにもなりました。

 

読んでくださった皆さまへ

今回は留学中の旅行のお話が中心となってしまいましたが、無事、何事もなく旅行から帰ってくることもでき、とても楽しい四日間になりました。一緒に行ってくれた友人と帰りの電車で必死に課題をやっていたのも良い思い出ですし、友人のおかげでとても楽しい旅行になりました。ロンドンからノリッチまでの電車を降り、バスに乗って寮に帰ってきたころには、すっかりノリッチが安心できる場所になっていたことに気がつきました。たくさん贅沢をした旅行だったので、また気を引き締めて勉強に励んでいきたいと思います。

来月は、中間レポート、期末レポートなどの成績評価やクリスマス休暇の過ごし方についてお伝えしたいと思います。

イーストアングリア大学について

イーストアングリア大学(University of East Anglia)は1963年に創立された、イギリスのトップ大学の一つ。多くの研究分野での高評価はもちろん、学生満足度が高い点でも知られています。教育・研究については「創造」を重視しており、2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏をはじめ、数多くの著名な卒業生がいます。