留学では語学力をはじめとして、異文化理解、精神力など様々なスキルが高められます。
ただ、そんな経験をキャリアにどう活かすべきか、悩んだり考えたりしている人も多いのではないでしょうか? 日本人留学生が圧倒的に少ない中、相談もできず、どのように動けばいいのか迷うこともあると思います。
ここでは、これから留学をする皆さんの疑問にお答えするため、実際に就職活動を経験された先輩方の体験をQ&A形式でお伝えしていきます!
就職活動はいつから始めましたか?
・1学期が終了した12月~1月頃に始めました。イギリス/ヨーロッパの学生は卒業後に就職活動を開始する傾向にあるので、一緒のペースで動いていては遅いです。(大学院・言語学)
・最難関戦略ファームやBig 4などを狙う学生は12月ごろから書類提出の準備を始めていました。倍率がそこまで高い企業でなければ、4月頃から始める人が多い印象です。(大学院・ビジネス)
・海外の大学生という扱いになるため、就職活動のスケジュールは日本人学生とは別ルートになる企業も多かったです。個別に問い合わせが必要なケースもあるため、問い合わせだけでも早めにした方が良いです。日本とイギリスは時差があるため、勉強&転職活動の両立はとても大変でした。(大学・ビジネス)
どうやって情報収集をされましたか?
・イギリスで日系企業の求人を多く持つエージェントである、JAC RecruitmentやPeople First、Centre Peopleに登録をし、面談を設定してもらいました。また大学が公開している求人情報も活用し、最終的にはそこで見つけた会社に就職しました。(大学院・言語学)
・私はイギリスでの就職を考えていませんが、エジンバラ大学の場合は、9月のコース開始当初から就活セミナーが続々と開催されていました。個人的な感覚としては、ビジネススクールの就活支援はかなり手厚いです。(大学院・ビジネス)
・就職活動はこれから本腰を入れる予定ですが、周りの人を見ていると就活にはコネクションが大事にされていると感じています。私は留学中にコンサルティング関係のアルバイトをしたのですが、これはネットワーキングイベントで知り合った方の伝手でゲットした仕事です。(大学院・ファッションビジネス)
・留学前に気になる企業の説明会やインターンシップに参加をし、情報収集をしました。特に留学生向けの就活サイト、帰国GO.comやCFNが役に立ちました。(大学院・言語学)
▶BEOのコメント
大学には就職活動にまつわる悩みを相談できるキャリアサポートが必ずあります。サポートには例えば以下のようなものがあります。
【例】
・在校生/卒業生専用の求人サイト(企業は最初からその大学の学生を積極的に採用したいと感じているので有利)
・職務経歴書の作成、面接練習などのサポート
・キャリアイベント、企業とのネットワーキング(学部ごとに開催しているケースも)
・就職活動に関する情報提供(業界についての役立つサイトなど)
場合によっては所属学部の教授に相談してみるという選択肢もあるので、使えるサポートは率先して活用してみてください。
現地でアルバイトはされましたか?
・私は現地のテック企業でアルバイトをしていますが、クラスメイトでアルバイトをしている人はほとんどおらず、両立はかなり大変かと思います。(大学院・MBA)
・日本でしていたオンラインのバイトを継続しています。クラスメイトの中にはカフェでバイトをしている子もいます。毎週旅行に行く人もいれば、毎日図書館に通い詰める人もいるので、留学中に何をしたいかによって検討してみても良いかもしれません。(大学院・法学部)
・ The Waiting Game (TWG)という派遣会社に登録し、単発のアルバイトを経験しました。内容は宴会場や学生寮の給仕、厨房の雑用、スタジアム内のスタンドの売り子などです。(大学院・人類学)
・勉強が忙しかったのでアルバイトはできなかったんですが、所属学部に紹介してもらったボランティアに参加しました。(大学院・教育学)
▶BEOのコメント
イギリスの大学院はコース期間が1年と短いため、日々の課題や就活で精一杯というお声が多いです。
学士課程だとアルバイトを経験する方もいらっしゃるようで、以下のようなお声をいただきました。
・文化や価値観の違いをより知ることができた
・業種によっては賄いがあって、生活費の削減にもつながる
・交友関係が広がる
・海外で働いたという経験を就活でアピールできる
ただ、イギリスの大学生は勉強に時間を割くため、アルバイトをしている人は多くない印象です。実際私も大学学部に在籍していましたが、イギリス人の学生含め、周りでアルバイトをしている学生はほぼゼロに近かったです。(していても週1~2日、数時間)
就職活動において、卒業された大学名が影響したと思われますか?
・多少は影響したと思いますが、これまでの社会人経験の方がより作用したものと思います。(大学院・ビジネス)
・イギリスで就職活動をした際、リーズ大学というネームバリューは影響したと思います。しかし日本企業に応募した際はあまり関係ないような印象を受けました。(大学院・言語学)
・正直、日本企業では大学名はあまり影響がないと思います。どこの大学であれ、「海外大学」と一括りになっている印象です。強くアピールしたい場合は英語面接のある外資企業が良いと思います。(大学・芸術学部)
就職活動ではどのような点をアピールしましたか?
・留学に至った動機や身に着けたことを、一貫したストーリーで語れるように準備しました。(大学院・ビジネス)
・今後の目標とそのために努力していることを伝えていました。(大学院・国際関係学)
・留学生活でアピールした点は、主に大学での成績と修士論文の内容です。イギリスでは、大学の成績は、雇用主が就活生を評価する際に用いられる、大切な基準の一つです。また修士論文では、自分がなぜこのようなテーマを選んだのか、どのように調査したのか、そして何が分かったのかなど、自分の論理性と主体性を伝えることが鍵だと思います。(大学院・言語学)
・就職はイギリスでしましたが、就職活動の際に強く実感したことは、学部での勉強よりも「職務経験があること」が重要視されることです。学生時代にインターンシップ等の職務経験を積んでいると就職で有利になります。(大学・スポーツ科学)
・就職活動(日本・海外ともに)では、留学で経験したことはもちろん、なぜ留学したのか?なぜ〇〇大学のコースだったのか?を明確に説明できるとヴィジョンもクリアで話も広げやすいです。(大学・ビジネス)
いかがでしたか?留学前からに就職活動を見据えて動いていくことはとても大切です。
「企業が留学経験者になにを求めているのか」、「どんな強み/経験をアピールしていきたいか」を想定することにより、留学中に意識するべきポイントが明確になります。
企業リサーチや事前問い合わせなど、できることから進めていきましょう!
悩んだ際には一人で抱えず、大学のキャリアサポート/就職エージェントに相談してみてくださいね。
beoではこれから留学実現を目指す方を応援しています。
ご興味のある方はご気軽にbeoまでご相談ください。
最終更新日:2024年7月16日