新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の第2波に直面しているイギリス。
BBCによると、10月に入り、1日あたりの新規感染者の数が1万人を超えるようになりました。
その中でも、イギリスへの留学は可能でしょうか。
キャンパス再開しコロナ対策に力
感染者が増えている一方で、多くのイギリスの大学は秋からキャンパスを再開し、対面とオンラインの授業を組み合わせた「ブレンド型学習」を導入しています。各校はマスク着用の義務化をはじめ、徹底した消毒作業や一方通行によるソーシャルディスタンスの確保など、あらゆる手を打ち、学生や教員の安全を守るための取り組みに力を入れています。
キャンパス再開とともに始まっているイギリス大学の「ニュー・ノーマル」。これからイギリスへの留学を考えている方も気になる、各校の最新のコロナ対策をまとめました。
画材などがずらり並ぶ、ロンドン芸術大学(UAL)のアートショップ(写真)。入口の前に設置された信号が赤から青に変わると、待っていた男子学生が手を消毒し、店の中に入っていきました。UALはソーシャルディスタンス確保の一環として画材店やカフェ、食堂に入店できる人数を制限し、信号によって、いつ店に入っていいかを分かりやすく示しています。
UALはほかにも、授業のある日だけのキャンパス入場許可や図書館利用の事前予約制など、さまざまなルールによって大学構内が混みすぎないようにし、ウィルス感染のリスクを減らしています。
UALのコロナ対策の詳細はこちらの動画でご覧いただけます。
マスク着用×エコ・社会貢献
「Please wear a mask」。コロナ前はマスクを付ける習慣がなかったイギリスですが、義務化された今は、マスク着用を呼び掛ける張り紙がイギリス大学のあちこちで見られます。
そんな中、環境学や開発学の研究が進んでいるイギリス大学ならではの取り組みもあります。
ブラッドフォード大学は秋学期のスタートに合わせ、洗濯ができ環境にやさしい再利用可能なマスクをすべての学生や教員に配布しました。キングス・カレッジ・ロンドン(KCL)は、前科のある若者に就業機会を提供する社会的企業、The Skill Millがつくった45,000枚の洗えるマスクをKCLの学生や教員に配り、社会貢献を目指したコロナ対策で注目を集めています。
フードトラックでわくわく感
キャンパスライフをできるだけ「外」で行う動きも広がりつつあります。
イギリス西部に広々としたキャンパスを構えるウォーリック大学。10月からランチ用のフードトラック数台がキャンパスに来ており、ピザやバーガーなどを販売しています。ウォーリック大学は、イベント感覚で食事を楽しめるフードトラックによって学生に「わくわく感」を与え、気温が下がる秋にも屋外で食事することを促しています。
ウォーリック大学のコロナ対策の詳細はこちらの動画でご覧ください。
感染拡大防止を学生の健康向上にもつなげようとしているのが、マンチェスター大学です。電車やバスの利用を避け、歩いたり、自転車に乗ったりしてキャンパスに通うことを提案。さらに、授業と授業の間に15分間の特別休憩を設け、時間に余裕をもって安全にキャンパス内で移動できるよう工夫しています。
まだまだ収束が見えないコロナ。そんな中にあって、安心して学べるようイギリスの大学はコロナ対策に注力し、できる限り安全を確保するとともに、少しずつキャンパスライフを広げようとしています。
beoでは皆様の安心材料としてイギリス大学のコロナ対策の最新情報を集め、下記のページで発信しています。ぜひご覧ください。