留学について考えるとき、夢と期待でワクワクしつつも、「馴染めるかな」「なんかあったらどうしよう」と不安な気持ちも抱えていると思います。
この記事では留学経験者の方々がリアルに体験した「留学で困ったこと・大変だったこと」をお伝えしていきます。
こんなトラブルもあるんだ!というのを心に留めておいて、留学準備や心構えをしてみてください!
それでは項目ごとにエピソードを見ていきましょう。
<買い物・生活>
・寮についた初日は毛布と枕がなく、コートを着て寝ることになったのが辛かったです(笑)
さっそく次の日に買いに行ったのですが、ほぼ売り切れ状態で、キッチン用品などを探すのも苦労しました。(大学院・教育学)
・イギリスでは日本のスーパーで良く売っている野菜や肉を手に入れるのが難しいと感じました。日本食に便利な白菜や大根はTESCOなどの普通のスーパーには売っておらず、アジアンマーケットにありましたが、値段が高かったです。牛肉や豚肉の「切り落とし」(薄くスライスしたもの)はそもそもなかったので、いちいち大きい塊を切るのは大変でした。(大学院・政治学)
▶BEOのコメント
私も大学に入学した際、ベッド/キッチン用品の買い出しにはとても苦労しました。
留学生なので車も無く、坂道を必死に運んだのを覚えています。
そんなとき利用したいのがベッド/キッチン用品をまとめてセット販売している会社です。
滞在先まで送ってもらえるので楽ですし、大学によっては割引クーポンなどを発行しているので、大学HPを確認してみてくださいね!(新入生/寮のページなど)
UniKitOut
Unpacked
<価値観・国民性>
・問い合わせをしてもメールの返事は遅かったり/返事がなかったりしました。
迅速に返事がほしい場合には、メールを送った上で、電話/直接足を運んで尋ねるのが確実です。
日本の素晴らしいカスタマーサービスに慣れてしまっていると、戸惑ったり不便に感じたりすることが多かったです(笑)(大学院・博物館学)
・日本国内のように荷物は1日では届きません。11月末に出したクリスマスカードが、郵便局のストライキと休暇のせいで、年明けに届いたこともありました。(大学院・人類学)
・ベジタリアンはもちろん、ビィーガン、ハラールなど人それぞれ食習慣は異なりますし、宗教的に控えているもの、大事にしている価値観が多岐に渡ります。把握をするのは大変ですが、それぞれの考え方を話し合うのは面白く、人との違いなどは全く気にならなくなります。(大学・芸術)
・違う街に行ったとき、帰りのバスが途中の町で止まり、乗客は全員そこで降ろされてしまいました。運転手は次のバスが来るはずだと言っていたのですが、待てど暮らせど来ず… 夜だったので下宿先の大家さんに連絡を入れて、迎えに来てもらうことができたのですが、何の当ても無かったらどうなっていたことやら・・・(大学院・人類学)
・ストライキの多さに驚きました。電車はしょっちゅう止まっており、大学の授業も中止になることがありました。その影響で成績発表は遅れ、卒業式当日までに卒業証書が間に合わず仮の証書(証書が用意できなかったことに対する謝罪文) をもらいました。 (大学院・言語学)
<住まい>
・学生寮で一定期間を過ごした後に退寮しなくてはいけなかったのですが、家探しにはかなり苦労しました。ロンドンでは光熱費と家賃が上がっているとともに、空いている部屋数が家探しをしている人数に到底追いついていない状況です。学生の賃貸契約を許可しないオーナーも多く、留学する国に保証人がいない留学生には難しい条件が多いです。(大学・社会学)
・寮の壁が薄く、音漏れにはずっと困りました。隣人が深夜3時に大騒ぎしていた時は、さすがに頭にきて注意したら少しましになりました。寮のスタッフから何回注意されてもごみ袋を閉じない人がいたようで、ねずみが発生したこともあったようです。 不快に思うことはありましたが、慣れなのか耐性がついたのか、徐々に入寮直後ほどのストレスは感じなくなりました。 (大学院・ビジネス)
▶BEOのコメント
個人的にゾッとしたのは、授業から帰宅したら寮が燃えていた時です。幸いフロアが違ったので私の部屋は無事でしたが、貴重品やパスポートのコピーは持ち運ぶようになりました。ただ、全部持ち歩くのは危ないので、自分に合う方法を模索してみてください。
以下も参考にしてください
現役生がイギリスの大学寮を徹底解説!部屋タイプごとの違いや寮に住むメリット・デメリット、日本から持って行くべきものなどご紹介
【連載:留学体験談】アメリカ留学経験者が開発経済学を学びに本場イギリスへ!⑥ロンドンのスーパー&学生寮事情をご紹介
<英語>
・英語に自信があったとしても、ネイティブ同士の会話に入っていくのは難しいと感じました。最初は国際交流会などに参加し、自分と同じくらいの語学力の友達を見つけるのがおすすめです。 (大学院・人類学)
・大変だったことはエッセイ課題です。英語で学問的な文章を書くことに慣れていなかったため、最初は期限に間に合うか不安で、たくさん泣きました(笑)。しかし、ほとんどの学生が同じ状況で苦労しているので、友達と一緒に乗り切りました。(大学・スポーツ科学)
・クラスメイトの前で発言する機会が多く、スピーキング力の無さに大変さを感じました。 大学にLanguage supportがあったので、英語の勉強を続けつつ、ネイティブスピーカーと接する機会を意識して作るようにしました。(大学院・ファッションビジネス)
・イギリスは多文化・多民族社会なので、イギリス英語だけでなく、様々なタイプの英語を聴く練習をしておくとさらに良かったと思います。街や大学では様々な英語のアクセントを聞く機会があり、慣れるまで聞き取るのに苦労しました。(大学院・博物館学)
・可能な限り英会話力は上げておいた方が良いと思います。授業では初回から英語でのディスカッションが行われます。予習やエッセイ執筆は辞書を引きながらでもできますが、会話はその場でやり取りが求められるので、これができないとどうにもなりません。授業が始まってからは、なかなか腰を据えて英語だけを勉強するのは難しいものとお考え下さい。(大学院・ビジネス)
▶BEOのコメント
英語は留学生にとって永遠の課題です。訛りに苦戦したという感想はよくいただきますので、英語教材だけではなく、ニュースや映画などを通し、様々なアクセントに慣れるのは本当に大事だと思います。授業についていけず留学を断念する方もいるので、「英語は一生学ぶもの」の気持ちを持ち、焦らず留学に向き合ってください!
大学留学開始後に語学学校に入って英語に向き合った方も!⇒ 体験ブログ
<その他>
・年末年始の大学が休みになる期間は学生が減るので夜間の一人歩きなどには注意してください。実際に年始の時期に、友人と二人でやや暗めの道を歩いていたところ、一人の男性が近づいてきて「お金をくれ」と話しかけてきて、少し怖かったです。(大学院・博物館学)
・個人的にはなにもありませんでしたが、友人がロンドンで携帯電話をすられていたので、盗難には注意した方がいいと思います。(大学院・言語学)
・トラブルが発生した時、日本では対処法が分かるのに海外では「誰にきくのか?」「どこに行けば解決できるのか?」などいくつもの段階を踏む必要がありました。(大学院・国際関係学)
・日本とイギリスで時差があるので、オンラインでの就職活動が大変でした。(大学・ビジネス)
・修士論文を提出した翌日から体調を崩し、帰国まで日が無かったためメチャメチャ焦りました。後から思えばストレスから解放されたことによる不調だったのだと思いますが、逆に留学中ストレスがかかっていたことの裏返しでもあると思います。(大学院・化学)
▶BEOのコメント
イギリスでは Freshers Flu(フレッシャーズ・フルー)という言葉があり、直訳は「新入生がかかる風邪」です。国内外の学生が大移動、ストレス、生活リズムが崩れるなどいろいろな理由で体調を崩すのですが、私も Freshers’ Fluに罹りました!
入学1週目に40℃近い熱が出たのですが、大学スタッフが医務室に連れて行ってくれたので薬をもらうことができました。また、入学初日にできた友人が料理を差し入れてくれたり、飲み物を買ってきてくれたり(涙)
人に頼る&薬を日本から持っていく!ということの重要性を痛感しました!
ちなみに Freshers’ Fluという言葉はアメリカでは使われていないそうです。
その国ならではの単語もあるので、そういう知識も事前に調べておけると安心ですね。
例えばイギリスのLoo、Trainers、Trousers、Rubbish。
これはアメリカではBathroom、Sneakers、Pants、Garbageと全く異なる単語になります。
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いかがでしたか?決して皆さんを驚かせたいわけではありませんが、留学前の心構えとして少しでも参考になれば幸いです。
慣れない環境下でストレスは避けられませんが、体調を崩さないよう気を付けながら、気分転換も大切にしてください!
人に頼るのは難しいですが、人に相談することでアドバイスを貰えたり、解決することは多いです。一人で抱え込まず、友人/大学スタッフに相談してみましょう。
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最終更新日:2024年7月4日