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【連載:留学体験談】 サウサンプトン大学工学部で空気力学を学ぶ!④修士論文のテーマを決める方法とは?

この記事を書いた人

Kobori Takatoshiさん

2023年9月よりイギリスのサウサンプトン大学修士課程「MSc Aerodynamics and Computationコースに留学中。

皆さんこんにちは。サウサンプトン大学の修士課程で空気力学を専攻しているKoboriです。

今回は理系の修士課程で研究テーマを決める方法についてご紹介します。大学によって違いがあるかもしれませんが、一つの例として参考にしていただければと思います。

皆さんこんにちは。サウサンプトン大学の修士課程で空気力学を専攻しているKoboriです。 
今回は理系の修士課程で研究テーマを決める方法についてご紹介します。大学によって違いがあるかもしれませんが、一つの例として参考にしていただければと思います。 

テーマの決定方法は?

サウサンプトン大学(工学部)の修士課程では、研究テーマの決め方には主に以下2つの方法があります 

①キーワードマッチング
興味のあるキーワードを提出し、それにマッチする指導教員が割り当てられます。その後、教員と相談しながら具体的な研究テーマを決定していきます。 

②Self-Proposed(自己申請)
事前に自らが研究したいテーマを決め、それを教員に提案して承認を得る形式です。 

こちらに関して私の実体験を交えてご紹介していきます。

①キーワードマッチング

私の修士課程では、毎年12月ごろに興味のあるテーマを選択するためのアンケートがあります。このアンケート結果に基づいて、関連する研究を行っている指導教員が割り当てられ、その教員と協力しながら具体的な研究テーマを決定していきます。 

アンケートは工学部全体で使用されており、選択可能なキーワードには工学全般のトピックが200以上含まれていました。例えば、Aerodynamics(空気力学)、CFD(数値流体解析)、Automotive(自動車)、PIV(粒子画像流速測定法)、F1など、幅広い分野がカバーされています。学生はこのリストから10個以上のキーワードを選び、提出する必要がありました。 

どの教員とマッチングするかはアルゴリズム次第ですが、もし研究テーマがまだ具体的に決まっていない場合でも、方向性がわかっている場合は、その方向性に近い研究を行っている教員に関連するキーワードを選択することで、マッチングの可能性が高まります。
私はこの方法でキーワードを選択し、運良くやりたかったレースカーの空力に関する研究テーマを得ることができました。

②Self-Proposed(自己申請)

名前の通り自らテーマを決定し、教員に売り込み、承認してもらう方法です。同じコースでも何人かはこの方法でテーマを決定していました。教員によっては、事前にはっきりとしたテーマを持っていなくても、相談に行けば一緒にテーマを考えてくれることもあるため、自分のやりたいことが決まっている場合はこの手法が適しているかもしれません。
ただし、アンケート提出時には「どの教員」と「何を研究」していくのかを回答しないといけないため、早めにアポ取りをし、教員と話し合いを進める必要があります。 

読んでくださった皆さまへ

 

今回はイギリスの修士課程での研究テーマの選び方についてご紹介しました。 

大学・学部によって細かな規定は異なりますが、公式ウェブサイトに詳細が掲載されていることも少ないと思うので、この情報が参考になれば幸いです! 


サウサンプトン大学について

サウサンプトン大学(University of Southampton)はイギリスの名門大学群のラッセルグループに所属する大学。イングランド南部の海沿いの街、サウサンプトンに位置し、立地を生かした海事学や工学、理系科目では特に高い評価を得ています。同大学のキャリアセンターでは学生の起業を積極的に支援し、UBI Globalによるランキングでは新規事業の立ち上げに最も貢献したイギリスの大学に選ばれています。