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【連載:留学体験談】 サウサンプトン大学工学部で空気力学を学ぶ!②イギリス大学院の学期や講義の仕組み、そして履修登録の注意点とは?

この記事を書いた人

Kobori Takatoshiさん

2023年9月よりイギリスのサウサンプトン大学修士課程「MSc Aerodynamics and Computationコースに留学中。

皆さん、こんにちは。サウサンプトン大学の修士課程で空気力学を専攻しているKoboriです。

今回は、イギリスの大学院で必要となる履修登録について紹介しようと思います。大学によってルールや方法は異なると思いますが、参考にしていただけると幸いです。

学期の仕組みと講義について

<学期について>

1年で修士号を取得できるイギリスの修士課程ですが、セメスター(学期)には大まかに3つの区切りがあります。

1)セメスター1:9月末~翌1月末

2)セメスター2:1月末~6月中旬

3)修士研究(Research Project)期間:6月中旬から9月中旬

もちろん、間にはクリスマスやイースター休暇を挟みますが、丸1年をみっちり使って修士号の取得を目指していきます。論文執筆の研究に集中できるのはセメスター2を終えた後ですが、研究テーマ自体は12月には考えはじめ、セメスター1の終わりにはテーマを決定していました。

<取得単位と講義について>

僕の専攻している修士コースは、講義 (Taught Part) と研究 (Research Project) に分かれています。必要な取得単位数は、Taught Partの120CATS*、Research Projectの60CATSを合わせて合計180CATSです。

ほとんどの講義は15CATSで構成されているため、セメスター1と2で合計8講義を受講する必要があります。セメスター2には論文に向けた研究も始まるため、僕の場合はセメスター1に5つ、セメスター2に3つの講義を取っています。

(*Credit Accumulation and Transfer Scheme=イギリス大学の単位累積・互換制度)

講義は必修講義(Compulsory module)と選択講義(Optional module)の2種類に分かれています。僕のコースでは必修講義はセメスター1に3つ、セメスター2に1つの合計4つで、残り4つは選択講義の中から選びました。講義の内訳は大学のコース紹介ページから確認できることが多いので、志望校を決定する際に参考にしてみてください。

Pre-requisiteがある場合は注意が必要

講義のリスト(シラバス)を見ていると、「Aを受けるためにはB(Pre-requisite module)を受講していないと受けられない」と記載されていることがあります。僕はこれが入学前からかなり不安でした。というのも、サウサンプトン大学に進学する決め手となった講義や必修講義にもPre-requisiteが課されていたからです。

前提条件になっていた講義は学士課程でのみ選択できる講義だったため、大学に問い合わせてみましたが、「履修登録の時にまた相談してね!」という回答しか得られず、不安でいっぱいでした(笑)

結論から言うと、前提条件となっている講義は受けなくても、受けたい講義を受けることができました。ただし、僕のコースの場合は、履修登録のWebシステム上では登録できないと表示されるため、学生支援課(Student hub)に問い合わせるか、入学説明会で配られる用紙に記入して登録する必要がありました。

僕のコースは履修登録がフレキシブルだったため、セメスター1のコースのPre-requisiteをセメスター2に受けるということも起こりました。知らないことでも知っている前提で話が進むため、少し注意が必要だと感じました。学士課程から同じ分野を学んでいる場合は問題も少ないと思いますが、違う分野に進学している場合は少し大変かもしれません。

読んでくださった皆さまへ

今回はイギリス大学院修士課程の講義と履修登録についてご紹介しました。

留学される方は、現地に到着して慣れる間もなく履修登録などの手続きを進める必要があります。大学によってシステムやルールは異なると思いますが、少しでも参考になれば幸いです!

サウサンプトン大学について

サウサンプトン大学(University of Southampton)はイギリスの名門大学群のラッセルグループに所属する大学。イングランド南部の海沿いの街、サウサンプトンに位置し、立地を生かした海事学や工学、理系科目では特に高い評価を得ています。同大学のキャリアセンターでは学生の起業を積極的に支援し、UBI Globalによるランキングでは新規事業の立ち上げに最も貢献したイギリスの大学に選ばれています。