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MBA留学経験者が語る!社会人留学の5つのメリット

この記事を書いた人

Ishii Takehiroさん

2022年9月よりイギリスのリーズ大学ビジネススクール修士課程「Full Time MBAコースに留学中。

東京理科大学理工学部を卒業した後、大手メーカーに入社し、国内営業を経て、事業企画や海外拠点のマネジメント業務に従事。その後、営業人材の育成と紹介をしている株式会社アルヴァスデザインに入社し、新規開拓の営業、教育コンテンツの開発や講師としての登壇、社内の人事制度の立案、ワークショップ会場の設計など多岐にわたって業務に携わる。

皆さん、こんにちは。2022年9月からイギリスのリーズ大学ビジネススクールMBAコースに留学しているIshii Takehiroと申します。

本日は、リーズ大学のMBAコースに在籍している私が、「社会人留学の5つのメリット」についてお伝えしていきたいと思います。

社会人経験があったからこそ、得られた留学経験とは?

はじめに、「社会人留学」についてお話します。「社会人留学」とは、学生を終えて一旦仕事に就いた方がもう一度留学生として学生をすることを指します。私の場合は、大学卒業後に約8年の社会人経験を経てからの留学となりました。今回はそんな社会人留学のメリットをお伝えしていきます。

メリット①学びと実務の連動

社会人留学のメリットの1つは、大学での学びと職務経験を重ね合わせながら学べることです。

例えば、「売上不振に悩む営業チームを、マネージャーとしてどう立て直すか?」という問いに答える際、日本で営業現場でのプロジェクトマネジメントの経験が多かった私は、クラスメイトと日本の目線でマネジメント論を話すことが多かったです。

日本では緊急の場合、夜であってもメールのやり取りをする会社が多いですが、ほとんどのクラスメイトは「プライベートの時間にメールを見るなんて考えられない!」というスタンスでした。

上記の例で言うと、「売上不振に悩むチームにとって打開策を実行することは緊急性が高いもの」という認識を日本ではすると思います。一方で、多くのクラスメイトにとっては仕事とプライベートを完全に分離し、特にプライベートの時間に仕事をすることは人権を阻害しているようなもの…という感覚を持っているようでした。

このように「働き方」の考え方を1つとっても、国が変われば考え方がまるで違います。そのため、クラスメイトそれぞれが自分の国の文化や考え方を持ち寄ってディスカッションをすることに非常に価値があるわけです。なぜならば、これらを知った上でメンバーをマネジメントするかどうかで、メンバーからマネージャー陣への信頼度が変わるからです。

メリット②第二の学生ライフを満喫

仕事を一旦ストップして、学生ライフを送ることは、大学時代では味わえない楽しみ方があります。社会人としてある程度の貯金を持って留学をすると、周辺国への旅行をすることも楽しみの1つになるでしょう。

私の場合は、同じ寮に住んでいたチリ出身のPhD生(博士課程)と親友と言えるほど仲良くなり、二人で旅行を楽しみました。彼は、環境系の学部であり、私はビジネス系なので全く研究領域が異なります。

しかし、彼もチリでビジネス経験を積んでからの博士課程の留学ということもあり、互いにある程度の資金の余裕と、年齢が近いこともあり意気投合しました。さらに、彼は漫画が大好きで、現在日本語を勉強しています。驚くことに第4言語として…。私は、彼の第1言語であるスペイン語を第3言語として勉強をし始めました。よって、彼は私にスペイン語を、私は彼に日本語を教え合っているのです。

彼とは、エジンバラへの旅行に加えて、オランダやベルギーにも行きました。旅先での観光も楽しみですが、少しリッチなレストランやパブに行ってみるというのも社会人経験者ならではの楽しみでした。

メリット③キャリアをじっくり再考できる

仕事から一度思考を離すことは自身のキャリアを見つめなおすきっかけになると思います。私の周りの留学仲間には、留学前に想定していたキャリアを進む人もいますが、それ以外の方ももちろんいます。

具体的には、留学前には特にやりたい仕事がないと感じていた方も、大学院のプログラムの1つであるコンサルティングプロジェクトを経験し、海外の案件に携わるコンサルティングファームで仕事をしたいと考えがまとまる人もいました。 私は、留学前の仕事に戻りますが、一度仕事から離れることで自身の会社を客観的に見ることができ、復帰後に改革をしたい部分が見えてきました。

私にとって大きな学びの1つは、会社としての文化や風土をどのように作っていくのかということです。私の会社は、最近メンバーが急激に増え成長していますが、その過程で創業時に大切にしてきた想いや考えが薄れつつあるように感じることもあります。復帰後は、会社の理念やビジョンをメンバーに語り掛け、メンバー相互の理解を深め、そして根強い文化や風土を作っていきたいと考えています。

メリット④現地で築いた人脈をビジネスにつなげられる

MBA留学の目的の1つに、「人脈を作る」ということがあると思います。結論として、自身のビジネスに活かすことができる人とのつながりはできると思います。

私の場合は、直近では日本国内での仕事がメインになるためすぐに人脈を活かす機会はありません。しかし、グループ会社の中にはアジアに展開している部門があります。将来的に、その仕事に携わった場合は、私がMBA留学中に特に親しかったタイや香港の友人とのコネクションが仕事に活きてくると思っています。

メリット⑤留学先での学びを卒業後のキャリアにすぐに活かせる

イギリスの大学院に留学した多くの友人は、10月から11月に仕事復帰をするようです。私の場合は10月からの職場復帰になります。 留学前から転職を想定していた友人の多くは、留学での学びを武器により良い会社に入社しているイメージです。

私の場合は、復職です。ポジションとしては、学びを活かせる仕事ということで留学前とは違う仕事をする予定です。

例えば、今回の留学で私は人材マネジメントのクラスで「従業員のリテンション(保持)」について研究しました。MBA留学前は、自社の採用面接はするものの、採用したメンバーの将来のキャリアを想定して、どのようなキャリアプランを設計し運用するかまでは考えたことがありませんでした。入社した会社でより良いキャリアプランの選択肢があれば、それだけ会社に残る(リテンションする)可能性が高まります。復職後は、このようなことも考えていきたいと思っています。

また、将来的に会社のマネジメントの中心を担っていく予定として、さまざまなキャリアプランを会社とも話し合っています。 このように、転職する場合も復職する場合も、自身の働きかけ次第ではキャリアの幅を広げることができます。

読んでくださった皆さまへ

本日は、社会人留学で得られるメリットをお伝えしました。 社会人になった後に仕事を一旦ストップして留学を決断することは、決して簡単なことではないでしょう。しかし、私がお伝えしたメリット、そしてそれ以外にも価値を感じることができる経験がたくさん待っていると思います。社会人留学の経験者として、少しでも皆さんの留学前の良い情報に繋がれば幸いです。

リーズ大学について

リーズ大学(University of Leeds)は1904年に設立された大学で、イングランド北部リーズにキャンパスを置きます。QS World University Rankings 2023では、世界TOP100に選出されたイギリス名門大学で、研究部門を強みとするイギリス名門校群「ラッセル・グループ」に所属しています。学生数39,000人以上の大規模校で、137か国から学生が集まる「留学生に人気な大学」としても有名です。特にビジネススクールは三大ビジネススクール認証機関であるAACSB、AMBA、EQUISのすべてからトリプル認証を受け、国内外から注目を集めています。