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留学経験者の声

【連載:留学体験談】月200ポンドでイギリス留学生活を楽しむ ③旅行も可能になる節約のコツとは?

こんにちは、サセックス大学に留学しているKanaです!

前回のコラムに続いて、第3弾は節約しながら学生生活を楽しむにはどうしたら良いかについてです。
まだ、以前のコラムを読んでいない方はこちらからチェック↓
【連載:留学体験談】月200ポンドでイギリス留学生活を楽しむ ①「物価が高い」は迷信?生活費と節約術を公開!
【連載:留学体験談】月200ポンドでイギリス留学生活を楽しむ ②勉強にかかる費用をほぼゼロにおさえる方法とは?

このコラムでは、一見正しいようで、実は正しくないこともある「留学は高い」 という留学への漠然としたイメージから、「何にお金がかかり、どう節約できるのか」ということを目的に、私の経験を踏まえてお話ししています。最終的には、「どうしたら留学費用を工面できるのか」という具体的なところまで落とし込んでいただくことで、留学がより身近に、自分の将来を広げる選択肢の一つとして考えてもらえたらと思っています。 

意外と多い!学校のフリーフードイベント

サポート体制を重視するサセックス大学だからこそなのかもしれませんが、私が留学を始めてすぐ、非常に驚いたことがあります。それは、フリーフード系のイベントが一年中行われているということ!「フリーフード(Free food)」という言葉どおり、大学のキャンパス内で無料で軽食やお菓子がもらえることがあるのです。 

たとえば、フードコートの1食分の無料チケットや割引券、新しいメニューの試食や試飲等。学校のStudent Union(学生団体のアカウント)やSussex Uni Food(大学内の飲食関連の投稿をしているアカウント)で告知があり、数量限定で無料で食べ物をもらえるイベントが一年のうちに何度かあります。また、テスト期間は朝ごはんとして軽食(グラノラとヨーグルト)がフードコートで無料でもらえたりと、アンテナを張っているとお菓子や軽食を無料でもらえる機会が実はかなりあります。 

また、ソサエティー(サークル)のイベントでは、内容によってお菓子やジュース、軽食が提供されることがあるので、勉強の息抜きとして、友達づくりの一環として、経験として、そしてお菓子を食べに私は参加しています。ソサエティーによってはイベント参加料がかかるところもありますが、多くは無料で参加でき、映画鑑賞やゲーム、ディベートなど幅広いイベントが行われています。 

そして、大学のサポートチーム(寮やウェルビーイングの専門チームなど)が行うイベントの中には、ハロウィンやバレンタインなどのイベントに合わせて、クラフトづくりや無料の軽食、スイーツの提供などがあります。実際に私もハロウィンのイベントでドーナッツを、バレンタインのイベントでは麺系の軽食とチョコムースをもらいました。また、その際には、ハンドマッサージやグループでのコーチ付きウェイトトレーニングが無料で受けられたりと、至れり尽くせりだったことを覚えています。

普段はお菓子を一切買わないようにしているので、こういうときにもらえるドーナツは格別においしく、いつも以上に幸せを感じる瞬間です!それでも甘いものが食べたくなることもあるので、私はフルーツを食べたり、板チョコと小麦粉を買っておいてチョコレート系のパンを自分で作ったりして楽しく生活しています。イギリスでは、多くのフルーツが日本よりも安く買うことができます。時期によりますが、ブドウやマスカットは1.5房くらいを1.6ポンド(1ポンド=210円計算で、約335円)で買うことができます。

学割をフル活用して旅行を楽しむ

せっかくヨーロッパにいるなら旅行はしたいと思います。

私自身も、アイルランドとセルビアへ旅行に行きました。息抜きになりますし、私は国際関係学と開発学を専攻しているので、勉強柄、現地に行って実際に文化や歴史を学ぶのは非常に貴重な経験だと感じています。ブライトンは、LCCを多く扱うガトウィック空港まで電車で約1時間、また各空港へのCoach(シャトルバス)も出ているので、ヨーロッパ旅行に行きやすい環境です。 

おもしろい話なのですが、時季によっては、ブライトンから国内旅行をするよりも、フランス、イタリア、スペインなど海外に出る方が安く旅行できることもあります。国内にしても海外にしても、旅行するなら学割の利用がおすすめです! 

イギリスは日本以上に学割が普及しているので、バスなどの公共交通機関だけでなく、飛行機やホテルなどにも学割があります。また、学割アプリを利用すると、スポーツ用品、ガジェット、化粧品、衣服なども安く買えます。そのなかでも、私がよく利用している学割アプリはUNiDAYSとTOTUMです。大学の友人たちが使っているものを聞いて使うようになりました。学割が使えるかどうかはお店によって異なるので、学割アプリに記載されていないお店に行った際はレジで直接確認しています。また、オンラインショッピングをする際にも購入前にチェックしています。

また、学割や費用の予算立てなどについて、大学からもアドバイスが出ているので気になる方はぜひチェックしてみてください。 

娯楽の定義を見直す―物質主義に生きる私たちの価値観とは? 

ここまで、生活費、勉強に関わるお金、娯楽のためのお金など、さまざまな角度から留学に関わるお金や節約方法について話してきました。ここからは、留学を通して変わった価値観についてお話ししていきます。 

私個人の感覚ですが、日本にいたときは「娯楽を楽しむにはお金がかかる」と思っていました。「ショッピングに出かけて好きなものを買ったり、集めたり、どこかへ出かけたりと、すべてにお金がかかる。留学費を貯めるには、楽しみはすべて我慢して耐えなければならない。」そんなふうに感じていました。それでも、サセックス大学で勉強がしたかったので耐えられましたが、つらくなかったかと言われればそれは嘘になります。 

しかしながら、イギリスで過ごしたこの2年間で、「娯楽とはたくさんのお金を使うものだけではないのだ」ということを学びました。そして、日本と似た生活をしているのに、見方が変われば感じ方も変わるのだということも実感しています。

たとえば、週末に行く食材の買い出しやお散歩、ランニング、公園での読書、勉強、料理、ビーチでまったり過ごす時間、友達と芝の上での近況報告など。日々の生活の一つひとつに意識を向けるだけでそれが特別になり、1週間の楽しみになるということを学びました。 

とは言っても、留学当初の私の趣味は「勉強」のみでした。自分の勉強が何よりも楽しく、大好きで、新しいことを知り、考えることが非常に楽しいと感じていたので苦ではありませんでした。ある意味では、「友達と過ごす=お金がかかる」と勝手に思い込んでいた節もあり、友達の誘いも断ることが多かったように思います。 

転機はアルバイトを始めた2年目で、お金と心に少し余裕ができたことがきっかけでした。友達との時間も取るようになってから、私の周りの友人(アルバイトで出会った現地の友だちなど)と過ごすのにお金がかからないということに気がつきました。というのも、基本的には友達の家に行ったり、公園の芝の上やブライトンの繁華街のカフェで話したりと、お金を使うような遊び方をほとんどしないからです。この時初めて、娯楽費を毎月10ポンド(約2,000~2,500円)に設定していても、今月は誰とどこに行くのかさえ決めておけば十分に生活できることを知りました。 

そして、教授のオフィスアワーを利用して勉強に関わる質問をするなかで、読書という次の娯楽に出会います。今までは、課題のリーディングで週末が終わる生活をしていたので、本を読む余裕が一切ありませんでした。しかしながら、教授におすすめされた本を読んでから読書にすっかりハマり、英語力も上がり、そして課題のリーディングのスピードも上がるという一石二鳥ならぬ一石三鳥を経験しました。 

最近では、朝コーヒーを入れて、ソファーでキリのいいところ、満足のいくところまで本を読み、その後着替えて学校内をランニングするというルーティンをしています。お金がかかるわけではないのに、これが最高に幸せな時間で、毎日の幸福感と達成感とやる気につながっています。自然の中を散歩したり走ったりするのは非常に気持ちがいいですし、ジムの費用を払わずとも、朝早い時間にランニングをすれば誰もいないので一汗かくことができます。 

また、サセックス大学ではActive USというスポーツを手軽に始められるような環境もあり、ジムに入会しなくても、曜日ごとに異なるスポーツ(バスケ、バドミントン、テニス、サッカー、バレーボール等)やヨガなどを1回2ポンド(約420円)で受けることができます。私も、友だちと一緒に何回かヨガとウェイトトレーニングに参加したことがあります。日々のランニングだけでなく、プラスでやりたいときは毎月の費用から浮いたお金で単発で楽しめるのも特別感があって私は好きです。 

そして、留学や節約生活をしたからこそ学んだことがあります。それは、一言で言えば、自分の価値観で人や物事を評価しないことです。 

私の勝手なイメージですが、ブライトンでは「人は人」、そして絶対に間違っているという行為以外に関しては、その価値観や人となりなどをむやみにジャッジしないという傾向があります。多文化・多民族社会だからこそ、お互いの文化・背景を尊重して、自分の物差しで他者を測らない、または測れないということなのかなと私は思っています。私が1日のささいな幸せに気がつくことができたのは、大学生であり、お金がないことが不利益に働かない(ジャッジされない、陰口されない)環境で留学をしたからだと思います。 

社会的規範(Social Norm)が強い日本では、こうあるべきという「正解」が多く語られ、多くの人がその正解の中にいよう、周りをいさせようとするプレッシャーが強いと感じています。私は、それがすべてネガティブに働くとは思っていません。日本社会で学んだ「正解」のなかには世界共通の常識もあり、その行動一つひとつが信頼につながって、仕事をもらったり、交友関係が広がったり、より多くの経験につながっていると実際に経験しているからです。

その一方で、こうあるべきという考えが強くなりすぎることで、SNSなどを通した人への過剰なアドバイスやジャッジにつながっているのではないかと思います。思うことは自由ですが、それは伝えるべきことなのか一度考える必要があるのではないかと思います。過剰なジャッジメントの対象が本当に不正解なのか、ただ自分の価値観とは違うだけで正解のうちの一つではないのか、そういう疑問も本当の意味で持つことができるようになったのはこの留学を通してでした。 

本を読み、人と話し、文化に触れながら対話をする。新しい価値観に驚いてもジャッジしないで理解しようとする。そういう一つひとつのことが大切なのだと留学を通して学びました。気がついたことを実生活に活かしていくことはたやすくはないですが、気づくことが最初の一歩だと思います。 

勉学だけでなく、一生ものの価値観や人との関わりを手にできたので、学費や寮費という大きな出費を払う価値があったと感じています。 

最後に

これまでの3つのコラムでは、海外の大学に留学するのにどのくらいの費用がかかるのか、そしてどう節約すればその費用をできる限り抑えられるのかということをお話ししてきました。

最後に私が伝えたいことは、留学の目的や留学に対する考え方は人それぞれで良いということです。「好きな勉強を極めたいから」「海外に行ってみたいから」「海外で数年間過ごしたいから」など、どれも正解なのだと思います。 

留学やお金のことを考えると、つい「高いからやめよう」「裕福ではないから」などと思ってしまいますが、留学で得られる経験を未来の自分への投資として考えてみるのも一つだと思います。ということは、自分の行動や覚悟次第で、その投資が「成功か失敗か」も変わりますし、その結果自体も変えることができます。 

「留学すると人生が変わるからおすすめです」と安易なことをお伝えしたいわけではなく、「どの選択も本人の行動次第で変わる。だからこそ、人生で1回くらい覚悟を持って何かに全力で挑戦してみるものいいのではないか」と言うことです。長くなりましたが、今回のコラムを読んで、自分の将来について考えるきっかけになればうれしく思います。