竹内 誠(たけうち・まこと)さん
beoでNCUK大学院留学準備コースを修了
2018年秋からイギリスのリバプール大学修士課程サッカー産業MBA 「Football Industries MBA (FIMBA)」への留学を経験
今回は、竹内さんの留学体験談連載、最終章となります。今回は、イギリス大学院留学に関して一番知っておいて欲しいこと、留学準備から実際の留学、その後の人生・キャリアがどう変わったのかをお伝えしてもらいます。
これから留学を考えている方は、より充実した自分が納得できる留学、将来のキャリアにつながる留学を実現するために、ぜひ参考にしてください。
サッカービジネス学に興味がある方も、イギリス大学院留学やリバプール大学に興味がある方もぜひお読みください。
イギリス大学院留学に関して一番知っておいて欲しいこと
もちろん、留学する理由は人によって様々だと思いますが、大学院留学を人生のゴールと考えている方はほとんどいないんじゃないかと思います。であれば、以下の事を意識すると良いかと思います(あくまで個人の意見であることをご了承ください)。
準備こそ全て
準備こそ本当に全てです。渡英するまでに、レポートの書き方・参考文献の記載の仕方・Dissertationの書き方 このあたりは、理解できている状態で渡英することが望ましいです。正直、渡英してから、この辺りを初めて知るというのであれば、遅いと思います。良い成績も取れないし、ストレスも抱えることになるので負のスパイラルに陥りかねません。実際に、友人の一人はIELTS7.0を取得して意気揚々と渡英しましたが、現地に到着してから、レポートの書き方などを学んでいたのでずっと苦労しており、辛そうでした。
一方私は、過去2回のブログでも書いてますが、NCUK大学院準備コースでこの辺りをしっかり準備した状態で渡英したので、レポート・修士論文に関してのストレスはほぼゼロでした。
英語をスムーズに話せなくても気にしないこと
あまり英語が堪能でなくても、気にする必要はありません。そこは大学院留学の本質ではないと個人的には思います。IELTSでは、発音・文法は非常に重要ですが、コミュニケーションは相手に自分の言いたいことが伝わればOKです。発音や文法を気にするあまり、議論に参加できない事の方が、海外の人とディスカッションをするという素晴らしい機会を損失していることになります。完璧な英語でなくてもいいので、ご自身の留学の本来の目的を見失わないようにしてください。
もちろん、留学時代に友達ができることは素晴らしいことですが、出来なくても全く問題ありません。(笑)寂しくなった時は、家族や仲の良い友人と連絡をとって下さい。
1日も無駄にしないという意識を持つこと
イギリスの大学院留学の期間は、多くの場合がコースの期間は12ヶ月間、卒業式まで15ヶ月間しかありません。この15ヶ月というのは、人生の中で間違いなく、大変貴重な15ヶ月であると思います。
ただ、この時間をどのように過ごすかによって、人生において貴重な15ヶ月になるか無駄な15ヶ月になるかが決まります。数百万かけて行くのに、無駄に過ごして良いのでしょうか。
正直、この15ヶ月をどのように過ごすか考えて行動できるスキルというのは、そのまま仕事にも直結します。大学を卒業したばかりの人であれば、就職活動の際にエピソードとして必ず役立ちますし、社会人を経験した方は、毎日を効率よく過ごすことができるでしょう。 私の場合は、製薬会社で4年間働いた後に渡英したので、時間の使い方や効率性は意識しながら毎日を過ごしていました。
留学を経験した後に、人生・キャリアがどう変わったのか
私の場合は、留学は人生で必ず経験したいことの一つだったため、それを達成できたというのは、人生においての満足度が非常に上がりました。
また、過去2回のブログでも述べていますが、修士論文で良い成績を取ったということは、自分の財産です。
ネイティブじゃない自分が、異国の地で、母国語じゃない英語で、修士論文を執筆し、Distinction(最高成績)を取れたということは大きな自信に繋がっています。
この自信は現在の仕事にも大いに役立っており、真剣に論文執筆作業に取り組んで本当によかったなと思います。Distinctionを取得した論文は、製本して、自宅に保管しています。仕事で疲れた時でも、その論文があることで、当時を思い出す事ができ、本来の自分を取り戻すことができているので、本当に大きな存在です。
キャリアに関して
現在、私は外資系のIT会社に勤めております。周りの社員の方はとても優秀な方々ばかりで、とても刺激的な毎日を送っています。また、修士論文の執筆活動で学んだ、仮説→検証→実行というサイクルも、仕事で生かすことが出来、文字通り役立っていると実感出来ております。
外資系の企業は驚くほど多くの企業が日本に参入してきており、彼ら(リクルーター)は、どのように人材を探すのかというと、英語をビジネスレベルで使用できる人材を常に探しています。また、海外の大学や大学院を卒業してる方には、彼らにとっても分かりやすい指標になりやすいため、ヘッドハンティングの連絡が来やすくなります。
これから、さらにグローバル化が進むと言われています。ですが、日本ではまだまだ英語をビジネスレベルで使える人が少ない状況です。この間に、外資系でキャリアを築き始めるのも悪くない選択肢ではないかと思います。
最後に
人生は長いようで、短いとよく言いますが、本当にその通りだと思います。
-あと延ばしにするのではなく、できるタイミングでやりたいことをする-
これは私が常に意識している考え方です。挑戦できる環境であれば、ぜひ思い切って海外に挑戦して欲しいと思います。しっかり準備を行えば、失敗ということは起こり得ません。これだけは自信を持っていえます。これから、留学を目指される方頑張ってください!
リバプール大学について
リバプール大学(The University of Liverpool)は、1903年に大学として認定され、ノーベル賞受賞者も輩出している研究部門の強さで知られているラッセルグループ(研究に強いイギリスの名門大学群)に属する大学です。とくに英語・英文学や機械工学、生理学などの分野で高い評価を受けています。サッカー産業のビジネスをを学ぶことのできるユニークな「サッカー産業MBA(経営学修士)」も人気があります。リバプールの街は文化や芸術により観光都市としても発達し、刺激的な留学生活を過ごすことができるでしょう。