\先輩紹介/
Yokoさん
大学留学 イギリス
留学先 | アングリア・ラスキン大学(Anglia Ruskin University) |
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コース | BSc (Hons) International Nursing Studies |
期間 | 2021年9月~2023年9月 |
現在のご職業 | 大学2年生 |
Q1.自己紹介をお願いします。
私は看護学校、短期大学専攻科助産学出身です。助産師として病院勤務した後に、学士を取得するためにイギリスへ2年間留学することを決意しました。現在2年目を迎えていますが、大学で国際看護学を学ぶことは専門的な知識が得られるだけでなく、グローバルな視野や多様性が養われると感じています。留学を考えている方のお力になれたら幸いです。
Q2.アングリア・ラスキン大学のおすすめポイントについて教えてください。
アングリア・ラスキン大学を選んでよかったことが3つあります。まず一つ目は、基本的にイギリスの大学は3年制ですが、国際看護学を専攻した場合、母国の看護師免許保持者は1年もしくは2年で学士を取得できることです。1年目は公衆衛生、統計学、疫学、医療制度、ヘルスコミュニケーション、2年目は成人看護管理、研究方法論など幅広く学ぶことができます。
二つ目は、アングリア・ラスキン大学は外国人留学生が全学生の20%以上を占める国際的な国立大学であり、留学生の多様性に十分配慮されていることです。例えば学習スキルや英語サポート、ウェルビーイングサポート(健康面や精神面のサポート)などがあります。
最後に、アングリア・ラスキン大学でイギリス式の教育や勉強方法を身に付けることができます。教育面では、学習管理システムによって、学習教材の配布、医療専門家によるオンライン授業、ワークショップ、面談などが提供され、授業の出欠席、課題提出、成績、図書貸出など個人データーが一元化管理されています。勉強方法に関しては、主に独学で積極的に学習することが求められます。学習管理システムが教育現場に浸透しており、特に学習サイトやツールの活用、面談の利用は課題の準備に役立ちます。
アングリア・ラスキン大学に留学したことによって専門分野を国際的な視点から学べて、大変貴重な経験をすることができています。
Q3.留学先での授業の様子はいかがですか?大変だったことはありますか?
私の専攻科目は1年目5科目、2年目4科目となっています。講義は週に2〜3回(4〜7時間)あり、授業外学習(グループワークやセミナー、ワークショップ)にも参加できます。評価方法は科目によって様々で、エッセイやプレゼンテーション、選択問題の試験などがあります。1科目につき、15または30単位で、必要な単位を習得できれば進学できます。
特にエッセイ課題が成績に直結するため、評価のポイントを理解し構成を考えなければなりません。現在までに1000~4500字のエッセイ課題を計10回提出しました。批判的思考力が求められ、テーマに関する文献を広く読むことが必要で、留学1年目は学習管理システムや勉強方法に慣れるのに大変でしたが、2年目の現在は、課題内容が難しくなるものの、大学の環境や教育方法を受け入れながら柔軟に対応できるようになりました。勉強を習慣化させるために目標と条件を定め、時間を管理することが大切だと感じています。
Q4.現地で生活環境を整えるにあたって役立ったものはありますか?
金銭管理については、日本で開設したデビットカードを利用しています。また、家賃の支払いや電話会社と契約するために、現地の銀行口座も開設しました。これにはパスポートとBRP(生体認証付在留許可カード)または大学のレターが必要なので、余裕を持って準備しておくことをおすすめします。
医療面に関して、イギリスの国民保健サービス(NHS)を利用するには、GP(居住地域のかかりつけ医)の登録が必要となります。現地に到着したらなるべく早めに手続きすることをおすすめします。例えば、私の場合は、無料の新型コロナワクチン接種や検診のお知らせがショートメッセージ(SMS)で届き、診察を受けることができたので、便利でした。
Q5.留学中に困ったことやヒヤッとしたエピソードはありますか?
イギリスでは現金よりもカードの利用が一般的なのですが、店側の会計ミスで本来の料金よりも高く請求されていることが何度かありました。レシートを見せて交渉後、支払ったカードに数日後返金されました。あまりないケースかもしれないですが、皆さんも気をつけていただければと思います。
Q6.留学資金はどのように工面しましたか?現地での節約術などあれば教えてください。
私の場合は大学からの奨学金や早期割引が適用されたので、皆さんの進学先にも同じようなオプションがないかチェックしてみてください。また滞在費に関しては、可能な限り予算を抑えるために、1年目は学生寮、2年目はフラットシェアを選択しました。日々の生活費は、食費を可能な限り節約し外食を控えることで、月3~4万円に抑えています。
観光費も追加費用として考慮しておいた方が良いかもしれません。大学の夏季休暇期間(2〜3ヶ月)の学生寮の利用は限られていたため、全荷物をレンタル倉庫に保管し、旅行を兼ねてホテルやB&Bに滞在しました。学生割引が適応される公共交通機関の利用や博物館・美術館巡りなど費用を抑えながら、観光地や世界遺産など興味深い文化に触れることができます。
Q7.大学のサポートサービスでよかったものや役立ったものについて教えてください。
アングリア・ラスキン大学のスタディスキルサービスでは無料でアカデミックライティング、IT、数学、統計などのワークショップなどを受けることができます。特に留学生向けの英語サポートでは、英語力をを伸ばすために効果的な授業やリソースが提供され、自身の課題の早期発見や解消に大変役立ちました。
Q8.最後にアングリア・ラスキン大学はどのような方におすすめですか?「校風」や「特徴」などがあれば教えてください。
アングリア・ラスキン大学にはビジネス、法学部、芸術・人文社会学部、健康・教育・医学・ソーシャルケア学部、理工学部があり、キャンバスはケンブリッジとチェルムスフォードにあります。私が通っているチェルムスフォードのキャンパスは非常にきれいで設備が充実しており、快適に大学生活を送っています。
また私と同様に国際看護学を専攻したい学生に非常におすすめの大学です。国際看護師養成に特化したコース内容で、イギリス国内での就職に向けて準備することができます。日本での就職となる場合もは病院での外国人対応や看護教育に携わるなど活躍の場が広がるのではないかと思います。
▲学生寮
▲図書館
アングリア・ラスキン大学
アングリア・ラスキン大学(Anglia Ruskin University)は1858年に創立されたケンブリッジ・スクール・オブ・アートを前身にもち、160年以上の歴史を誇っています。イングランド南東部のケンブリッジやチェルムスフォードにキャンパスを置き、マレーシアなど海外の教育機関とも提携するなど、国際的なネットワークを築いています。キャンパスには図書館やコンピューター施設に加えてフィットネスジムも設け、勉強と運動の両方に励むことができます。 前身が芸術大学のルーツを大切にし、ファインアートの教育・研究にも注力。実技と実習をカリキュラムに取り入れ、芸術分野で活躍する人材を送り出しています。