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国際女性デーに考える!日本のジェンダー平等の現状と留学がもたらす「気づき」

こんにちは。beoのディレクター、Akieです。
3月8日は国際女性デー、そして3月中は「Women’s History Month」です。
今回は女性の歴史的貢献をたたえる大切な月にちなんで日本のジェンダー平等の現状、女性が「管理職」として活躍するbeo、これからのbeoのビジョンについてお話しさせていただきたいと思います。  

Akie

早稲田大学政治経済学部を卒業後、イギリス、ウォーリック大学にてMA in Sociology、ケンブリッジ大学にてMPhil in Educational Researchを取得。その後、金融機関や国内外の大学にてリサーチ業務を担った後、元々パッションのあった国際教育の分野へ。前職のグローバル留学エージェントでは、オックスブリッジといったトップ校希望者へのコンサルティングやディレクター職を歴任。留学を通じて各分野の次世代リーダーの育成と共に、高等教育機関を通じた人と人の交流による草の根レベルでの平和構築やダイバーシティを尊重する文化の形成への貢献を目指す。

国際女性デーに考える「女性」の社会的地位、日本のジェンダー平等の現状とは?

国際女性デーは、1908年3月8日、アメリカ・ニューヨークで婦人参政権を求めて起きたデモにその起源があり、1975年には国連によって正式に「国際女性デー」と制定されました。以来、国際女性デーである3月8日には、世界規模で様々な取り組みが行われており、欧米諸国では3月中を「Women’s History Month」として、女性の歴史的貢献をたたえる大切な月となっています。

さて、日本において「女性」の社会的地位、社会進出の現状はどのようになっているのでしょうか? 日本政府は、2020年までには女性のManagement(管理職)を30%まで伸ばす「202030」と呼ばれる目標を掲げ、取り組みを進めてきました。それにもかかわらず、2021年現在、その数値は15%にとどまっており*1、今日でも「女性は管理職になれない」、「結婚・出産をしたらキャリアを築けない」、「結婚かキャリアどちらかを選択しなければならない」といったネガティブな印象が、社会にも、また多くの女性自身の中にも根付いてしまっていることは、非常に残念に思います。

また、2021年、World Economic ForumのGlobal Gender Gap Reportによると、日本はジェンダー平等を示す指数が156ヵ国中120位と、G7の中で残念ながら最下位となっています。中には、これまでランキング順位が低かったものの、政府・議会の女性率が0%から50%近くにまでが上がったことによりTOP10入りを果たしたという国もあります。*2さらに、日本国内の企業においては「女性社長」が誕生すればニュースで取り上げられるなど、まだまだ女性がトップやリーダーの立場に立つことが当たり前という考えは浸透はしていないのが現状です。

*1 McKinsey & Company:Mobilizing women to step up as leaders in Japan
*2 ESG Times:世界で進む女性の社会進出!なぜ日本は遅れているのか?

留学で体感したジェンダーに関係なく挑戦する大切さ

私自身、小中高時代に「女性は大学へ行かなくてもいい。」という保守的な考えを持った大人に出会いましたし、早稲田大学在学中には、「ワセジョ」という言葉も存在するほど、女性の学歴=マイナスなもの、といった偏見にも何度も出会ってきました。こういった偏見を受けて自身の学歴を隠したり、キャリアを築いていくことに一種の恥や後ろめたさを感じている友人もたくさんいます。一定の年齢までに結婚するといった、社会や他人が求める「女性の幸せ・生き方」に影響を受け、管理職やキャリアアップを諦めているスキルや高い能力を持つ女性もたくさんいます。

私は幸いにも、イギリスのケンブリッジ大学院への進学と就職という数年のイギリスでの生活を通して、社会の様々なフィールドで女性の強みを生かして活躍する多くの女性と出会う中で深く感銘を受け、その経験はその後の人生の選択に大きな影響を与えてくれました。例えば、私の人生のロールモデルでもある大学院時代のスーパーバイザーは、40代で大学教授になることを目指し、シングルマザーとして大学院へ進学した後、50歳後半でケンブリッジ大学教授となりました。とても勇気のいる決断ですし、そういった生き方を応援できる社会は本当に素敵だと感じたことを今でも覚えています。また、年齢やジェンダーとは無関係に、私自身の経験やスキルを信じて意見を求めてくれ、大きな決定事項を一任してくれた、インターンシップ、勤務先の上司や先輩たちとの出会いも、留学を通して得られた財産です。

もちろん、ジェンダー平等を示す指数で上位に位置する国であっても決して完全なジェンダー平等が実現されているかというとそうではなく、それぞれの国、社会の様々な場面で、多くの女性が葛藤、格闘しています。まだまだ、変えていかなければならない社会や企業の仕組み、意識といった課題はたくさんあります。同時に、本当の壁は自分自身の心なのだということも、留学生活を通じた気づきの一つです。ジェンダーを理由に限界を作る必要はなく、社会のため他者のために、女性自身も高い向上心を持っていくことがとても大事だと思っています。

女性が「管理職」として活躍するbeo!女性活躍環境はどう生まれた?

beoでは多くの女性スタッフが活躍しています。そして、その中でも、「管理職」として多くの女性が活躍していることは弊社の強み、また誇りでもあります。それでは一体なぜ、beoでは管理職も含めて女性が割合が多いのでしょうか?これには、社員の「留学経験」が大きく起因していると考えています。

beoで働く社員のほとんどが、「留学」または「海外在住」の経験者です。留学・海外在住時は国籍、エスニシティ、文化の違いはもちろんのこと、バックグラウンドやアイデンティティ、価値観、宗教、政治・経済的思想、セクシュアリティ、コミュニケーションの仕方の違いなど、あらゆる場面で「多様性」を体験することとなります。つまり、自分にとって「当たりまえ」であったことが決して当たりまえではなくなる、衝撃とも言える無数の気づきを日々経験することになるわけです。留学生活の中で得られるこういった「衝撃」や「気づき」は、自国では得られないあるいは得ることが難しい、グローバルな考え方、個性への理解、社会的問題の発見、女性または一個人としての多様な選択肢と働き方や生き方に実体験として触れ合うことを意味します。そして、それが女性のエンパワーメントや新たな目標、可能性、自立心、モチベーションに繋がっていくのだと思います。

実際、beoの女性社員は、「男女という性別の違いに優劣などはなく等しい存在であること、両者が協力し合って家庭や社会を支えていること、そして女性の自分でも自信を持ってキャリアアップしていいのだ、私にはその資格があるのだ、と自身の留学生活を通じて自然に思えてきた。」と口にします。多様でグローバルな生き方、選択肢に触れてきたからこそ、beoで働く女性社員は「女性の社会進出」といった言葉を意識せずとも、自分が歴史的に男性の役割と見なされていた家庭の柱・社会のエンジンになり得ることを潜在的に知っていて、それを自然に実行しているだけなのです。

これからのbeoのビジョン

beoの願いは、留学をしたい、と思っているすべての方をサポートし、それを実現させること。そして何より、その方自身が留学を通じて世界の広さや多様性を感じ、たくさんの「気づき」に出会ってもらうことです。

今、ウクライナで起きている戦争でも多くの女性が犠牲になっています。どうしても社会で弱い立場に立たされてしまうことが多い女性ではありますが、女性だからこそ持っている視点や強みもたくさんあります。ジェンダーギャップや偏見、ステレオタイプ、差別は、社会や企業、政治的な仕組み、法律といったハード面だけではなく、私たち一人ひとりの意識や考え方に大きく起因しています。また意識が変わることが、ハード面を変えていく原動力にもなります。ウクライナでの戦争を通しても、より一層、教育の大切さを実感しますし、中でも、海外での教育や経験の重要性は増す一方だと思います。その意味で、私たちbeoは、ジェンダーを問わず、一人でも多くの方が留学を通じて自身の無限の可能性や選択肢を発見し、自分らしいキャリアを築いていくお手伝いを通じて、男女平等な社会の実現に寄与していきたいと願っています。

今まで留学をお手伝いさせていただいた方も、その人それぞれの気づきと好奇心で世界を変えてくださっています。
例えば、
・「ジェンダーレス/LGBTQ」が叫ばれる今の時代に対して、自分には何ができるのかを探すためにジェンダー学を学んでいる学生
・「子供向けの絵本作家になりたい、子供のために何かがしたい」という思いで留学をして、今では世界中に絵本が翻訳出版されている作家
・「世界の貧困や紛争の現状を知りたい/伝えたい/なくしたい、だからジャーナリストになりたい」とジャーナリズムを学ぶ元会社員 など

留学にきっかけはあっても「答え」はないのです。留学後に就職活動をする際にも、面接で「留学を通じて何を学んだか」と聞かれたらあなたはどう答えますか?学んだ内容を実践する、ただそれだけのことなら留学をしなくても日本でできますよね。あなたが留学を通じて出会ったものすべてに意味があり、価値があり、そして気づきがあるはずです。
私たちbeoは、みなさん一人ひとりが持つ感性や思いに寄り添って、その初めの一歩が踏み出せるように精一杯応援しています。

留学を通じて世界の広さや多様性を感じ、たくさんの「気づき」に出会うための第一歩!

まずは留学相談で留学のプランニングをしましょう。留学カウンセラーがアドバイスさせていただきます。

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