中 明日香(なか・あすか)さん
beoでNCUK大学留学準備コースを修了後、
2020年からキングストン大学学士課程 社会学・国際関係学(Sociology and International Relations BSc(Hons))*へ留学中
*2022年以降はSociology BSc (Hons)として開講予定です。
キングストン大学に留学中の中さんからのリアルな留学体験談を連載でお届けしています!
今回は、中さんから休暇中に体験したスリリングなエピソードについてお伝えしてもらいます。イギリスの大学への留学にご興味をお持ちの方、イギリスの大学生のリアルな生活について知りたい方はぜひご覧ください。
スリリングな休日!
あっという間に3月になり春が近づいてきましたね。ロンドンの空は相変わらずどんよりと曇に覆われていますが、日本は少しずつ暖かくなってきた頃でしょうか。私の大学は2学期制でそれぞれの学期の真ん中の週がミッドタームでお休みになります。また私の学部は3月末で授業が終わり、その後は課題を提出すると長期のお休みに入ります。大学生だからこそ自由に使える時間が多いので、休みの日は特にイギリスにいるからこそできる時間の使い方を私なりにしています。今回はその中でもスリル満点な体験をシェアさせていただこうと思います。
私の「バケットリスト」
私は以前アメリカ人の友達に「あなたのバケットリストには何があるの?」と聞かれたことがありました。「バケットリスト」とは死ぬまでにやりたいことを書き留めるリストなのですが、その時の私は何も答えることができませんでした。それから留学中に自分がやらなくてはいけないこと、やりたいこと、興味のあることをリスト化するようになり何が今の自分にできるか常に考えるようになりました。リストの中には自分の苦手克服のために挑戦したいことも含まれます。実は私は高所恐怖症なので、克服のためにスカイダイビングとバンジージャンプに挑戦したいと思っていました。今回幸運なことに、その2つをイギリスで挑戦することができました!
スカイダイビングはエクセター(イングランド南西部の街)へ行きました。アイガードなどをつけて自分をベルトで繋いで一緒に飛んでくれるインストラクターとペアになり十数人で小型の飛行機に乗り、高度15000フィート(約4,600メートル)まで行きました。ドアが開いて一緒に乗っていたペアたちが何もない空中につぎつぎと飛んでいくのを見て足がすくんだのを覚えています。ペアのインストラクターに誘導され、ようやく飛行機から飛び降り、恐ろしさから落ちる瞬間は頭が真っ白になりましたが、雲の中を潜り抜け無事着地することができました。なんとも言えないスリリングな感じと飛ぶことができた達成感で気持ちがいっぱいでした!。
それからまもなく、今度はバンジージャンプをやるために友達を誘ってロンドン郊外にある湖へ行きました。特にやり方などを教えられることもなく、いきなりクレーンで上まで行きました。ベルトで足をつなぎ、いざ飛び降りるとなると、恐怖心が込み上げなかなか飛べなかったのですが、インストラクターの人に勇気づけられ「3、2、1、バンジー!」のかけ声でやっと飛ぶことができました。終わってからも震えと涙が止まりませんでしたが、恐怖を乗り越えてやり遂げたということが今では自分の中で大きな自信につながった気がします。
留学していなかったら、自分の苦手なことに勇気を出して挑戦することができていなかったかもしれません。留学というチャレンジングな環境に身を置き、日々さまざまなことに挑戦しながら生活しているからこそ、今回自分の苦手なことを克服ができた気がします。
バックパッカーの旅
私は高校生の時にバックパッカーデビューをしてから日本含めアジアの国を主にまわっていました。まだまだ行きたい国は多くあり、イギリスは比較的どこの大陸にも移動しやすいのでバックパックで旅行するのをとても楽しみにしていました。いまだに簡単に国境を越えられるところは少ないですが、夏にはスコットランドやイギリスの各地を巡りました。現地で観光したり、名物を食べたり、現地の人との出会いを大切にしたりなど、そこでの時間を楽しむように心がけました。イギリス国内だとバスで移動するのが最も安い手段ですが、電車や飛行機などその時によって移動手段を変えていました。いきなり電車が運休になることや、旅先で道に迷ってしまうこともありましたが、そんな予想外の出来事がある旅が私の中では記憶に残り思い出になっています。
私は旅先での宿泊はほとんどの場合ホステルを利用します。2段ベッドが設置された大人数用の部屋に泊まることがほとんどです。ホステルに泊まることで世界中の各地から、色々な目的で来た人たちと出会うことができます。先日ミッドタームブレイクで1週間大学が休みだった際にハンガリーとオーストリアに行きました。ヨーロッパはそれぞれの国が隣接して近いため、週末に違う国を訪れる人が多くいます。現在は到着時の隔離などもなく、ワクチン接種をしていれば、コロナ前のように自由に行き来できるようになったため、私も少しずつ他の国に行ってみようと思いました。日本からオーストリアに留学中の友達に会いに行くついでに、隣国のハンガリーのブダペストにも数日間滞在しました。そこのホステルではヨーロッパから来た人が多く、着いたその日からみんなが友達のような感じで楽しく会話したり、ハンガリー料理を食べたり、遊びに行ったりなどして仲良くなりました。そのホステルをチェックアウトする日はとても寂しく、またどこかで会おうと約束して出ました。今まで旅路で出会った人とはSNSなどでつながっていることが多く、時間が経ってもお互いを覚えていて、実際に再会することもあります。また会える日を楽しみに毎回「またね」と伝えています。隣国であるオーストリアのウィーンへはブダペストから電車で行きました。約3時間の長距離電車で、特にパスポートの提示を求められることもなく、わずか10ユーロ(約1,300円)で国境を越えられたことには驚きました。島国である日本出身の私にはまだ慣れない国境の越え方でしたが、これからもいろいろな大陸続きの国に行きたいと思いました。
おわりに
留学先では日本でなかなか経験できないことがたくさんあります。同じ留学先でもそれぞれの人によって過ごし方は異なりますし、それぞれの方法で楽しく充実した留学生活をすることが何よりも大事だと思います。そのやり方の一つとして私は留学中のバケットリストを作っています。そこでしかない出会いを大切にしながら、少しずつバケットリストの一つ一つの目標を達成していき最後には留学して本当によかったと思えればいいなと考えています。
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留学体験談はまた次回に続きます。お楽しみに!
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キングストン大学について
キングストン大学(Kingston University London)は、1992年に設立され、ロンドン郊外に4つのキャンパスを置いています。大学ランキング「2021 Guardian University Guide」で、イギリス大学の上位40位に入りました。とくにデザインや教育、薬学、生物科学、看護学などの分野で高い評価を得ています。キングストン大学には16,785名の学生が在籍し、そのうち、3,680名が留学生(2019年)です。国際色豊かな環境で学習することができます。
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