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【連載:留学体験談】中明日香さんが語る「コロナ時代イギリス留学のリアル」⑧
イギリス大学留学1年目の英語力は?

中 明日香(なか・あすか)さん

beoでNCUK大学留学準備コースを修了。
2020年からキングストン大学 学士課程 社会学・国際関係学(Sociology and International Relations BSc(Hons))へ留学中。
*2022年以降はSociology BSc (Hons)として開講予定です。

キングストン大学に留学中の中さんからのリアルな留学体験談を連載でお届けしています!

今回は、イギリスで大学生活を送るに当たって、一番不安や疑問が大きいと思われる英語について、イギリスの大学での留学生活1年目に感じたことや取り組んできたことなどを含めてお伝えしてもらいます。

イギリスの大学への留学にご興味をお持ちの方、ぜひお読みください。

イギリス大学留学までの英語の勉強経験

この記事を見てくださっている方でも英語力は人それぞれだと思います。私は高校2年生の時に一年間アメリカの高校へ留学をしていました。その時の留学当初は中高で英語は勉強していたものの、現地に行くとYes, Yeah, OKくらいしか言えませんでした。当初の私は間違えた英語をしゃべることを恐れて、自信がなかったからです。その後英語漬けの生活の一年間を通してやっと誰とでも喋ることに抵抗がなくなりました。それから帰国後、TOEFLの勉強を少しして、beoのNCUK大学留学準備コース(IFY)へ進学をし、その後無事に渡英してキングストン大学での大学生活を始めることができました。

到着早々感じた言語の壁

大学が決まり渡英を果たし、いざロンドンに着くとタクシードライバーにすらまともに英語が伝わりませんでした。なにせ、私はロンドンについての知識はゼロ。さらにタクシーという単語も’taxi(イギリス英語)’と’cab(アメリカ英語)’というように国によって呼び方が異なります。英語でのコミュニケーションにはそこまでの問題はないつもりで渡英した私でしたが、想像を超える言語の壁がそこにはありました。

ただ、私が住んでいた学生寮のフラットメイトは偶然にもアメリカ人で、アメリカ英語を学んできた私にとってはコミュニケーションが比較的楽でした。ロックダウンの影響もあり当分は人とのコミュニケーションも限られていたので、そこまでの苦難はありませんでした。

そして、数ヶ月前にロックダウンが解除されてから、人とコミュニケーションをとる機会が増え、いかに私がイギリス英語に劣っているかを体感させられていきました。レストランで不意に氷を飲み物に入れるか聞かれるだけでも聞き直してしまったり、伝えたいことが容易に伝わらなかったりと、自分の中で英語への自信がなくなっていました。

しかしここは世界中の人が集まる都市ロンドンで、多くの人が第二言語や第三言語として英語を使っています。アクセントはみんなが持っているものです。中には日本人のアクセントを可愛いと思う人もいます。ネイティブのように喋ることは容易ではないですが、わからないことは素直に聞けば、ほとんどの人は丁寧に返答してくれます。お互いが理解する努力をしてこそ成り立つコミュニケーション。なので、最近は人と人とのコミュニケーションを大切に日々を過ごすよう心がけています。

役立った日本での大学進学準備

IFYのコースでは英語も科目にありました。その中で、海外大学で勉強する上で必要なプレゼンテーションスキルやサイティングなど、重要なさまざまなスキルを学べました。ロックダウンが解除するまでそこまで英語に困らなかったのは、大学の授業はIFYで培った能力で乗り切れたからだと思います。IFYで身につけた勉強スキルがとても役に立っていることを実感します。

私は高校留学のため一年間日本の高校で英語を勉強しておらず日本での受験勉強をしていなかったこともあり文法や単語の勉強を怠っていました。そのため限られた文法や単語量でエッセイなどを書くこととなり、英語が使いこなせていないと感じることが多いので留学前の時間に出来る限り単語量を増やし、基礎をしっかりと勉強するなどをしておけば良かったと思うところもあります

アメリカ英語とイギリス英語

今からでも少しでも英語力を上げていこうと、現在は夏休みの時間を活用して語学学校に通いながら一般英語や文法と、主にエッセイライティングなどを勉強しています。最近は語学学校の先生や友達に聞きながらアメリカ英語の単語をイギリス英語の単語に変換できるようにしています。定番な違いでいうといわゆるズボンは、’trouser(イギリス英語)’と’pants(アメリカ英語)’や、ナスは、’aubergine(イギリス英語)’と’eggplant(アメリカ英語)’などが挙げられます。またcの音の出し方は”can”の発音を聞くとわかるように、イギリス英語とアメリカ英語で異なります。Tの音も”water”の発音を聞くと、ブリティッシュアクセントの違いが分かります。

アカデミック英語と一般英語の違い

また同じ英語でもアカデミック英語と一般英語では使う単語や文法も異なります。基本的に日本で勉強した英語はアカデミックなことが多く大学での勉強にはとても役立つと思いました。なので、私は日本から英語の勉強の本を何冊か持ってくるなどして勉強する上での英語を身につけています。またイギリスでは古本屋など中古品を扱うお店が多い為、現地でたくさんの本を調達して日々英語の勉強を意識して読書をするように心がけています。

一般英語はというと、人によりますが、スラングも含めシンプルな文法で難しい単語は多くはないかと思います。しかし、単語や文法を中心的に勉強してきているアジア人に起こりやすい例として、普段の日常会話で使うと少し不自然に聞こえる英語を使うことがあると聞きました。私はまだまだ単語量が少ないのですが、単語などを学ぶ際は使い方に気をつけて身につけるようにしています。

わからないことはネイティブの英語を確認!

言語は常に変化していきますし、終わりのない勉強のようなものなので自分にあった学び方で学ぶことができたら楽しくなるかと思います。私は中学生の頃などは英語が一番苦手な科目でしたが、海外の人を理解できたらいいなと思い、好きな海外有名人が使っている英語を通して楽しみながら英語を学びました。今でも何か言語でわからないことがあるとなるべくネイティブの人に聞くようにしています。何でも手元の携帯で調べられる世の中ですが、翻訳アプリやネットではどこまでが的確か判断できない場合もあるため、その言語を使う人に聞くことができればベストだと考えています。最近では自分の母国語である日本語も学び直したいと感じるほどに言語は興味深いものだと感じています。

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留学体験談はまた次回に続きます。お楽しみに!

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キングストン大学について

キングストン大学(Kingston University London)は、1992年に設立され、ロンドン郊外に4つのキャンパスを置いています。大学ランキング「2021 Guardian University Guide」で、イギリス大学の上位40位に入りました。とくにデザインや教育、薬学、生物科学、看護学などの分野で高い評価を得ています。キングストン大学には16,785名の学生が在籍し、そのうち、3,680名が留学生(2019年)です。国際色豊かな環境で学習することができます。