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【連載:留学体験談】イギリスで翻訳者として活躍する先輩が語る「留学生活から現地就職まで」⑦イギリス企業で働く社会人の一日のスケジュールを公開

Yoshida Daikiさん

2021年9月からイギリスのリーズ大学修士課程「Professional Language and Intercultural Studies MAに入学。2022年9月に同コース卒業後、6月よりアルバイト勤務していたイギリス現地の法律事務所にて翻訳者として従事。

リーズ大学を卒業されたYoshidaさんからのリアルな留学体験談を連載でお届けします!

今回は、卒業後にイギリスの法律事務所でJapan Team Assistantとして働くYoshidaさんにイギリスの社会人の一日についてお伝えいただきます。

イギリスでの現地就職を希望している方やイギリス生活について知りたい方はぜひお読みください。

現地から留学体験レポートをお届けします!

皆さん、こんにちは。日本は花粉の季節かと思いますが、イギリスではこの間大雪が降り、まだまだ寒い日が続いています。以前、イギリスでの就職活動について、前編後編に分けて解説をしましたが、今回はイギリス企業で働く私のリアルな一日を紹介したいと思います。

一日のスケジュール

日によって異なる日もありますが、以下が私の大体の一日のスケジュールです。


7時:起床


日本の取引先とミーティングがある場合などは朝6時や5時に起床することもありますが、基本的には毎朝7時に起床します。特に冬はベッドの外が寒くて、なかなか出ることが出来ませんが、気合を入れて身支度をします。

身支度を終え、これから職場へ向かいます。職場までは徒歩で通勤しており、歩いて40分程度の距離です。日々のいい運動になっています。天気が悪い日はバスを使うこともあります。写真はバス停でバスを待っているときに出現した虹の写真です。


9時:出社


9時前に職場に到着します。職場についてまず初めにすることは、温かい飲み物を淹れることです。会社には無料の紅茶、コーヒーマシーン、牛乳等が常備されているので、よく利用しています。

また写真の共有キッチンスペースには電子レンジや冷蔵庫もあるので、オフィスに来る途中に購入した食べ物やお弁当は、ここに保管しています。イギリスあるあるらしいのですが、会社の冷蔵庫にはなぜかワインとビールが常備されています。

またこれもあまり日本ではない文化かもしれないですが、上司がたまに飼い犬を連れてくることもあり、一緒に遊ぶこともあります。お昼寝姿がとてもかわいいです。

お茶を淹れたら準備が出来たら、業務開始です。


12時:ランチ


12時ごろに昼食を取ります。会社の人と一緒にどこかで食事することもありますが、大体は地元のスーパーやカフェでサンドウィッチやパスタなどを購入し、オフィスのデスクで食べることが多いです。写真は同僚とレストランで魚料理を食べた際のちょっと豪華なランチです。

イギリスのスーパーやコンビニでは、Meal Dealと呼ばれるセット割引が一般的で、サンドウィッチやパスタなどのメイン、ドリンク、ポテトチップスやチョコバーのようなスナックを3点まとめて購入するとまとめ買い割引で安くなります。

今ではもう慣れましたが、イギリスに来た当初、このセット割でスナックがMealの一角を担っていることに私はとても衝撃を受けました。


13時:ミーティング


週に一回、13時からの社内共有ミーティングがあります。このミーティングでは、この一週間の間に起きたニュースや新しい情報、チームに感謝したいことなどについて、皆で共有します。

また私が勤めている会社は毎月、「The Employee of This Month(今月の従業員)」と呼ばれる賞があります。そしてなんと3月は私が選ばれました!ミーティング中、皆の前で発表されたので非常にびっくりしましたが、感謝の言葉やポジティブなメッセージを直接伝えてくれ、とても嬉しい気持ちになりました。受賞した際に写真の王冠をもらいました。ちょうどイースターの季節でしたので、イースターエッグが入っていました。


18時:退社


18時までには仕事を終え、退社をします。帰り道にAldiと呼ばれる非常に安いスーパーがあるので、そこに立ち寄って夕食を手に入れます。

日によっては、同僚と飲み会をすることもあります。また金曜日の夜であれば、そのまま友達と合流して夜ご飯を一緒に食べることもあります。


19時:帰宅&夕食


19時に帰宅します。キッチンやリビングには他のフラットメイトがいるので、会話しながら夕食を調理します。

私は仕事終わりに夜ご飯のメニューを考えることが出来ないので、ほぼ献立に沿ったルーティンで夕食を済ませています。写真はアジアンスーパーマーケットで買った春雨を卵とニンジンで適当に炒めたもので、簡単なためよく作ります。周りのイギリス人のフラットメイトも同じような感じで、毎晩同じ物を基本的に食べています。

その中でも特に簡単に調理ができるパスタやカレーソースは大変重宝しています。またイギリスの冷凍食品は種類が豊富で、安く買うことができるので、利用する頻度が多いです。


20時:シャワー&休憩タイム


20時にシャワーを済ました後は休憩タイムです。お茶を飲みながらYouTubeを見たり、リビングでNetflixを見たりして、身体を休ませ、明日に備えます。


23時:就寝


寝不足は次の日のパフォーマンスに影響するので、出来る限り早く寝るようにしています。フラットメイトは皆社会人なので、夜遅くまでのパーティーなどはなく、静かに寝られます。

読んでくださった皆さまへ

今回はイギリスで働く私の一日を紹介しました。案外日本と大差ないなと感じた方も多いかと思いますが、大正解です。基本的な生活のスケジュールは日本の社会人生活と大きく変わりません。

それでも働く中で、日本とは異なる文化を感じたり、日本にいては経験できなかったであろう体験ができたりなど、新しい発見もたくさんあります。

次回の記事ではイギリス企業で実際に働いてみて感じた働き方や職場での人間関係に掘り下げて執筆したいと思います。お楽しみに!

リーズ大学について

リーズ大学(University of Leeds)は1904年に設立された大学で、イングランド北部リーズにキャンパスを置きます。QS World University Rankings 2023では、世界TOP100に選出されたイギリス名門大学で、研究部門を強みとするイギリス名門校群「ラッセル・グループ」に所属しています。学生数39,000人以上の大規模校で、137か国から学生が集まる「留学生に人気な大学」としても有名です。分野は翻訳・通訳学に特に権威があり、イギリス国内で数校のみ開講している「日英翻訳」に特化した科目が人気を集め、これまでに多くの日本人留学生を受け入れてきました。