B
B
E
E
O
O

【連載:留学体験談】中明日香さんが語る「コロナ時代イギリス留学のリアル」⑩
いよいよ新学期開始、対面授業も再開!イギリス大学生活の実際の様子とは?

中 明日香(なか・あすか)さん

beoでNCUK大学留学準備コースを修了後、
2020年からキングストン大学学士課程 社会学・国際関係学(Sociology and International Relations BSc(Hons))へ留学中
*2022年以降はSociology BSc (Hons)として開講予定です。

キングストン大学に留学中の中さんからのリアルな留学体験談を連載でお届けしています!

今回は、中さんが新学期が始まり感じたイギリスで大学生活について、履修登録の方法授業の参加方法などについて日本の大学と比較しながらお伝えしてもらいます。

イギリスの大学への留学にご興味をお持ちの方、イギリスの大学生のリアルな生活について知りたい方はぜひご覧ください。

夢の海外大学!現実はどんな感じ?日本の大学とはどう違う?

いよいよ新学期が始まりました!突然の質問ですが、皆さんは海外の大学と聞くとどのようなイメージをもたれますか。
私は中学生の頃に海外大学へ憧れを抱き、それからはテレビなどで海外大学が取り上げられてると目が釘付けになっていました。「モンスターズ・ユニバーシティ」などのディズニー映画でも夢あふれる場所として紹介されていますし、「ハリー・ポッター」のホグワーツ魔法魔術学校のような映画に出てきそうなキャンパスを持つ大学も実際に存在するので、私のように海外大学に対して憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか。
今回は私が実際体験したイギリス大学の授業を日本の大学と比較しながらお伝えしていきます!

入学してからが大変!?イギリス大学生活

イギリス大学と日本の大学では異なる部分は多くあるかと思いますが、その中でも特に勉強面に関しては大きく異なります。日本では大学受験に多くの勉強時間を費やしますが、大学に入学してしまえば、プライベートに時間を割く学生が増えるかと思います。
一方イギリスでは入試という制度はなく、高校での成績で大学に入学でき、大学入学後に勉強量が大幅に増えます。そのため、大学生活は勉強に費やす時間が非常に多くなるのです。
特に私は留学生ということもあり、現地学生と同じ要領でやっていては授業に遅れを取ってしまうので、より勉強に時間を割く必要があります。昨年はコロナの影響によりオンラインでの授業でしたので、通常とは異なりましたが、新学期になり対面授業が始まり、ついに本格的な大学生活を体感しています。

イギリス大学での履修登録方法~履修登録の際の注意点とコツ~

履修登録方法については少し日本の大学と似ている部分になるかと思います。私の学部では学年が上がるにつれて選択科目も増えていくのですが、2年生の今年は履修科目の半分が選択科目となっています。通常選択科目は必修科目に比べて学生の数が少なく、少ないクラスでは10人以下となっています。一方必修科目は学部の全員が取らなくてはならないので、比較的に大きいクラスとなります。
私の大学では学期によって異なる科目をとることもできるので、自分の興味分野を突き詰めて探究することができますが、履修登録をする際にはその科目の内容や課題提出方法、どのくらいの予習が必要となるかを注意して確認する必要があります。私の大学の場合は、科目の詳細を確認できる学生用のウェブページがあり、そこで毎週の授業の内容や課題の提出方法、授業で使用される参考書などを確認できるようになっています。

イギリス大学授業の最難関、ディスカッション!攻略するために必要な膨大なリーディング課題

授業の中ではさまざまなことが行われますが、中でも私はディスカッションが1番苦手です。日本の教育制度の中ではあまり自分の意見をクラス内で話し合うことがないと思いますが、欧米では授業の中で自分の考えを発言していくことが基本とされており、そして学生それぞれが違う考えを持っていて当たり前の文化です。そのためクラスでは毎回のようにディスカッションが繰り広げられます。正解のないディスカッションのために学生同士で意見をぶつけ合い、時には数十分間に及ぶディスカッションになることもあります。

この日本人学生にとって難しいディスカッションにしっかり参加していくためには事前にたくさんの資料を読み、自分の考えを用意しておくことが必須になります。特に私の学部は国際関係学と社会学でよりアカデミックな分野ということもあり、他学部よりも授業までに目を通しておかなくてはならない資料が多いです。具体的にはそれぞれの科目ごとに数十ページのリーディングをこなす必要があります。ただここでしっかり押さえておかないと授業についていけないばかりかディスカッションについていくこともできないので、しっかり自宅学習の時間を確保する必要があるのです。もしも自主学習につまずくことがあれば、留学生向けのサポートを確認してみてもいいかもしれません。私の大学では留学生向けに課題やエッセイのチェックや、アカデミックスキルや英語の授業の開講など、手厚いサポートが充実しています。

勉強だけじゃない!サークル活動も楽しむ!

コロナ禍で活動がオンラインになっていたり、活動ができていなかった部活動やサークル活動もついに本格的に開始となりました。イギリス大学ではフレッシャーズウィークというものがあり、授業の始まる前の週に新入生に向けて部活動やサークル活動について紹介をします。そこで新入生は入部したい部や興味のあるサークルを絞り、それ以降に始まる活動に参加していきます。現在はテスターズウィークといって、お試しで部活動やサークル活動に参加できる期間なので、私も幾つかのサークルに参加してみています。
ちなみに写真はウォータースポーツサークルに参加した際の写真です!部活動やサークルの種類も豊富で日本とは異なるものもたくさんあるのでとても魅力的です!例えば、多国籍ならではのカリビアンソサエティなど文化的なサークルや、ヒンドゥーソサエティなどの信仰のサークルなど多種多様なサークルがあります。こういった活動に参加することは共通の趣味や興味を持つ友達作りにもつながりますし、新しく学ぶこと良い機会にもなります。

おわりに

イギリス大学では日本の大学に比べてかなり勉強量が多くなりますが、サークル活動などの課外活動も見逃せません。忙しいイギリス大学生活の中ですべてを両立していくことは決して簡単ではないですが、大変な分、そこから得られる成長があると私は信じています。また、大学生活という環境の中で日々たくさんの機会が与えられるので、その中で自分を試し次のステップに進む準備をするという意味ではとても良い環境だと感じています。この機会を無駄にせず、最大限に活かして充実した学生生活を送りたいと思います。

//////////////////////////////////////////////////

留学体験談はまた次回に続きます。お楽しみに!

//////////////////////////////////////////////////

キングストン大学について

キングストン大学(Kingston University London)は、1992年に設立され、ロンドン郊外に4つのキャンパスを置いています。大学ランキング「2021 Guardian University Guide」で、イギリス大学の上位40位に入りました。とくにデザインや教育、薬学、生物科学、看護学などの分野で高い評価を得ています。キングストン大学には16,785名の学生が在籍し、そのうち、3,680名が留学生(2019年)です。国際色豊かな環境で学習することができます。

過去の留学体験談もご覧ください

【新連載:留学体験談】中明日香さんが語る「コロナ時代イギリス留学のリアル」①イギリスに到着 いよいよ留学生活スタート

【連載:留学体験談】中明日香さんが語る「コロナ時代イギリス留学のリアル」②私が感じた「イギリスの冬と人」

【連載:留学体験談】中明日香さんが語る「コロナ時代イギリス留学のリアル」③「政府にどんな政策を提案する?」〇×では答えられないイギリス流の授業

【連載:留学体験談】中明日香さんが語る「コロナ時代イギリス留学のリアル」④お金の支払い方、交通網の使い方、言葉・・・ チャレンジ盛りだくさんイギリス生活

【連載:留学体験談】中明日香さんが語る「コロナ時代イギリス留学のリアル」⑤活気を取り戻すロンドンと新学年に向けての生活

【連載:留学体験談】中明日香さんが語る「コロナ時代イギリス留学のリアル」⑥勉強への取り組みと成長を感じた1年

【連載:留学体験談】中明日香さんが語る「コロナ時代イギリス留学のリアル」⑦ロンドン、マンチェスター、リバプールでの夏休みを満喫

【連載:留学体験談】中明日香さんが語る「コロナ時代イギリス留学のリアル」⑧イギリス大学留学1年目の英語力は?

【連載:留学体験談】中明日香さんが語る「コロナ時代イギリス留学のリアル」⑨学生寮とフラットシェアそれぞれの特徴!