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【連載:留学体験談】クリエイティブライティング(詩の創作)を学びにイギリスへ!⑧大学院生の春休みの過ごし方~ロンキャリへの参加とオランダへの小旅行~

K・Hさん

2022年9月からイギリスのイーストアングリア大学修士課程「MA Creative Writing Poetryに留学中。

イーストアングリア大学へ留学中のK・Hさんからのリアルな留学体験談を連載でお届けします!

今回はK・Hさんが春休みに行かれたロンドンキャリアフォーラムやオランダへの小旅行について詳しくお伝えします。

大学院留学をご検討中の方や大学院生活に興味がある方はぜひお読みください。

現地から留学体験レポートをお届けします!

みなさん、こんにちは。ノリッチでは暖かな日がつづき、気まぐれにエイプリルシャワー(4月の雨)がよく降る季節がやってきました。今回は、4月のイースター休暇中にロンドンで参加したキャリアフォーラムやアムステルダムへの小旅行についてお伝えしていきます。

ロンドンキャリアフォーラムに参加

4月の上旬にロンドンで開催される日本のキャリアフォーラムがあったので、友人と一緒に参加してきました。私は現在大学院を卒業した後の道を模索しているので、よい機会だと思い、日本の就職活動の様子を見学する気持ちも込めてロンドンへ向かいました。

このキャリアフォーラムでは私の興味や好みに合った企業がほとんどなかったので、あまり準備もせず気楽に向かいましたが、この場を就職活動の主軸としている学生も多いようで、会場はとっても活気にあふれていました。私は特に面接の予定もなかったので、様々なブースを回り、会社の説明を聞いたり質問をしたりしながら過ごしました。

参加していた企業はコンサルティングの企業が多く、残念ながら私が働きたいと思える企業はなかったのですが、日本の就活の状況を知るには大変良い場でした。今年度の就職活動をしていない学生でも、インターンの案内などがあり、来年、また再来年の準備をしている学生も見受けられました。久しぶりにスーツを着て出かけ、会場も人であふれかえっていたのですっかり疲れて、3時間ほど頑張った後、ホテルへ戻ってしまいました。

 

キャリアフォーラムへの参加に加えて、少しずつ就職活動も自分なりに進めています。卒業後は専攻しているCreative Writingや聴講している翻訳の授業を通して得た言語力を通して、翻訳に携わるお仕事や文章を書くお仕事をしたいと考えています。また、Creative Writingを学んだ先に、広告やコピーライティングのキャリアに進む道もあるとよく耳にします。Creative Writingだけで生計を立てていくことは残念ながら大変難しいのが現実です。そのため、私も将来の道は幅広く考えており、他に得意で興味のある教育現場(インターナショナルスクールなど)でのお仕事なども並行して探しております。

就職先の探し方としては、私はよくLinkedInを使っています。働いてみたい企業のウェブサイトの求人ページ(employment page)を見て仕事内容などを確認しています。英語で働くことを希望する方は、求人検索を英語ですると日本語検索では出てこなかったお仕事にも出会える可能性があるのでおすすめです。また、気になるお仕事や企業が求人を出していない場合でも、メールを送ることから始まる出会いもあります。少しでも興味がある仕事や企業があれば、まずは連絡してみるのも方法です。

よく、「留学をすると就職が有利!」などの言葉を聞きますが、私は必ずしもそうだとは思いません。留学に行けば自動的によい就職先が見つけられるわけではなくて、留学を通して身につけたスキルや学んだことが自分の強みとなり、就職につながるのです。これから留学をしたい方や現在留学中の方は、「やりたいこと」や「成長したい部分」をできるだけ具体的にすると、留学の経験をその後の就職に生かすことができるのではないかと思います。

アムステルダムへ小旅行

春休みの小旅行として、ノリッチから飛行機で1時間の距離にある、オランダのアムステルダムへ行ってきました。私の大学がある街ノリッチには、小さいながらも空港があり、アムステルダムへの直行便が出ています。ユーロスター(高速鉄道)に乗るためにロンドンへ出向かなくてもよいので、とても気軽に出発できました。飛行機が離陸したと思ったら、あっというまにアムステルダムに到着していて、あまりの飛行時間の短さにびっくりしてしまいました。

3泊4日の旅行だったのですが、アムステルダムを探検するには十分でした。一日目は、少し市内から離れたチューリップで有名なキューケンホフ公園を探索しに行きました。3月下旬から5月初旬がチューリップの季節なので、チューリップ畑を見たいという方は、この季節の旅行がおすすめです。キューケンホフ公園には様々な種類のチューリップが咲いており、チューリップだけではなくヒヤシンスなど、他の球根植物も咲いていました。公園内だけではなく、バスで公園へ向かう途中に通った畑もチューリップで埋め尽くされていたのですが、徐々に販売用に刈り取られていくそうで、大きな畑を見たい方は早めに足を運んだほうがよいかもしれません。

 

2、3日目はアムステルダム市内を探索しました。運河に沿うように建物が立ち並ぶ街は大変美しく、たくさん写真におさめました。また、アムステルダムはとても元気で若々しい街だとも感じました。オランダでは大麻やセックス・ワークが合法で、散策しているときも大麻が入ったクッキーやブラウニーを売るお店をたくさん見かけたり、性風俗店が並ぶ歓楽街(レッドライト・ディストリクト)を通ることもありました。しかし、とくに不安を感じるようなことはありませんでした。きちんと取り締まられており、セックス・ワーカーの健康の保障をはじめとする、安全に楽しむことができるような環境を整えることで、存在できる状況なのではないかと思いました。

私がこのアムステルダムの旅行で楽しみにしていたのは、オランダのおいしいものを食べることでした。たこ焼き機のようなもので焼く、小さなパンケーキ、ポッフェルチェ(poffertjes)やブラウンソースとお肉が入った小さなコロッケのようなビターボーレン(bitterballen)、へリング(herring)というニシンの塩漬けなど、オランダの名産品をたくさん食べた旅でした。その国の食文化を楽しむのは私の旅行の醍醐味です。

 

 

読んでくださった皆さまへ

たくさん遊んだ後は私の本分である勉強に戻ります。5月いっぱいで、通常授業は終わるため、イギリスでの大学院生活も残りわずかとなってきました。授業が終わったら本格的に卒業制作に取り掛かります。楽しみな気持ちもありながら、授業が終わってしまう寂しさもあり、後悔がないように5月は目いっぱい勉強に励みたいと思います。

イーストアングリア大学について

イーストアングリア大学(University of East Anglia)は1963年に創立された、イギリスのトップ大学の一つ。多くの研究分野での高評価はもちろん、学生満足度が高い点でも知られています。教育・研究については「創造」を重視しており、2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏をはじめ、数多くの著名な卒業生がいます。