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【連載:留学体験談】中明日香さんが語る「コロナ時代イギリス留学のリアル」⑫秋学期を振り返って

中 明日香(なか・あすか)さん

beoでNCUK大学留学準備コースを修了後、
2020年からキングストン大学学士課程 社会学・国際関係学(Sociology and International Relations BSc(Hons))*へ留学中
*2022年以降はSociology BSc (Hons)として開講予定です。

キングストン大学に留学中の中さんからのリアルな留学体験談を連載でお届けしています!

今回は、中さんがこれまでの大学生活を振り返り、課題の取り組み方日々の勉強方法などについてお伝えしてもらいます。

イギリス大学への留学にご興味をお持ちの方、イギリス大学生のリアルな生活について知りたい方はぜひご覧ください。

大学生活2年目、これまでを振り返って

留学生活も半分が終わってしまいました。振り返ってみるとあっという間で、この1年半でどれほど自分が成長できたのかと疑問に感じるところもありますが、周りの環境に影響を受けながら日々クラスメイトと切磋琢磨して忙しく過ごしてきました。

きっとイギリスの大学への進学は人生のひとつの大きなターニングポイントだったと感じます。この機会をいかに有効活用してこの後に生かせるかを考えた時、日々の過ごし方1つ1つがとても重要になってくると思い、この秋学期は自分の中でのベストを尽くせるよう過ごしてきたつもりです。分からないことは周りの人に聞いたり、クラスの中で発言してみたり、積極的に自分から話しかけてみたりなど小さなことですが、今はその小さなことの積み重ねでここまで来れていると感じます。今年度から対面授業が始まり、他の留学生と接する機会も増えコミュニティーが広がりました。しかし2年次は私が学ぶ社会学・国際関係学コースは1番ハードな年だとのことで、ネイティブでも進級せずにクラスを取り直す学生が多くいるほど1年で完璧に身につけて進級するには難しい学年です。いかに時間を有意義に使うかが重要になってきます。

様々なスキルが試されるプレゼンテーション

イギリスの大学生のほとんどは常に課題に追われている、と言ってよいかもしれません。それが試験の準備に追われる人もいればレポートに取り組む人もいて、プレゼンテーションやワークショップなど学部によってそれぞれの方法で評価されます。国際関係と社会学を学ぶ私はエッセイの作成にあてる時間がほとんどですが、クラスによってプレゼンテーションもあります。プレゼンテーションはグループプレゼンテーションもあり、それぞれのメンバーで役割分担をして発表を行います。私は今学期2つのグループプレゼンテーションがありましたが、どちらも評価の対象にならないものだったのでプレッシャーをあまり感じること無くプレゼンスキルやグループワークの練習が出来て自信につながりました。

そのテーマの1つは課題図書の要約で、毎週クラスによって出されるリーディングをもとに80ページほどの文章の内容をプレゼンするものでした。真剣に一言一句読んでいたら数十時間かけても足りないほどの文章量だったので、日々のリーディング量と読解力、スキミング(拾い読み)力が問われました。エッセイの課題同様、筆者の伝えたいことを把握した上で、自分でどれだけ詳しく分析できるかが試されます。ほとんどの課題がエッセイの私のコースは1週間から2週間ごとにエッセイの提出があります。そのため、1つ終わってまた1つ時間をかけてやらなければ提出に間に合いません。学年が上がるごとに文字数も増えていくので、昨年と比べてもさらに難しくなったと感じます。私の学ぶ分野では様々な学説を調べ、現在ある社会問題と照らし合わせるという作業が多いです。例えば、マルクス主義とブラックライブズマターの関係性や、グローバリゼーションはコロナにどのように影響されたかなど歴史は現在に繋がっていると思い知らせるような題材が多く、社会問題に興味のある私には欠かせない内容のものが多いです。学生がそれぞれ自分の学びたい分野に近いものを学べるよう、題材を選べるよう工夫されていることが多いので、課題をするにもやりがいを感じます。しかし1つのエッセイを書くのに10冊程度の文書を読み理解、分析する必要があるので中々のエネルギーが必要になります。いかに効率よく課題をこなすかが海外の大学生活を過ごす上で重要になります。

イギリスの大学の成績評価について

成績は基本的にA~Fランクまで100%課題をもとに評価されます。そのため、多くの学生は課題に全力で向き合います。逆を言えば、クラスの出席数などは成績にまったく反映されません。そのためクラスへの出席は自己判断で、それぞれでどう学ぶかは異なります。オンライン上でスライドや教材が共有されているので、半分以上の学生が出席しない授業や、1つも授業に出ずに課題をこなす学生もいます。自己責任と自分のスキルで生き抜いていくというような海外の厳しさを思い知らされます。

しかし学生の実力によって判断される分、学校のサポートも万全です。エッセイを書く際、私は文法や構造、単語の使い方に不安があるので事前に予約してマンツーマンで一緒に書いたエッセイを見てくれる学校のサポートプログラムを利用しています。また書く内容のアイデアを先に送って、教授が見直してフィードバックをしてくれるなど、課題をこなしていくにあたりアドバイスを求めやすい環境になっています。こうした積極的な行動が実を結んで、私は成績アップのコツがつかめましたよ!

日々の勉強法と課題提出期間の過ごし方

私の2年次秋学期は朝起きてから夜寝るまで課題で頭がいっぱいでした。朝起きてパソコンを開いて調べ物をしたり、授業に出て、夜寝るまでパソコンの画面と向き合う毎日。図書館で日付が変わるまで勉強するというような、キャンパスライフというよりかは「勉強」ライフの日々です。必要な資料のほとんどはオンラインでアクセスできるため、自分の読みたい資料にもすぐ手が届き、パソコン上で常に何らかの文書を開いています。

おわりに

日々学びたいことはたくさんありますが、課題の提出があるため、基本的にそのために勉強することが多いです。学期中に一定の期間、学校の図書館が24時間開いているためほとんどの時間を図書館で過ごすことで、夜遅くでも常に勉強している学生がいる環境に身を置き自分もやらなくてはという気持ちになり励まされます。睡眠や休憩もしっかりとり、部活やサークルに通いながら勉強とのバランスをとるように心がけています。これをしなければいけないというような義務が大学生活にはないので、自分で今何をすべきか考え行動することが求められます。上半期の反省を生かして下半期を過ごしたいと思います

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留学体験談はまた次回に続きます。お楽しみに!

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キングストン大学について

キングストン大学(Kingston University London)は、1992年に設立され、ロンドン郊外に4つのキャンパスを置いています。大学ランキング「2021 Guardian University Guide」で、イギリス大学の上位40位に入りました。とくにデザインや教育、薬学、生物科学、看護学などの分野で高い評価を得ています。キングストン大学には16,785名の学生が在籍し、そのうち、3,680名が留学生(2019年)です。国際色豊かな環境で学習することができます。

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