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【連載:留学体験談】アメリカ留学経験者が開発経済学を学びに本場イギリスへ!⑧12月から2月まで続く「イギリスの長い冬」を乗り切るために、留学前から準備!

Ishii Ryunosukeさん

2022年9月からイギリスのSOAS ロンドン大学東洋アフリカ学院(ロンドン大学)修士課程「MSc Development Economicsに留学中。

SOAS ロンドン大学東洋アフリカ学院(ロンドン大学)へ留学中のIshiiさんからのリアルな留学体験談を連載でお届けします!

今回は、イギリスの冬の過ごし方について詳しくお伝えいただきます。

大学院留学をご検討中の方やSOASに興味のある方はぜひお読みください。

現地から留学体験レポートをお届けします!

皆さん、こんにちは。日本ではすでに30度を超えるような地域が出てきているとニュースなどで見ます。ロンドンは数週間前にようやく20度台の日が増えてきたところで、ここのところは連日20~25度の日が続き、心地の良い日が続いています。

本日は、これから留学を目指して準備をしていく皆さんに向けて「イギリスの冬」についてお伝えできればと思います。イギリスでの冬の生活は想像以上に日本とは異なり、私は少し苦戦しました…。寒い地域へ留学を予定されている方、これから留学の荷造りをする方などの参考になれば幸いです。

ロンドンと東京の気温を比較

まず簡単にロンドンと東京の通年の気温の比較をできればと思います。図1はロンドン、図2が東京の平均気温(最高気温)を表したもので、ご覧いただくとわかるように、ロンドンは年間を通して涼しく、東京と比べると激しく気温が上下することがないことがわかります。

今回のブログはこの気温表を頭の片隅に入れながら読んでいただくと、よりイメージしやすくなると思います(ロンドンのものは1990年からの平均なので、温暖化の影響で近年は数度上振れする傾向にあると思います)。

新学期がスタートする秋から冬にかけての変化

多くの学生は新学期に合わせて9月中旬頃にイギリスに到着することになりますので、イギリスの冬を説明する前にイギリスの秋について簡単にお話しできればと思います。

9月中旬~10月末

イギリスに到着してまず感じたことは、多少暑くてもカラッとしており、歩きやすいということでした。特に私が来た年は、記録的な猛暑が続いているとニュースを見ていたので覚悟はしていましたが、想像よりも過ごしやすかったです。イギリスも日差しがジリジリと暑いのですが、日本と比べると湿度がそこまで高くないためか不快感はありませんでした。

この時期は半袖だけでは肌寒く感じることが多く、薄手の上着を羽織りがあると便利です。特に日が沈んだ後は気温が下がるので、私は上着を必ず持ち歩いていました。

写真は昨年の9月末に大英博物館に行った時の様子ですが、雨ということもあり半袖を着ている人がほとんどいないことがご覧いただけると思います。9、10月は日本ではまだまだ残暑が厳しい時期ですが、イギリスはだいぶ涼しいということを頭の片隅に入れて荷造りをすると安心だと思います。

11月

11月からは段々と涼しくなり、上着が必須になってきます。私は日本から持ってきた薄手のコートを羽織り毎日大学に通っていました。この時期からは人によってはダウンジャケットを着始める人もいます。

11月も中旬になると一気に冷え込みが激しくなって、冬本番が近いことを感じさせられます。この時期になるとコートも厚手のものが欲しくなります。私はブラックフライデー(11月の最終週にある一大セールイベント)のセール期間にダウンジャケットを買いました。

12月から2月まで続く長い冬

日本では2月の節分あたりから暦上では春となり、少しずつ春の陽気が感じられ始めると思いますが、イギリスでは3月あたりからようやく暖かくなってくるのが通例です。

12月

12月になると長い冬が本格的に始まり、毎日10度以下でどんよりとした天気が長く続きます。雪が降り始めるのもこの時期です。この時期は通学時は厚手のダウンジャケットと帽子、マフラーが必須です。私は大学まで徒歩20~30かかるので、寒い中歩くのは結構大変でした…。

この時期特に重宝するのが、ヒートテックです。かさばらないので日本から持ってくるのがおすすめです。イギリスにもユニクロはたくさんありますが、日本よりも高額なので、安く済ませたい方は持参しましょう。

逆にダウンなどの厚手のものは、スーツケースの容量もあると思うので、現地で買うのが個人的にはおすすめです。実際に現地に来てみて、自分の体感に合った防寒具を買うと良いと思います。ちなみにクリスマスの翌日の12月26日は、「ボクシングデー」といって様々なお店で商品をセール価格で買うことができます。このタイミングで本格的な冬服を揃えるのも1つの方法です。

1月

冬休みが明ける1月も相変わらず厳しい寒さで、天気も写真のように曇りの日が続きます。毎日きっちり寒さ対策をして、大学に通います。私の場合、この時期はほとんどの授業が午後からであったので、多少は心に余裕を持って登校できていました。朝は冷え込むので、この時期に合わせて履修を考えるのも1つの方法かもしれません。

2月

この時期になると長く続く寒さにはなれますが、一方で勉強と気分転換しづらい天候によるストレスが大きくなってきます。そのため、この時期は体調を崩す人も増えてくるようので、防寒対策と体調管理により気をつけて過ごす必要があります。

3月に入ると写真のように少しずつ晴れる日が増えてくるので、どんよりした天気もラストスパートだと思い、ポジティブに過ごすことが大切です。

長い冬をストレスなく乗り切る方法

始めにお話しした通り、イギリスの冬は想像よりも長く、この期間個人的には、厳しい大学院生活がより一層辛く感じました。厳しい寒いから外出は最小限となるため、気分転換の機会が減ってしまったり、ほとんど太陽がでない日も続くため、気分が沈んでしまったりすることもありました。そんな中でも私がイギリスの長い冬を少しでも楽しく乗り越えるために行った3つの方法をご紹介します!

方法①ティータイムをつくる

イギリスの紅茶文化は有名かと思いますが、ロンドンには有名どころのFortnum & MasonやWhittardをはじめとした紅茶専門店があり、またスーパーやマーケットなどでもたくさんの種類の紅茶を買うことができます。私は様々な種類の紅茶を買って、毎日何を飲むか選ぶのを小さな楽しみにしていました。

また週末は美味しいお茶とお菓子をお共に読書に耽り、少し落ち着いて色々な物事について考える時間を過ごしていました。

方法②家の中でできる趣味を見つける

冬は外に出る機会が減るので、家の中でできる趣味を見つけると有意義に楽しく過ごせると思います。私の場合は料理に挑戦していました。と言っても、凝ったものはなかなか手が出せず、日本から持ってきていた鍋キューブを使って鍋を何回か作ったりしていました(鍋キューブは手軽に調理できるので本当におすすめです)。あとは、中国人のフラットメイト(一緒に寮に住む友人)から辛い中国料理をたくさん教えてもらい真似して作っていました。

方法③ビタミンDのサプリを摂取する

最後はストレス解消というよりも、メンタルヘルスを管理するための方法を紹介します。イギリスの冬は日照時間が少なくビタミンDが欠乏しやすいと言われています。留学中はただでさえ、課題に追われて食事が疎かになったりなど、色々なビタミンや栄養素が不足して身体に不調が出る人も多くいます。そんな時は、サプリメントなどで不足しているビタミンを補うのが効率的です。

イギリスは日本に比べて様々なサプリメントが豊富に揃っています。もちろん慣れない人もいると思うので、しっかりと調べた上で摂取することが大切ですが、ビタミン不足は心身ともに良くない影響を与えるので、不調を感じる前に検討してみると良いでしょう。

読んでくださった皆さまへ

今回はイギリスの冬とその過ごし方についてまとめました。12月から2月までは寒い日が続くので、日本からヒートテックを持参したり、現地のセール期間を使ってダウンジャケットを購入したりなど、計画的に対策ができると良いと思います。

冬の期間はどうしても気分が沈みがちになってしまうこともあるかと思います。今回の私のブログを参考に「楽しめる趣味」を積極的に見つけて、日本に居るのとはまた違ったイギリスの冬を満喫してください!

SOAS ロンドン大学東洋アフリカ学院(ロンドン大学)について

SOAS ロンドン大学東洋アフリカ学院(ロンドン大学)は、その名が示す通り、アジア・アフリカ分野を特化した高等研究機関で、多くの大学ランキングで世界トップ級の評価を得ています。教鞭を執る教師陣の多くは各分野を最先端で研究する専門家。キャンパスは大都市ロンドンの中心にあり、英国博物館も目と鼻の先というロケーション。学内の施設で特徴的なものは、なんといってもアジア・アフリカ研究で世界有数の図書館。蔵書数が150万冊を超え、専門学習には最適な環境が整っています。