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【連載:留学体験談】クリエイティブライティング(詩の創作)を学びにイギリスへ!⑨課題の多い期末期間の乗り切る~おすすめの勉強スポットもご紹介~

K・Hさん

2022年9月からイギリスのイーストアングリア大学修士課程「MA Creative Writing Poetryに留学中。

イーストアングリア大学へ留学中のK・Hさんからのリアルな留学体験談を連載でお届けします!

今回はK・Hさんのレポートなどの課題が多い期末期間の過ごし方やおすすめの勉強スポットについてお伝えします。

大学院留学をご検討中の方や大学院生活に興味がある方はぜひお読みください。

現地から留学体験レポートをお届けします!

みなさん、こんにちは。イギリスはどんどん日が長くなっており、現在は夜の9時にやっと日が沈む毎日です。今回は、1年間の修士コースで最後の期末期間の過ごし方について私のお気に入りの勉強スポットも紹介しながらお伝えしていきます。

最後の追い込み、2学期の期末期間

4月末にイースター休暇が終わり、5月が始まった頃には、2学期の期末レポートの提出に取り掛かり始めました。イースター休暇中に進めていた部分もあったのですが、課題に必要な本がなかなか届かず、レポートが思うように進んでいませんでした。また今学期は翻訳の課題もあったので、こちらの大学の図書館に頼んで日本語の本の発注をしてもらっていたのですが、やはり海を越えての郵送はスムーズにいきませんでした。

どんな本であっても大学図書館はほとんどの場合、課題に必要だということを申し出れば、他の図書館から取り寄せてくれたり購入してくれたりするので、目いっぱい利用することをおすすめしますが、ぜひ前もって問い合わせてみてくださいね。

また詩の創作コースで勉強をしている私ですが、授業の課題は詩を書いて終わりというものではなく、書いた作品に対してアカデミックに、批判的に論じられるようになる訓練もします。創作の時間以上にその過程や効果について考えるので、毎学期しっかりとレポート課題がでます。5月はイースター休暇を楽しんだ分、ひたすら勉強をし、課題にとりくんでいました。

お気に入りの勉強スポットをご紹介

ここで私が期末期間中の勉強でも利用したお気に入りの勉強スポットを紹介したいと思います。

①大学の図書館の個室ブース

とっても定番ですが、私の寮の部屋からあるいて5分もかからない図書館はよく利用しています。図書館内にはたくさんの勉強スペースがあるのですが、私はその中でも壁で囲われている個室のブースがお気に入りです。

広い机があり、ほとんど壁で囲われているので集中して勉強ができます。図書館内なので、文献が必要な時はすぐにアクセスできますし、何より、自分の部屋では少しだらけてしまうな、と感じているときには最適なスペースです。

期末期間中は大変混雑しますので、朝早くに行って席を確保して、一日中勉強をすることもあります。また、図書館内にはCaffeine Helpdesk(カフェインヘルプデスク)と呼ばれるコーヒーやおやつが購入できる小さなスタンドがあり、行き詰まったときには図書館の外に出なくても少し休憩ができるので、よく利用しています。

当たり前のことかもしれませんが、席を離れる時には貴重品をもって離れましょう。私は被害にまだあっていませんが、ノートパソコンや携帯などの窃盗が多くあるようです。日本でももちろん窃盗はありますが、イギリスに留学に来た際には、より気を引き締めて気をつけるようにしてください。

②ノリッチ市内のカフェ

カフェでの勉強はコーヒー代がかかるので、毎日、とはいきませんが、気分が乗らないときや自分に優しくしたいときに、ご褒美として利用することが多くあります。週に1度ほど、街に他の予定があるときなどのついでとして、カフェに行って勉強します。

私が気に入っているカフェは、パン屋さん兼カフェのお店で、朝に行くといつもコーヒーと一緒にパンも食べることがあります。ノリッチでは人気のパン屋さんで、季節のメニューから、毎日食べられるパンまで幅広く売っています。地元の小さいビジネスを応援する気持ちも込めて、カフェとして利用するだけではなく日々のパンを購入したりもします。

パンだけ売っている店舗もありますが、私が勉強をしているのはカフェスペースがある店舗です。あまり長居はしませんが、人が少ない時はゆっくりと勉強できるとてもよい空間です。人の話し声や、店内のBGMが聞こえる場所なので、気楽に進められる課題などを行っています。

③寮の自室

結局、一番勉強している場所は寮の自室なのではないかと思います。自室だと勉強に必要なものもすべてそろっていて、とても静かな空間なので、勉強がはかどります。雨の日や、図書館にいくまでの元気がない日はほとんど自室で勉強しています。

しかし、うっかり気を抜いてしまうと、他のものが目に入ってしまい、脱線してしまい、思ったより長く休憩を取ってしまうこともあるので要注意です。

わたしは、長時間勉強しなくてはいけないときには、まず、やらなくてはいけないことを小さなタスクに分解します。一つのタスクが終わったら20分休憩、と言ったようにしっかりと休憩を挟みます。分解して進められる課題ではない場合でも、40分がんばったら20分休憩といったように、かなり多めの休憩を取ります。勉強する時間と休憩する時間をきっぱり分けることによって、より長いスパンで集中力が持続するような気がします。

④おまけ:洗濯場

寮に洗濯場がないので、歩いて5分ほどの洗濯場に、週に1度ほど洗濯物と洗剤を持っていきます。洗濯が終わったら、乾燥機もかけなくてはいけません。

そのため、洗濯が終わるまでの40分ほど、よく椅子に座って課題図書などを読みながら、洗濯が終わるのを待っています。

もちろん、他に部屋で済まさなければいけない用事があれば帰ることもありますが、洗濯場は洗濯機の音以外は人も少なく大変静かなスペースなので、勉強するスペースとして使うこともあります。

行き詰った時に頼れる、大学の学習サポートチーム

私は大学を卒業してからすぐに大学院に進学したので、長いこと大学の「勉強」という形で学びを続けていますが、様々な友人と話していると学びの方法は、人それぞれ形が違うんだなと、頻繁に感じます。もちろん、皆学んでいることが違いますが、勉強時間一つにしても人それぞれで、集中できる方法も、課題への取り組み方も人それぞれです。

イーストアングリア大学では、学び方がわからない方、自分に合った勉強方法がわからず悩んでいる方向けにLearning Enhancement Teamと言った専門の学習サポートチームが存在します。

Learning Enhancement Teamでは学習相談のほかにも、課題の進め方やレポートの書き方、参考文献の書き方などのアカデミックなサポートも含め、幅広い学習サポートを提供しています。

実際に私も課題の提出間際にオンライン面談の予約を取り、参考文献についてインターネットで調べても出てこない細かなルール部分の質問や、文法の確認などをさせてもらいました。授業では細かすぎて聞くことがためらわれるフォーマットの質問などがあったため、大変助かりました。

イーストアングリア大学にはこういった学習サポートが充実していますが、他の大学にも似たようなサポートがあるかもしれないので、留学中に勉強についていけなくなってしまった!わからないことが多すぎる!と言った場面に出くわしてしまったら、あきらめずにサポートシステムを探し、利用してください。せっかくの留学中に本業の学びをあきらめてしまわなくていいように、早いうちから安心して勉強ができる環境を確保しておくのがおすすめです。

読んでくださった皆さまへ

日が伸びてきたイギリスですが、私が最近大変困っているのは日差しの強さです。イギリスは雨が多いイメージかと思いますが、今年は晴れの日が多いため、日差しを感じる時間も長いのです。

特にイギリスは日本より日差しが強いと感じていて、晴れている日に外に出ると目を開けているのが辛いほどです。私はこれでは外に出かけることがままならない、ということで慌ててサングラスを買いに行きました。これからイギリス留学に出発するみなさん、日焼け止めとサングラスは荷物に詰めておくとよいかもしれません。

今回も読んでくださりありがとうございました。来月は授業も終わり、いよいよ卒業制作に突入します。また、6月に行う予定の詩の朗読会などのイベントや、授業が終わったあとの大学院生活についてもお届けしていけたらなと思います。

イーストアングリア大学について

イーストアングリア大学(University of East Anglia)は1963年に創立された、イギリスのトップ大学の一つ。多くの研究分野での高評価はもちろん、学生満足度が高い点でも知られています。教育・研究については「創造」を重視しており、2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏をはじめ、数多くの著名な卒業生がいます。

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