【連載：留学体験談】大河内洋介さんが語る「30代からのビジネススクール留学体験」⑩生涯大切にしたい仲間たち（ネットワーキング・就職支援）

大河内　洋介（おおこうち・ようすけ）さん

2021年秋からイギリスのエジンバラ大学ビジネススクール修士課程マネジメントコース「MSc in Management」に留学中。

エジンバラ大学へ留学中の大河内さんからのリアルな留学体験談を連載でお届けします！
今回は、『生涯大切にしたい仲間たち』というタイトルで、現地でのネットワーキングの様子と大学からの就職支援について詳しくお伝えします。
大学院留学をご検討中の方やエジンバラ大学に興味がある方はぜひお読みください。

現地から留学体験レポートをお届けします！

皆さん、こんにちは。昨年7月からエジンバラ大学ビジネススクールに留学している大河内洋介です。エジンバラに来ておよそ1年が経ちましたが、晴天の日が多く一番気候の良い季節のように思います。今回はネットワーキングと就職支援についてお伝えしたいと思います。

1泊2日でスコットランドの避暑地へ

1学期～2学期を通じて特に仲良くなった友人たちと、ハイランドというスコットランドの避暑地に旅行しました。バスツアーで1泊2日です。有名な場所では、ネッシー伝説があるネス湖を船で周遊しました。宿泊先は、ホステルという簡易宿で室内にシャワーもトイレもなく、2段ベッドが3つある部屋でした。自分が旅行する際には決して泊まらないような宿でしたが、友人と賑やかに過ごすことができ、何よりもいかにも学生旅行らしい雰囲気が嬉しかったです。

他の友人の様子を見ていると、4月中旬の課題提出から6月頭の修士論文スタートまではそれぞれ国内外に旅行しているようです。提出課題も授業もない中で心からリラックスして、しばしの休暇を満喫することができました。

日本食レストランでおもてなし

ハイランドに一緒に行った友人と、Harajuku Kitchenという日本食レストランに行ってきました。エジンバラに来てからいくつかのレストランに行きましたが、一番日本の味に近く、店内もきれいで、清潔感のあるお店でした。また、ちょうどプリセッショナルコース（事前英語準備コース）以来の友人がアルバイトをしていたので、皆さんをおもてなしするには最高の環境でした。

エジンバラは安全で人も優しく、大変住みやすいのですが、食事だけはどうしても口に合わないと感じることが多いです。自炊するかご自身に合ったお店を早めに見つけられると、より快適に過ごせると思います。

ロンドンへの就職支援ツアー

ビジネススクールの企画で、ロンドンの就職支援ツアーに参加しました。2泊3日で、ロンドンの企業を訪問するというものです。今回はIBM、ワーナー（CNN）と4Cというブティック系のコンサルファームが受け入れてくださいました。普段は入ることのできないスタジオや、最新技術などの説明を受け、見聞を広げることができました。4C社では、ケーススタディをもとに、どのようにクライアントの課題を解決したのかなど、かなり生々しい話まで聞かせていただきました。以前物流コンサルをしていた経験があるので、現場訪問の話などは非常に腹落ちするものがありました。自由時間もしっかり確保されていて、特に2日目は一番仲の良い韓国の友人とロンドン観光を楽しみました。彼は過去に何度も来ているということで、色々な名所に案内してくれました。

ビジネススクールでは、当然経営学の知識やある分野の専門性を得ることができましたが、それ以上に生涯大切にしたい仲間に巡り合えたことが嬉しかったです。卒業が少しずつ近づいてきましたし、お互いに働く国や住む環境は変わると思いますが、この先何年経ってもつながりを感じられる人たちの存在は、どこにいても毎日をたくましく生きる活力になると思っています。

充実した就職活動支援

ビジネススクールの就職活動支援は非常に充実したものでした。昨年9月のコース開始時から、履歴書の書き方や面接対策、職探しの方法など幅広く熱心に教えてくれました。特にEdinburgh Awardという名前のスキルアッププログラムは特筆すべきものと思います。社会人として身に着けておきたいリーダーシップ、ファシリテーション（会議をスムーズに進めるスキル）、チームワーキングなどの様々なスキルを自分の好みに応じて習得することができます。プログラムの中ではコーチの方との面談が数回行われ、どのような就職先を目指すのか、そこに向けて特に強化したいポイントについて一緒に考えてくれました。また、他コースの皆さんとグループワークをする機会もあり、ネットワーキングにも役立つ仕組みになっています。

ただし、私の印象ではまだ社会人経験が浅い方により適しているような気がしています。私は30代で社会人経験が10年以上あったので、さすがに新たな学びは少なく途中で辞退しました。学部から直接留学される方や、あまり就業経験のない方にとっては、留学後に即戦力として活躍する上で上手に活用されると良いかと思います。なお、こちらでの就職支援は、基本的にイギリス就職を前提としたものであることはご注意ください。コース修了後に日本に帰国される予定の方は、別の動きが必要になるので、留学前の日本で情報を得やすいうちに、どのように就活を進めるか考えておかれることをおすすめします。