中 明日香(なか・あすか)さん
beoでNCUK大学留学準備コースを修了後、
2020年からキングストン大学学士課程 社会学・国際関係学(Sociology and International Relations BSc(Hons))*へ留学中
*2022年以降はSociology BSc (Hons)として開講予定です。
キングストン大学に留学中の中さんからのリアルな留学体験談を連載でお届けしています!
今回は、中さんからイギリスの交通事情と運転免許取得へのチャレンジエピソードについてお伝えしてもらいます。イギリスの大学への留学にご興味をお持ちの方、イギリスの大学生のリアルな生活について知りたい方はぜひご覧ください。
イギリスの運転免許取得にチャレンジ!
こんにちは。2月になり春が迫ってきていますね。気を入れ替えて新しいことに挑戦している人も多い時期でしょうか。私は今年の目標の1つに運転免許の取得を掲げています。日本でも大学生になると免許合宿に行ったり、教習所に通い始めたりする人は多いですが、国が違うと同じ運転免許でも様々な違いがあります。
イギリスの交通事情について
私は現在ロンドン郊外の町に住んでいますが、車はかなり多いです。またロンドンに注目してお話しすると、車だけではなく様々な交通手段があります。例えば日本ではまだあまり普及していない電動スクーターが多く、それを持って会社に出勤する人もいたり、電車などに持ち込む姿も見かけます。またレンタルすることも可能で、街の至る場所にレンタルスポットがあります。自転車をレンタルすることも可能で、街じゅうにあるレンタル用自転車置き場のどこからでも返却が可能です。学生だと一定の期間で乗り放題サービスがあったり、普通に借りるときも携帯のアプリから借りることができるので、この便利さから多くの人から人気を集めています。また二酸化炭素も減らすため、環境保護にもつながっています。またほとんどの大道路に自転車用通路が設置されているので、車が多いときでも安心です。
また赤いロンドンバスで知られる路線バスも多いロンドンではバス用の道路もあります。そのため歩行者との衝突事故も防げるので安全面も考慮されていて運転しやすいと思います。バスは24時間運航している路線も多く、地下鉄や電車も走っているので移動手段に困ることはほとんどありません。
またロンドンは物価が高いので、大学生で車を持つ人はそれほど多くないです。学生の多くは学生寮などキャンパスの近くに住むことが多いですし、留学生の場合は卒業後母国に車を持ち帰れないので、車を持っていないことがほとんどです。さらに大学生は勉強で忙しいので、大学との行き来に困らなければ基本的には車がなくて困ることはないです。
運転免許取得にむけて
私がイギリスでの運転免許取得を目指したのにはいくつか理由がありますが、その一つとしては、イギリスは日本と同じ左側通行であることです。世界の多くの国では右側通行を採用している中、イギリスは数少ない左側通行の国です。ただし国によって交通ルールなども異なり、日本とは別の視点で気をつけなくてはいけないことも多いです。例えば街中で馬に乗って道路をパトロールする警察官を頻繁に見かけます。そのように日本では普通ではないこともイギリスでは普通になるのです。
運転免許をイギリスで取る際は2つのテストに合格する必要があります。セオリーテストとプラクティカルテスト、日本で言う筆記と実技テストのようなものです。セオリーテストは試験会場のパソコンで受けるのですが、試験内容としては交通ルールの選択問題と、運転中のドライバー目線のビデオを見て危険察知能力を問う問題です。イギリスの道路はラウンドアバウトと呼ばれる円状の交差点があるなど、日本とは異なる部分を多く学ぶことができてとても興味深かったです。
私はこのセオリーテストを年始に受け、テストを受け終わった数分後にその場で合格をいただきました。プラクティカルテストはセオリーテストを合格した人が受けられるのですが、練習の仕方は日本とは違い、教習所はありません。そのためどうやって練習するかというと、ドライビングスクールの教官と練習、または親など免許を保持する人から直接学びます。私は何度か教官と練習しましたが、何もわからない状況でいきなり一般道で運転をするのでとても緊張しました。基本的には家まで教官が車を運転してきて、最初は車通りの少ない道路で運転を練習し、慣れてくるにつれて徐々に運転するエリアを広げていきます。また現地の人は親などから学ぶことが多いようです。セオリーテスト後に受け取る仮免許の情報をオンライン上から登録して、発行されたカードを持っていると免許を持った大人が同乗していれば運転できるので、初めから一般道で練習できるイギリスでは一番効率の良い学び方となります。
おわりに
このように社会の違いから様々な交通ルールの違いや免許取得の過程の違いが出てきますが、それも全て興味深く思いました。いつかは国際免許を持ち日本国内でも、どこか違う国へ行ったときも気軽に運転したいなと考えています。環境問題が深刻な今の時代に運転することは必ずしも最善な選択とは言えませんが、将来生活する上であって後悔することはないと思うのでこの大学生のうちに取得できたらと日々チャレンジしています。
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留学体験談はまた次回に続きます。お楽しみに!
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キングストン大学について
キングストン大学(Kingston University London)は、1992年に設立され、ロンドン郊外に4つのキャンパスを置いています。大学ランキング「2021 Guardian University Guide」で、イギリス大学の上位40位に入りました。とくにデザインや教育、薬学、生物科学、看護学などの分野で高い評価を得ています。キングストン大学には16,785名の学生が在籍し、そのうち、3,680名が留学生(2019年)です。国際色豊かな環境で学習することができます。
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