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【連載:留学体験談】中明日香さんが語る「コロナ時代イギリス留学のリアル」⑯日本に一時帰国!留学後再発見した日本の文化

中 明日香(なか・あすか)さん

beoでNCUK大学留学準備コースを修了後、 2020年からキングストン大学学士課程 社会学・国際関係学(Sociology and International Relations BSc(Hons))*へ留学中
*2022年以降はSociology BSc (Hons)として開講予定です。

キングストン大学に留学中の中さんからのリアルな留学体験談を連載でお届けしています!
今回は、日本に一時帰国した中さんから休暇中のエピソードや留学して気付いた日本の見方の変化についてお伝えしてもらいます。イギリスの大学への留学にご興味をお持ちの方、イギリスの大学生のリアルな生活について知りたい方はぜひご覧ください。

日本に戻ってきました!

ついに新年度が始まりましたね。出会いと別れの季節、色々な意味で心が揺さぶられる時期です。私のイギリスの大学生活もあっという間に3分の2が終わりました。卒業前に一度帰国をしようと思い、約1年ぶりに日本に帰ってきました。家族や友達に再会し、久々に日本に戻ってくることでまた違う発見があり、母国の文化にあらためて驚くことがたくさんありました。

日本の見え方の変化

久しぶりに母国に帰ってきて、いつもの同じ景色も少し違って見える日々です。羽田空港に着いて、お店や飲食店の店員さんの丁寧な接客やおもてなしの心ももちろんですが、駅構内を歩きゆく人を見るだけでもなんだか今まで見えていた風景とは違って見えるのです。イギリスでは歩きタバコをする人が多いのですが、日本ではそういう人はほとんどいませんし、みんなシャキッと歩いているな〜などとついつい人間観察をしてしまいます。もちろんどちらが良いなど優劣をつけることはできませんが、常に日本とイギリスの違いを探してしまうのが最近の私のクセです。例えば、電車の中ではスマホはマナーモードに設定して、おしゃべりする人が少ない日本に比べて、携帯で電話したり、楽しく友人どうしで話したりする人も多いイギリス。日本では常に相手の立場を考え、周りの人に迷惑をかからないように教育されてきました。一方で人は迷惑をかけて当たり前なのだから、自分も他の人もお互い面倒を見合って、助け合って成長していくようにと教育する国も世界にはあります。

以前アメリカでお世話になったホームステイ先のホストファミリーが日本にきてくれた時に言っていたことを思い出します。「日本はすべてにおいて整っている」。そう言われたときはよく理解できませんでしたが、今回の帰国で少し分かった気がしました。すべてが時間通りに進み、歩く場所、立つ場所、さまざまなものが決まったように指定されているのです。あらゆる物事がスケジュール通りに動く世の中。それが当たり前の環境で育つと、そのありがたみや凄さを気づくことができませんでした。

いっぽうイギリスでは、思った通りにことが運ばないことなど少なくありません。約束に1時間以上遅れてくる友達もいたり、いきなり乗っている電車がトラブルに見舞われて頻繁に足止めになったりなど、毎日スムーズにたくさんの用事を日本でこなしていた私からすると想定外の出来事ばかりです。そのためイギリスではあまり細かくスケジュールを立てずに過ごしています。今日本に帰ってくると、どの友達も家族も毎日忙しそうにスケジュールに追われています。きっとそれは物事が滞りなく進む日本だからこそできることなのだろうとも思います。個人的にはスケジュールを組むのが大好きで、スケジュール帳に新しい予定を書くたびワクワクします。しかし、たまには何も予定のない時を気ままに過ごすのも悪くないとも思います。

久々の日本を満喫&友人たちと再会!

今回の帰国ではこの期間中にしかできないことを積極的にやるということをテーマに過ごしています。家族や友達と過ごすことはもちろん、日本のグルメを楽しんだり、ここでしか出来ないことにチャレンジしようと考えています。実際に今度友達にさそわれて、滝行(滝に打たれて行う修行)に行くことにしました!留学前はその存在すら知らなかった滝行ですが、とてもユニークで素敵な経験になることを願っています。

また今回の帰国では、5年ぶりに再会した友達とご飯に行くこともありました。時が経てばそれぞれ成長していき、周りの人や環境も変わっていきます。そんな中で自分の大切に思う友人と積極的に会うようにしました。成人してひとりの大人として日本に滞在することは初めてで、周りの同級生や友人もそれぞれ大人として違う人生を歩んでいます。起業している人や自分の好きなことに一層磨きをかけて活躍している人など、今まで同じ学校やグループにいた人たちが頑張っている姿を見てとても感激し、良い刺激がもらえました。自分もまだまだ頑張って、今は来年の卒業に向けて努力しようとさらにやる気が出ました。

おわりに

長い留学生活からの一時帰国は私にとってとても良い経験であり、日本人としての自分を再認識することができました。
どこまで行っても日本は常に私の母国であり安心する場所です。これからも変わりゆく大学生活の中で、そしてまだまだ続く留学生活から再び帰国した際には、どのようにまた日本の見え方が変わっていくのかがとても楽しみです。

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留学体験談はまた次回に続きます。お楽しみに!

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キングストン大学について

キングストン大学(Kingston University London)は、1992年に設立され、ロンドン郊外に4つのキャンパスを置いています。大学ランキング「2021 Guardian University Guide」で、イギリス大学の上位40位に入りました。とくにデザインや教育、薬学、生物科学、看護学などの分野で高い評価を得ています。キングストン大学には16,785名の学生が在籍し、そのうち、3,680名が留学生(2019年)です。国際色豊かな環境で学習することができます。

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